オイル漬けお札のその後
年始に、カバンの中でヘアオイルの蓋が開いていてお札がオイル漬けになったという話を書いた。
そのお札をしばらくエアコンの下で干しっぱなしにしてみたのだが

いつまでたっても濡れ色が乾くことはありませんでした。
さて、このテカテカのお札をどうしようとなり
コメント欄では
・銀行で交換してもらう
・セルフレジでしれっと使う
などの名案が繰り出され、よし、その手でいこう!!!と決め早3週間。
どの手でいくのかを決めていなかった。
そこでわたしは真剣に考えた。
【銀行で交換の場合】
対面で人に説明するってのがまずめんどくさいなぁ。でもわたしは夫の仕事柄しょっちゅう銀行に行っては両替をしてもらってる。
顔パス…までは無理でも、持ち前のてへぺろ感を押し出していけば笑って交換くらいまでは持っていけるんじゃないか。
【セルフレジで使う場合】
しれっと使えたら一番いい。わたしが使えた=みんなも使える。そのお札がまた誰かの手に渡っても、みんなもセルフレジでしれっと使い続けたらいいじゃん。世界初、セルフレジ専用紙幣の誕生〜〜〜つって!!ねっ♡
問題は使えなかった場合だ。
『ピー!ピー!ニセサツデス!ニセサツデス!』と機械が突然大声で喋りだす可能性もある。そんな機能があるなんて聞いたこともないけど、偽札を使ったことないから当たり前だ。そんな機能があるかもしれない。機械からビャッ!!てカラーボールが発射されるかもしれないし、内蔵型さすまたが出てきて取り押さえられちゃうかもしれない。
もしくは、そのときは使えた気でいても後々機械を点検したお店の人が異変に気付いて、防犯カメラであっという間に解析されて特定されて指名手配されてしまうかもしれない。
セルフレジは手軽だけどリスクが高い
そう判断した。
そして私はオイル漬けの札を持って意気揚々と銀行に登場した。 はずだった。
「あ、あのう(キョロキョロ)こんなんなっちゃってるお札でも、りょ、両替ってできたりしますかね?」
ちがう!!!てへぺろで押し通すつもりだったのに、完全に初動をミスってしまっている。こんな自信なさげな言い方じゃ、まるで偽札を交換しにやってきた挙動不審女の立ち居振る舞いそのものじゃないか。
対照的に、いかにも銀行員になるために生まれてきました。って風貌の、長い黒髪をひとつに束ねた眼鏡のお姉さんがマスク越しに静かに言う。
『そうですね…ここまで染みてしまっていますとちょっと……すみません、確認してまいりますのでお掛けになってお待ち下さい』
…あれ?
銀行に来たらチョチョイのチョイで大丈夫なはずだったけど。あれ?
さっきのお姉さんが上の人に何か話している。なんだか全銀行員が私のことをチラチラ見ている気がしてくる。
もしかして偽札女だと思われているんじゃないかって気がしてきたら最後、「私もそちらを見てはいますけど目が合っても困るんで宙を泳いじゃってるだけなんですよー」のキョロキョロ目線も、寒いから発生してるだけの貧乏ゆすりも、全部怪しいものに思われそうな気がしてきた。
ああ。これは居ても立っても居られずソワソワしている偽札犯に完全に見えてるなと、私にも犯人としての自覚が生まれてきたちょうどそのときだった。
『◯◯様』
「は、はい」
『すみません、ここまでの染みですとこちらが本物のお札かどうかの鑑定が必要になります。少々お時間いただくことになりますが、鑑定後口座の方へ振り込ませていただく流れになります』
ほ、ほんもののおさつかどうかのかんていがひつようになります…???
と、いうわけで
オイル漬けのお札を銀行に持っていくと、ホンモノのお札かどうか鑑定されます。そして結果が出るまでは偽札の容疑者として生きることになります。

今日の一曲は
電気グルーヴ/Missing Beatz
曲もMVも大好き😂なんとなくテクノかハウス系の曲にしようかな〜と思ってこれを選んだけど、そういえば最後警察に捕まるんだったよなこれ笑
