東南アジアで知った、自分らしい生き方
はじめに:留学で住むのと“暮らす”ことは違った
「海外生活ってどんな感じ?」とよく聞かれます。
留学の経験はありましたが、“暮らす”ことと“住む”ことはやはり違いました。
留学は、帰国の日が決まっている中での一時的な生活。でも東南アジアに来てからは、帰る予定のない、まさに「暮らし」が始まりました。
特に東南アジアは、旅行でも行ったことがなかったので、最初はまったく想像がつきませんでした。
けれど、いざベトナムで働き始めてみると、思っていた以上に快適で、生きやすい日々が待っていました。
働き方:残業なし。でも“マイペース”ではいられない
まず驚いたのは、「働き方」でした。
残業は基本的になく、時間内に終わらないのは「仕事の管理が甘い」と見なされることすらあります。
ただし、納期に対する意識がゆるい人も多いため、逆にこまめに進捗を確認したり、「前倒しの締め切り」をチームに共有する必要がありました。
日本とはまた違った意味でのマネジメント力が、求められる場面が多かったです。
それでも、「働くために生きる」のではなく、「暮らしの中に仕事がある」という感覚は、とても心地よく感じられました。
職場の“おやつタイム”と、ほどよい余白
そして、何より印象的だったのが、“おやつタイム”の存在です。
南国フルーツをつまみながら談笑したり、時にはカフェでひと息ついたり。
そんなゆるやかな時間が、毎日の中に自然と組み込まれていました。
日本で働いていた頃は、忙しさに追われて、毎日を“回す”ことに必死でした。
だからこそ、「こういう余白って大事だな」と、ふと気づかされました。
暮らしの変化:コンドミニアムとローカルごはんの日々
暮らしの面でも、ベトナムもマレーシアも、思っていた以上に快適でした。
私はそれぞれの国で1LDKのコンドミニアムに住んでいましたが、家賃はベトナムで月10万円前後、マレーシアでは8万円前後。
どちらも都会の便利なエリアで、プールやジム付きです。
それが“ふつうの暮らし”として実現できることに、正直、感動しました。
ごはんは安くておいしく、ローカルごはんだけでも十分に満足できます。
自炊をしなくても生活が成り立ちますし、外食やデリバリーのハードルが低いのも、とてもありがたい点です。
言葉の壁と“なんとかなる力”
言語については、最初はやはり不安がありました。
ベトナムもマレーシアも英語が公用語ではないため、「生活できるかな?」と心配していました。
しかし実際に住んでみると、ベトナムでは若い世代の多くが英語を話せましたし、マレーシアでは英語が準公用語なので、ほとんど困ることはありませんでした。
もちろん、お年寄りには英語が通じないこともあります。
それでも、翻訳アプリや身振り手振りなどを使って、「お互いになんとかする力」で、少しずつ慣れていきました。
ギャップ:手続きと“きっちり感”の違い
もちろん、ギャップもありました。
たとえば、公的機関であったとしても、対応がのんびりしていて、同じ手続きでも担当者によって説明が違うこともあります。
進捗確認も、自分から何度も連絡しなければならない場面が多く、日本のような“きっちり感”を期待していると、少し疲れてしまうかもしれません。
でも、完璧じゃないからこそ、「まぁ、そんなもんか」と力を抜いて生きられる。
そんな空気が、知らないうちに自分の肩の力も抜いてくれていた気がします。
おわりに:外に出たからこそ見えたこと
海外での暮らしは、決して“キラキラ”しているわけではありません。
けれど、“自分のペースで心地よく生きる”ことが、こんなにも可能なんだと知りました。
もし、「なんとなく今の働き方に違和感がある」「このままでいいのかな」と感じているなら、そんな気持ちこそが、次の一歩につながるヒントになるかもしれません。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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