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子どもが自分で考え、動き出すための環境づくり

いつもは面接対策について書くことが多いのですが、
今日は少し視点を変えて、
子どもが自分で考え、動き出すための環境づくりについて
書いてみたいと思います。

子どもの力を育てるものは、
特別な教材や特別な声かけだけではなく、
日々の生活の中にある小さな環境なのかもしれません。

最近、そんなことを感じる場面があります。

子育てをしている中で、
いつも余裕を持って子どもに向き合えるわけではありません。

あとから
「あの言い方はよくなかったな」
と反省することもあります。

そんな時は、できるだけ次の日に持ち込まず、
その日のうちに少し話す時間を取るようにしています。

親として言い過ぎたことがあれば謝り、
子どもにも直してほしいところがあれば、
お互いにどう感じたのかを話し合う。

親が一方的に教えるのではなく、
親子で関係を整えていく時間も、
家庭の中で大切にしたい環境のひとつなのかもしれません。

自分に合った環境を選べること

家庭の中で意識していることのひとつに、
子ども自身が自分に合った環境を選べることがあります。

勉強をする時も、
何かを考えたり整理したりする時も、
近くに人がいる方が進むこともあれば、
一人で集中したい時もあります。

大切なのは、
どこで取り組むかを親が一方的に決めることではなく、
子ども自身が自分の状態に合わせて
環境を選べることなのだと思います。

近くにいる時には、
家事をしながら子どもの様子を見ることができます。

そして、それ以上に大切だと感じているのが、
自然と会話が生まれることです。

会話の中で育つ、考える力

ふとした時に、
友人関係のこと、勉強のこと、
学校で感じた疑問などを話してくれることがあります。

疑問を話し続けて、
取り組んでいたことの手が止まってしまうこともあります。

そのたびに、
早く進めてほしいなと思う気持ちが
ないわけではありません。

でも、その時間もまた、
大切なのだと思うようになりました。

「それってどういうことだったんだろうね」

「こういうことじゃない?」

「ああ、そういうことだったのかもしれないね」

そんなふうに、
一緒に考える時間が自然と生まれます。

正解をすぐに教えるというよりも、
子どもの中に出てきた疑問を一緒に受け止め、
一緒に考えていく。

この何気ないやりとりが、
子どもの考える力や表現する力につながっていくのではないかと
感じています。

高学年になると、
子どもが自分の世界を持ち始め、
少しずつ親に話す内容も変わっていくのだと思います。

だからこそ、

「お母さんはどう思う?」

と聞いてくれる時間は、
できるだけ大切にしたいと思っています。

子どもが話してくれる時間は、
当たり前のようでいて、
実はとても貴重な時間です。

そして、その会話の中には、
子どもの興味や関心、得意なこと、
ものの見方が少しずつ表れているように感じます。

自分で気づける環境をつくる

子どもに何かを伝える時、
大人が言葉で何度も説明するよりも、
子ども自身が気づいた方が、
すっと入ることがあります。

家庭の中で意識していることのひとつに、
自分の姿や動きを
客観的に見られる環境をつくることがあります。

そのために、リビングには
全身が映るくらいの大きな鏡を置いています。

習い事の動きを確認したり、
姿勢を見たり、
自分の身体の使い方を確認したりするためです。

上の子が鏡の前で練習を始めると、
下の子も同じように、
自分の習い事の自主練習を始めることがあります。

ふたりの習い事はそれぞれ違います。

けれど、自分の動きを
自分の目で確認するという点では、
共通している部分があります。

大人が

「ここを直した方がいいよ」

と何度も伝えるよりも、
鏡を見て、

「あ、今の自分はこうなっていたんだ」

と気づくことがあります。

その気づきがあると、
子どもは自分で直そうとします。

こちらが何度も声をかけなくても、
自分で見て、自分で気づき、
自分で整えようとする。

その流れが生まれることに、
大きな意味があるのだと思います。

誰かに言われてやるのではなく、
身近な人の姿をきっかけに、
自分も自然と動き出す。

そうした場面を見るたびに、
環境の力を感じます。

予定や考えを見える化すること

そして、もうひとつ、
リビングに置いているものがあります。

それは、大きなホワイトボードです。

予定を書き出したり、
勉強で分からないところを大きく書いたりするために
使っています。

頭の中で何となく考えているだけだと、
予定は流れてしまいやすいものです。

けれど、ホワイトボードに大きく書き出すことで、
