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国民の9割がニートの国から学ぶ教訓 ー世界史編①ー


ナウル という小さな島国を聞いたことあるだろうか。

ここはなんと

国民の9割がニートの国だ。

医療費・教育費・水道・光熱費・税金がタダ

生活費 まで支給され、

結婚したら 一軒家 まで贈呈される。


素晴らしすぎる!!!なんという楽園!!!!

しかし、この楽園は長くは続かなかった。

現在のナウルは、経済は破綻し お金もガソリンも すべてが物資不足。

誰もが夢見る楽園 は 廃墟と化した。

一体何があったのか?

読者の皆さんで 「今ナウルを初めて聞いた」という人が多いと思うが、
これ実は他人事ではない。

ナウルは 日本とも関わりがある国なのだ。

第二次世界大戦中日本軍はナウルに上陸し、ナウル人の生活環境を悪化させた。 
今でも日本軍の建造物や砲弾の跡が残っている。

これから ナウルとはどんな国か、簡単に紹介しよう。

ニートの国から
今日本に生きる私たちが学ぶべき教訓があるので、
ぜひ知っていただきたい。


まず基本情報。

ナウルは オーストラリアのちょい右上、オセアニアに位置する国だ。
品川区ほどの大きさで、人口は約一万人の小さな国だ。

ナウル人はもともと農業と漁業で慎ましく生きていた。

しかし、ある時 リン鉱石 というものが採掘され、そこからナウルは瞬く間に豊かな国になった。

リン鉱石とは、アホウドリなどの海鳥の糞や死骸が、土壌やサンゴ礁と混ざり合ってできたもので 肥料や、薬などに使い道はたくさんあるらしい。

1960年代初頭は、ナウルさんのリン鉱石は1トン当たり40AUSドルで取引され、年間100万トン近く生産されていた。

先進国はいち早くナウルに目をつけたが、1968年ナウルはイギリス連邦の共和国としてではあるものの、国家独立を果たし

幸か不幸か、リン鉱石の収入は全てナウルのものとなった。

そして国民はまったく働かなくなった。

国民の1割は公務員、

リン鉱石採掘や他の労働 はすべて 中国人 または 近隣の島々の外国人労働者の仕事となった。

1970年代にはナウルのGDPは 一人当たり2万ドル 近くになり

リン鉱石の収入だけで 4億5000千万ドル という莫大な収入。

世界一リッチな国となった。


しかし栄枯盛衰。

楽園は続かないもので
そこから30年程で、リン鉱石は 枯渇の危機 に直面する。

しかし枯渇することは、独立した1968年の時点で専門家の調査により分かっていた。

まともな社会基盤も作らず、ガス欠すると車を乗り捨てたり、紙幣をティッシュ代わりに使っていたり、国民はただただ豪遊していたのである。

18人の国会議員は、海外投資したり様々な政策をやるが、全て失敗する。

世界のエリート実業家相手に対等に渡り合えるはずもない。

なんとか国民も働かせようとするが、

なんせ彼らは働かない。

というより、一回も働いたことがない彼らは

働くこと自体を知らないのだ。


あかん!!この国終わってしまう!!ダメ元でもう一回掘ってみよ!!
ってもう一度採掘したところ、
出てきましたリン鉱石。

そこから先40年分くらいのリン鉱石があるらしいので
これでまた働かずに済んだわけだ。

こんなナウルは地上の楽園とも言われるが、

世界一の肥満大国でもある。

なんと国民の4割は糖尿病で死ぬ。

糖尿病を治す医師も 糖尿病であるという、ジョークでしょうか。

島に農作物は育たないので輸入食品に頼りっきりになった。

リン鉱石を輸出し他国の土壌を肥やすために、自国の土壌をやせさせるという。

なんという皮肉だろうか...

もちろん料理は出来ない。というか家政婦を雇っていたので家事全般が出来ない。

かつてのナウルの伝統行事もなくなり、これまで受け継がれていた固有の文化も知識もなくなってしまった。

ナウル人は観光客をあまり歓迎していないらしく、
なんから同じ島の人とすら積極的に関わろうとしなくなった。

人との関わりを好まないのだろうか。

かつて一人あたりのGDPが世界第一位だった国は、

借金まみれになり海外からの経済支援を仰いでいる。

例えばオーストラリアへ亡命を希望する難民を受け入れることで、

難民受け入れの対価としてオーストラリアからお金をもらったりしていた。


さて、ナウルはこんな国である。

ここで、考えて欲しい。

働かないことは、 本当に幸せなんだろうか?

元からあるものを 使いたいだけ使っていたら

一瞬ですべての価値観を失ってしまう。

私は
人は働かないと 知る意欲学ぶ意欲 すべてなくし
ただ消費するだけのおぞましい人生

になってしまうのだな、とつくづく思った。


もし、仕事が辛い時
「一生遊んで暮らしたいな〜」って思う時があったら
ナウルを思い出してほしい。

少しでも前に進もうってバネになるんじゃないだろうか。

そしてナウルは他人事ではなく

日本とも歴史の中で関わりがある国だった。

働かない、いや働くことを知らない彼らは

これから先一体どうなるのか?

リン鉱石の収入を運用し、しっかりとした社会基盤を作り、安定した経済を目指すのか?

それともまたリン鉱石の収入にのみ頼り、同じ事を繰り返してしまうのか?

私たち日本人は見ていく責任があるのではないだろうか。


ではまた!


参考文献:リュック・フォリエ 訳 林昌宏(2013)『ユートピアの崩壊 ナウル共和国 ー世界一裕福な島国が最貧国に転落するまで』、新泉社

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