【令和7年9月議会一般質問③空堀川について】
空堀川は、武蔵村山市の野山北・六道山公園を源流とし、東大和市、東村山市を経て、清瀬市の中里付近で柳瀬川に合流する、荒川水系の一級河川です。
近年河川は行政のみならず、市民、企業、市民団体など、さまざまな主体が積極的に関わる場へと変化してきており、流域自治体との連携も不可欠です。
武蔵村山市は、空堀川の上流という大事な市でありながら市民団体はなく、東大和市には「空堀川を考える会」、東村山市には「空堀川に清流を取り戻す会」、清瀬市には「川づくり・清瀬の会」などがあり、武蔵村山市以外の流域の市には市民団体がある状況になっています。
他市では市民団体主催の清掃活動、環境保全活動が行われ、市民も参加し、空堀川を大切にする活動が実施されています。
流域連絡会等河川に関する会への積極的な参加もあり、市民団体があるかないかにより、河川への関心に明らかな違いが出ています。
空堀川の整備については、護岸整備、関連する事業としては、雨水幹線事業、新青梅拡幅事業があり、それぞれの事業が、近年多発するゲリラ豪雨への備えにも繋がるため状況を確認したいため①市民団体・公募市民について②環境保全について③整備について伺います。
【市長答弁】
東京都では、流域の住民や市民団体、関係自治体と一体となり、河川に関わる環境や計画・工事・管理等についての情報や意見の交換を行うことを目的に流域連絡会を設置しており、本市を流れる河川では、柳瀬川・空堀川流域連絡会が設置されております。
本連絡会は、流域内に在住又は在勤している住民、当該河川に関連して活動を行っている市民団体の代表並びに流域の自治体及び東京都で構成されており、住民及び市民団体の代表については、公募により選出されております。
次に、2点目について、お答えいたします。
空堀川の環境保全につきましては、快適な水辺環境を創造することを目的に流域市である本市、東大和市、東村山市及び清瀬市の4市で空堀川水環境確保対策会を設置し、空堀川の水質調査等の実施や、水質汚濁防止対策及び流量確保について検討し、東京都に対し、要望を行っております。
また、本対策会では、河川などの自然について学び、環境問題への関心と意識の高揚を図ることを目的として、市内の小学生及びその保護者を対象に、主に河川関係の環境関連施設等において、親と子の環境教室を実施しております。
次に、3点目について、お答えいたします。
東京都に伺ったところ、空堀川の整備につきましては、東大和市境から下砂橋まで及び空堀橋から新原山橋付近までは、護岸が概ね整備され、護岸の整備に合わせて管理用通路が設けられ、散策等に利用できる空間が整備されているとのことでございますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。


(清水彩子の再質問)
①市民団体・公募市民についてから再質問します。
令和3年、第4回定例会で、「河川環境について」伺いましたが、未だ関心が薄いように思うため質問します。柳瀬川・空堀川流域連絡会、新河岸川流域総合治水対策協議会、新河岸川流域川づくり連絡会がありますが、これらの会議に市民は参加しているのでしょうか。
(答弁)
柳瀬川・空堀川流域連絡会につきましては、本市の市民が当該連絡会に参加しております。
また、新河岸川流域総合治水対策協議会につきましては、国土交通省が所管しており、新河岸川にふさわしい治水の安全確保を図ることを目的に設置され、新河岸川流域に関係する東京都、埼玉県及び各区市町で組織されており、市民等は参加しておりません。
さらに、新河岸川流域川づくり連絡会につきましては、新河岸川流域総合治水対策協議会と同様に国土交通省が所管しており、新河岸川流域において、総合治水対策や川づくり、水循環を1つの河川で考えるのではなく、支川やその地域づくりも含めた流域全体で考える取組を目的に設置され、新河岸川の支川を含めた流域に関係する東京都、埼玉県、各区市町及び各支川も含めた流域で活動している団体等で組織されており、団体として市民は参加しておりますが、本市の市民は参加しておりません。
(清水彩子)
柳瀬川・空堀川流域連絡会の委員ですが、市報で来期の公募を掲載していましたが、申込者はいたのでしょうか。
(答弁)
東京都に確認したところ、公募委員の申込はあったとのことでございます。
(清水彩子)
新規の申込がしばらくないような話を伺っていましたので、新規かどうか気になるところではありますが、申込があるということで良かったです。
新河岸川流域川づくり連絡会は、昨年第20回を迎えましたが、武蔵村山は、川でつながる発表会の幹事市はいつ行ったのでしょうか。
(答弁)
新河岸川流域川づくり連絡会につきましては、特段、幹事市等というのは設けられておりません。
なお、本市は令和7年12月に川でつながる発表会の会場市となる予定で、現在、連絡会の事務局と調整中でございます。
(清水彩子)
今年会場市とのことで、準備宜しくお願いします。
武蔵村山市では、空堀川のイベントを開催していませんが、流域である東大和市、東村山市、清瀬市ではどのような内容のイベントが開催されていますか。