今自分が何をするべきなのかが
目に見えるようになります。

また、予定通りに進まなかった時にも、
自分で時間の使い方を振り返りやすくなります。

どこに時間がかかったのか。

次はどの順番で進めるとよいのか。

どのくらいの時間を見積もればよいのか。

そうしたことを、
こちらが細かく指示するのではなく、
あえて自分で考えさせるようにしています。

時間配分は、
誰かに決められるものではなく、
自分の行動を見ながら
少しずつ身につけていくものだと思うからです。

ホワイトボードに書くことで、
自分の予定と実際の行動のずれにも
気づきやすくなります。

そのずれに気づき、
自分で修正しようとすること。

その積み重ねが、
少しずつ自分を管理する力につながっていくのだと思います。

また、勉強で分からないところが出てきた時にも、
ホワイトボードは役に立つことがあります。

ノートに小さく書いているだけだと、
どこでつまずいているのかが
見えにくいことがあります。

けれど、ホワイトボードに大きく書き出すことで、

「どこが分からなかったのか」

「どこで考えが止まってしまったのか」

を一緒に確認しやすくなります。

分からないことを大きく書き出すことは、
決して恥ずかしいことではありません。

むしろ、分からないところを見えるようにすることで、
理解は深まりやすくなるのだと思います。

もちろん、完璧に予定通りにこなすことだけを
求めているわけではありません。

大切なのは、
自分で考え、自分で書き出し、
自分の行動を自分で整えようとすること。

予定通りにいかなかった時に、
どう修正するかを自分で考えること。

その経験が、
少しずつ自分を管理する力につながっていくのだと思います。

もちろん、普段から子どもが何に興味を持っているのか、
何が好きそうなのか、
親としてアンテナを張っている部分もあります。

けれど、大切にしたいと思っているのは、
親が一方的に
「これをやりなさい」
と決めることではありません。

子ども自身が
「やってみたい」
と思ったこと。

興味を持ったこと。

もっと上手になりたいと思ったこと。

そうした気持ちに、
できる限り向き合うことなのだと思います。

子どもの力を育てるというと、
何か特別な習い事をさせたり、
特別な経験を積ませたりすることを
想像しがちです。

もちろん、それも大切なことだと思います。

けれど、日々の中で
子どもが安心して話せる場所があること。

疑問を口に出せること。

自分の考えを聞いてもらえること。

自分の姿を客観的に見られるものがあること。

自分の予定や考えを大きく書き出せる場所があること。

そして、自分に合った場所を
自分で選べること。

そうした小さな積み重ねが、
子どもの力を育てる土台になっていくのではないかと思います。

親が何かを教え込むというよりも、
子どもが自分で感じたことや考えたことを、
安心して外に出せる環境をつくる。

そして、子どもが
「やってみたい」
と思った瞬間を見逃さず、
その気持ちに寄り添う。

その中で、子どもの中にある
「好き」や「得意」は
少しずつ見えてくるのだと思います。

日常の積み重ねが、自分の言葉につながる

面接対策でも、私はよく
「自分の言葉で話すこと」
を大切にしています。

でも、その自分の言葉は、
急に本番前に出てくるものではありません。

日頃から、
自分の考えを言葉にする経験をしていること。

疑問を持ち、
それについて考える経験をしていること。

自分の姿や行動を客観的に見て、
少しずつ整えていく経験をしていること。

そうした日常の積み重ねが、
いざという時の表現力や自信につながっていくのだと思います。

子どもの力は、
特別な場所だけで育つものではありません。

毎日のリビングでの会話や、
ふと出てきた疑問を一緒に考える時間。

鏡の前で自分の動きと向き合う時間。

ホワイトボードに予定や考えを書き出す時間。

そして、自分の状態に合わせて、
集中できる場所を自分で選ぶ経験。

そんな何気ない日常の中にこそ、
子どもの力を育てる大切な種があるのかもしれません。

子どもの「好き」や「得意」は、
親が決めるものではありません。

日々の会話や行動の中から、
少しずつ見えてくるものなのだと思います。

だからこそ、
子どもが安心して話せる環境を整えること。

自然と動き出したくなるきっかけを、
日常の中にそっと用意しておくこと。

そして、
自分で考え、自分で選び、
自分で整えていける余白を残しておくこと。

それが、子どもが自分で考え、
自分で動き出すための環境づくりなのかもしれません。

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