またまたピアノの発表会について思うこと
一年半前にこんな記事を書いたんだけど、
実はまたまた行ってきました。
そう、ピアノの発表会に。
え?
ピアノの発表会ってお姫様みたいなドレス着た小学生がやるものじゃないの?
高校生にもなって発表会ってなに?
確かリリーさんて高校に入ってからは
部活に遊びに勉強にバイトにキラキラに
全てにおいて全力を尽くすから毎日ヘトヘトで、風呂で溺死寸前5秒前になってるのに
まだピアノ続けてたんかい!
完全に辞め時を逃してしまった。
「辞めます」
の言葉が言えずに
「月一で続けます」
になってしまった。
それこそ中学時代は受験勉強の合間に弾いていたけど、高校に入ってからは殆どピアノと向き合う事がなくなってしまった。月一のレッスンの前にちょこっと弾くだけで、彼女の生活からピアノが消えてしまった。
そんな中での発表会なもんだから、
「今回は辞退します」
と言いかけた所、
「リリーちゃんのピアノが好きって言う保護者さんも多いんですよ。無理せずできる範囲でいいので、発表会に出てくれたら嬉しいです。新たに練習しなくても弾ける範囲の曲でいいですから」
ここまで言われて出ないと言える人がいるだろうか?
「出ます」
マジかよ、大丈夫かよ、練習しなくても弾ける曲って言っても、全然弾かない訳にはいかないだろ。つっかえつっかえで間違えまくりで、お粗末なお聞き苦しい演奏になっちゃうんじゃないの?
しかもさ、発表会の曲目は年齢順だから
トリしかも大トリ
ああ…
最後の発表会で恥を晒すのかよ。でも本人が出たいと言ってるから仕方ない。今回は私も誰も誘わず一人でひっそりと見ることにした。
そしてもう一つの懸念材料が、
期末テスト期間中
発表会は4時間以上かかるから、控え室で勉強させて貰ったよ。
色々心配材料はありつつも、参加するとなったら私も楽しませて貰わなくっちゃ。なんてったって発表会費に1万7000円も払ってるんだからね。私はセコイ人間だから毎回ピアノの発表会では、自分の子ども以外にも刮目して、全体を通して楽しむことにしている。
それにしても生徒さん20人中ショパンを弾いたのは6人もいて、ブラームスもベートーヴェンの月光を弾いた子もいた。
レベルが高い
しっかりと聴かせるピアノを意識している。上記の記事でも書いたけど、本当に今の先生を選んで良かった。
力強い月光を聴いた所で、ついに娘の出番がやってきた。名前が呼ばれて拍手の中、娘が舞台袖から出てきた所で会場がザワついた。
ビリギャル登場
巻いた金髪を靡かせて
パンツが半分見えそうな丈の制服姿で
颯爽と登場した娘
会場の人は恐らく、
え?誰?
去年バラード弾いてた子だよね?
このビリギャルみたいな子は誰?
しかもココはどこ?
ピアノの発表会ですよね?
みたいな感じだったと思う。それ位会場はザワワザワワだった。
私と隣にいた娘の友達のユカちゃんは笑いが抑えられなかった。
「リ、リリー、人間じゃないwww」
「ラスボス感ハンパないwww」
弾いた曲はショパンの革命
もうね、勢いでなんとか弾き切ってたけど、とにかくなんて言うか、
貫禄が凄かった
ギャルの貫禄とでも言いましょうか。
もはやそれはカッコイイとすら言われる程で、後程娘からも「保護者の人に声かけられて、カッコ良かったって言われちゃったー」との事。
恐るべし、令和の平成ギャル
娘の演奏はさておき、今回第二部では歌謡曲が多くてミセスグリーンアップルとかYOASOBIとか、どれも良かったんだけど、一際目立ってたのがKANの愛は勝つ。平成の大ヒット曲を、令和の男子中学生が力強く弾く様はもう圧巻でした。右手のオクターブは凄く難しかったと思うけど、あの独特なメロディは鍵盤の奥までしっかり弾ける人しか再現できない。改めてKANの才能の凄さも感じたし、会場中を一瞬にして虜にした令和男子君も、どこか誇らしげでした。素晴らしい演奏をありがとうございました。
そして次は親子の連弾。
私が密かに発表会で楽しみにしているのが、Nさん親子の連弾曲だ。初めて聴いたのは情熱大陸だったんだけど、とにかくお母さんが上手い。娘さんも当時小学生で凄く上手だったけど、お母さんの技術と迫力は人を圧倒させるものがあった。そんな親子さんなだけに息もピッタリで、ミスも殆どなかったから、一気に駆け抜けた感じで会場に余韻すらも残した。毎回息を飲むほどに素晴らしい演奏で、今回の曲を貼り付けたかったけど、どうやらオリジナルのアレンジだったみたいで、私の感動が伝わらないので、最初に聴いた情熱大陸にしておきます。毎回心を揺さぶる演奏ありがとうございます。
そして次も親子連弾曲のチキチキバンバン。
あー懐かしい。
確か娘が小学生低学年の頃に連弾で弾いたんだっけ。
音合わせの時に先生から、
「お母さん音大きいです」
「お母さんテンポ早いです」
「お母さん主役はリリーちゃんです」
散々ダメ出しされたっけw
まだ小さかった娘と並んで弾いた連弾は、今でも心に熱く思い出す。ああ娘、可愛かったな。ああ私、しゃしゃり出てたなw
発表会が終わり先生のところに挨拶に行った際に、
「お母さん、チキチキバンバン懐かしいですよね?私、お母さんに思い出して貰いたかったんです。リリーちゃん、今はちょっと飛んじゃってますけど、心根の優しい女の子です。お母さんも悩みは尽きませんけど、どうか頑張って下さい」
どうやら私、先生にも娘の事で悩みを相談してたみたいで、今回の曲目リストは、先生から私への励ましの意味も含まれていたとの事です。なんだかすみません、本当にありがとうございます。
そんなこんなもあり、また「辞めます」の言葉が言えなかった。娘も娘で先生の前で
「いやー、やっぱり発表会は楽しいなー。先生、これからも不定期でレッスン行っていいですか?」
なんて言っちゃったもんだから、先生も先生で
「もちろんもちろん、いつでも待ってますよ」
なんて言われたから、私はまたもや「辞めます」が言えなかった。まあ、先生からの無言の「辞めるなんて絶対に言うなよ」圧もすごかったんだけどね。汗
何はともあれ、とても心に残るピアノの発表会でした。今回は前回の発表会のような毒舌な内容とは打って変わって、とてもハートフルな記事になりました。
私も歳を取ったのかな。テヘ
長々とお付き合いありがとうございます。