(答弁)
空堀川の流域各市に確認したところ、市が主催又は共催で開催しているイベントはございませんが、一部の市で空堀川に関する活動を行う市民団体が実施しているものがございました。東大和市内では、「東大和 空堀川・川まつり」が、東村山市内では「空堀川 こいのぼりフェア」が開催され、いずれも川と親しむ様々な催しが行われているとのことでございます。
(清水彩子)
私も見学に行った事がありますが、大人も子供も川に親しみ楽しんでいました。各団体のSNSやホームページを見ますと、非常に良い取り組みをされていて、団体のある大切さがわかります。
「源流まつり」として、野山北公園のかたくりの花が開花する時期に合わせて川のイベントを実施してはどうかという声があります。武蔵村山市でも、ゆくゆく市民団体主催でこのようなイベントが実施されると良いと思います。
市の環境基本条例の14条に「市は、市民、事業者又はこれらの者で構成する団体が行う環境の保全等に関する自発的な活動が促進されるよう努めるもの」とありますが、まずは団体が立ち上がるようにも努める必要があると思いますが、市民にそうした気持ちの醸成はしているのでしょうか。
(答弁)
市では環境に関する市民意識の向上・機運醸成等が図られるよう、様々な機会を捉え、啓発活動等に努めているところでございます。
今後も、こうした啓発活動等を通じ、河川への関心を高め、市民団体等が立ち上がるよう、取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。


(清水彩子)
宜しくお願いします。②環境保全について伺います。残堀川は、年に一度クリーンアップ作戦を実施していますが、空堀川の清掃についてはどのようになっていますか。
(答弁)
現在、残堀川につきましては市が主催する残堀川クリーンアップ作戦について、例年11月頃に市民も参加して行っております。
空堀川につきましては、本市が主催している事業はございませんが、他の自治体の市民団体が実施している清掃に際し、回収したゴミは東京都が処分する協力を行っているとのことでございます。
(清水彩子)
先日、空堀川を見てきましたが、大きな家電も投げ込まれていました。皆で綺麗にしていけたら良いと思います。
水生生物調査が行われていませんが、把握はどのようにされていますか。
(答弁)
本市、東大和市、東村山市及び清瀬市の4市で設置している空堀川水環境確保対策会では、河川の水生生物調査は実施しておりませんが、東京都が「河川水辺の国勢調査」に基づき空堀川の水生生物調査を実施しております。
空堀川での調査は、東大和市上砂橋付近、東村山市丸山橋付近の2地点で実施しており、調査結果については東京都建設局のホームページに掲載されているため、その結果を確認し把握しているところでございます。
(清水彩子)
市は、建設局のホームページから把握できるかもしれませんが、市民が、「空堀川には、どんな魚が住んでいるんだろう」という疑問を持ったとしても、建設局のホームページに載っているとは知らない方も多いと思いますし、内容も難しく、市民の把握には繋がりにくいように感じます。
流域の他市の環境のイベントに行きますと、川の会の方が、空堀川にいる魚を水槽で展示していて、説明してくださいます。
それを見ると、「空堀川には、こうした生き物もいるから川を綺麗にしないと」という気持ちになります。もっと身近に河川や河川の生物などに関心をもつ働きかけをしていただきたいと思います。
水質調査ですが、空堀川は、本町の「名称不詳橋」と神明の「砂野橋」の2箇所で調査を実施していますが、「砂野橋」は水不足による欠測がこれまでも多く、先日見てきましたが、やはり水はなくゴミはありました。
令和5年度の調査は4回全て欠測で、令和6年度も事務報告書によると2月の調査は欠測しており、他の月の調査では、水素イオン濃度や大腸菌群は環境基準値を超えています。
水質調査は市の下流でもする必要があるため、市の最下流であるこの「砂野橋」で調査が実施されていますが、神明の護岸工事が終わり、そちらが主流になると、「下砂橋」で調査したらどうかと思います。そちらの方が水流も安定していると思いますが、お考えを伺います。
(答弁)
空堀川の水質調査につきましては、空堀川流域4市で設置する空堀川水環境確保対策会において調査地点を決定し、各市上流部及び下流部において水質調査を実施しております。
現在、東京都において空堀川の整備を行っているところでございますが、神明橋の下流で二つに分岐し、上砂橋で合流する下砂橋が架かる、新たに整備された区間につきましては、現在、河川の水量が増水した際の調節池として活用されており、通常時は現状の河川に水が流れるようになっていることから、従来どおり、砂野橋で調査を実施しているところでございます。
議員議指摘のとおり、今後、下砂橋が架かる新たに整備された区間が主流となる際には、調査地点の変更を検討する必要があるものと考えております。

(清水彩子)
