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かさぶた夜行|お面作りワークショップ「ヴァイオリニストとお面を育てる会」について

長野県上田市・犀の角タイアップ公演「かさぶた夜行、鬼とか探して」では、公演前にお面作りワークショップなるものを行います。

ここでは「百鬼夜行」とはそもそもなんなのか? ということを書いていきます。


某所でチラシを撮ったときの写真

「百鬼夜行」は、もともと、2023年に以下のような目的で作った、いわゆる「現代音楽系」のリサイタルでした。

  • 日本出身・在住者の作品を再演する

  • ミュージック・ビデオを作る

  • お面とドレスで演奏する

自分のなかでぼんやりとしたアイデアを組み合わせた結果、「百鬼夜行」、つまり妖怪やら鬼やら=さまざまな作曲家とその作品、演奏者、そして観客が集まる場、というコンセプトができました。

せっかくなので、実際に制作したMVの再生リストを貼っておきます。

当時のわたしは「鬼」を、「あきらめ」ととらえていました。鬼は、必ずしも棍棒を振り回し、牙を剥くものではない。人々が日々、生活するなかで見ないふりをして、無視しようとする、黙殺の諦観。それこそが鬼であると、考えていました。証拠に、「百鬼夜行」のキャッチコピーにはこうあります。

"あきらめが、人を「鬼」にする。"
"もういいじゃないか。"

それが「かさぶた」となったきっかけは、犀の角での打ち合わせです。鬼の解釈を語ったわたしに、犀の角の制作担当の方が「お面でデトックスみたいなの、どうでしょうか」と言ってくれたこと。自分のなかにある「鬼」を、かたちにする。かたちにしたものを、もういちど被り直す。

それはあたかも、かさぶたのようだとおもいました。肌に滲み出し、硬直し、自分で引っ掻いてむしりたくなる、あの痒さ。もどかしさ。剥がせば、血が滲むだろう。あるいは膿が出るだろう。でも、知りたい、どうしてこんなものがわたしの身体から出来上がるのか、剥がしたその下から、なにが覗くのか。

楽譜だってそう。わたしにはいつだって、黒いおたまじゃくしの群れが、コピー紙を埋め尽くす他人のかさぶたに見える。

『蟷螂綵絵』MV収録中の風景

初めての「百鬼夜行」から2年が経ちました。人々の振る舞いは、鬼より鬼らしくなったとさえおもう。あきらめ、ということばでは甘いほどに。

いまいちど、鬼になりましょう。鬼をつくりましょう。わたしたちが、死なないために。


かさぶた夜行、鬼とか目指して
加藤綾子 ソロ・ヴァイオリン・リサイタル


👹2025年
8/9(土) 14時*
8/9(土) 19時
8/10(日)14時*
各回60分程度を予定/開演30分前より開場
*未就学児 入場OK(無料)の回です!

👹会場:犀の角

👹出演(ヴァイオリン演奏):加藤綾子

👹プログラム(演奏曲)
川上 統: 組曲『蟷螂綵絵』より(2013)
門田 和峻: 鵺(2018-2020)
木下 正道: すぐ傍らのもの Ⅺ(2020)
松本 真結子: 新作(初演・2025) ほか
*曲目は変更になる可能性があります

👹ワークショップ
「ヴァイオリニストとお面を育てる会」
7/24(木)13:30
要1ドリンクオーダー

👹【プレイガイド】
🎫 teket(電子チケット)
https://teket.jp/10243/52057
一般 ¥2,500
通し券(2回まで) ¥4,000
学生 ¥500


2023年版「百鬼夜行」は、アーカイブ動画を販売しています。9€で、東京公演の様子をフルで視聴できます。
詳しくはこちら

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