その頃、ご検討いただければと思います。小学4年生に配布する「環境副読本」には、空堀川・残堀川の水質の状況について、年度ごとの数値で折れ線グラフを作成しているため、令和5年度「砂野橋」での調査が全て欠測だったのは、どのように反映されるのか確認しましたが、「名称不詳橋」の数値の平均のみとなっていました。調査できない事により、水質の実態が掴めない事を感じます。
河川に興味を持つようにするには、散歩したくなる仕掛けや憩いの空間があると良いと思いますが、空堀川沿いにあるベンチの数と、散歩したくなる仕掛けづくりについてどのようにされているか伺います。
(答弁)
東京都に伺ったところ、武蔵村山市内にはベンチは設置しておらず、下流の東大和市域、東村山市域においても、近年は設置していないとのことでございます。
また散歩につきましては、東京都建設局のホームページにおきまして、「東京の川を歩こう~河川水辺の散策ガイド~」や柳瀬川・空堀川流域連絡会との共同で作成した「柳瀬川・空堀川散策マップ」を公表しているとのことでございます。
(清水彩子)
ベンチがあれば散策中も休憩できますので、設置できそうなタイミングがあれば設置をお願いします。一箇所川沿いの個人の敷地内に、通る方が自由に休めるベンチを設置されているお宅を把握していますが、そうした取り組みもまちづくりとして素敵だと思います。
「柳瀬川・空堀川散策マップ」ですが、他市のイベントでマップの存在を知りました。市のホームページにこの散策マップが載っている市もあります。マップには橋の名前などもあり、内容も良いので、市民に見ていただく工夫をお願いします。
現在市が行っている、河川環境の保全のための啓発について伺います。
(答弁)
市ホームページにおいて河川の水質調査結果等の環境測定結果を公表するとともに、市内小学4年生を対象とした環境副読本の作成・配布を行っております。
また、小学生とその保護者を対象とした「親と子の環境教室」を実施するなど、河川環境に関する市民意識の啓発に努めているところでございます。
(清水彩子)
わかりました。③整備について伺います。護岸整備において、災害発生に引き金にならない程度に川辺付近に草を残しつつ河川区域内の除草を行い、生物が岸辺に集まりやすいように自然の岸辺を残すことで親水性や生態系に配慮した水辺のふれあい空間の創出に努めるとのことですが、護岸工事において、具体的に生態系に配慮するための内容について伺います。
(答弁)
東京都に伺ったところ、一部護岸への緑化ブロックの採用のほか、将来、河床を掘り下げる際には、水際に植生が育ちやすいよう自然河床とするほか、魚類等が上下流へ移動しやすい緩傾斜落差工や、必要に応じて瀬切れ対策として河床への粘土張り等を行うとのことでございます。
(清水彩子)
そうした工夫により、生物が育ちやすい環境をつくっていただいているとのことで、ありがとうございます。
近年ゲリラ豪雨が心配ですが、柳瀬川流域である空堀川については、時間最大雨量156mm、総雨量657mmの想定で、第一小学校北側から東大和市まで自宅一階の床上まで浸かる程度の浸水や一階軒下までの浸水が想定されています。先日、河川大会においても、より一層の整備事業の推進が要望されましたが、今後の整備について、情報を得ていれば教えてください。
(答弁)
現在、神明3丁目の神明橋の西側から中央2丁目の中砂橋東側までの河川を整備しているところですが、現時点におきましてはそれ以外の整備箇所についての情報はございません。
(清水彩子)
わかりました。関連事業として、東京都では、空堀川上流雨水幹線も整備しており、東大和市で空堀川に接続しますが、これらによる地域の水害に対しての効果について伺います。
(答弁)
空堀川上流雨水幹線は、立川市、東大和市、武蔵村山市を通過する流域下水道として東京都が整備しているもので、当該施設への雨水排水を行う公共下水道については市が整備することとなっております。したがいまして都及び市の施設が整備されれば、現在の浸水被害等はかなり緩和されると考えております。
(清水彩子)
浸水被害が生じると、生活インフラの停止、建物や家具の損害による経済的な負担、健康被害、避難生活のストレスなど、水が引いた後もしばらく精神的にも肉体的にも大変な状況になりますので、被害を防ぐ整備の推進を宜しくお願いします。
最後になりますが、新青梅街道を18mから30mに拡幅しますが、拡幅することにより、雨水排出量が増加するため、荒川水系の空堀川流域については空堀川に雨水管を接続させる必要があると考えますが、新青梅街道から空堀川を結ぶ雨水管整備について伺います。
(答弁)
東京都に伺ったところ、新青梅街道から空堀川への雨水の排出方法については検討中とのことでございます。
(清水彩子)
分かり次第教えていただければと思います。
人間がごみを捨てれば川は汚れ、川が汚れれば人間の暮らしに影響が出ます。
水が綺麗である事が、どれほど素晴らしい事なのか、水の大切さについて多くの方に考えていただきたいと思っています。
また、東京都が水害から日常を守るために整備事業を進めていること、現場で汗を流し作業をされている方々に感謝申し上げ、私の質問を終わります。
