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#108わたしのはなし|うに丼8,900円。北海道で感じた、なんともいえない違和感

先日夏休みをいただき北海道に旅行にいってきた。
はじめて旭川空港におり、電車好きな息子が乗りたいというノロッコに乗るのが大きな目的だった。
北海道は何度も行ったことがあるが家族で行くのははじめてで、いつも札幌・函館・小樽あたりしかいったことがなかったので、旭川や富良野エリアに足を運べるのをわたしもワクワクしていた。

電車の話など、書きたいことは山ほどあるのだが、富良野に行って入ったお寿司屋さんで感じたことを今回は書きたいと思う。

富良野で夕飯をするために、おいしいとされているお寿司さんに行った。
すると、コロナ禍がまだ残っており、消毒をひとりひとり確認され、飛沫防止フィルターがかかっているのだ。もちろん従業員の方は全員マスクだ。
東京に住んでいると、コロナ禍前の日常にかなり戻っていて、感染対策とも上手く共存しているような感覚がある。だからこそ、時が止まっているのを感じた。
それがいいとか悪いとかではないけれど、あの、旅行者は何か菌を持っているような雰囲気を強く感じ、あの時のいやな記憶が蘇った。

そんな気持ちで席に通されると、メニューをみてまた驚く。
うに丼8900円、ネギトロ丼6500円…。
完全にインバウンドの海外旅行者向けの価格設定だ。
東京でもそんな金額逆に探すのが大変だ。
ブリ1貫600円。マグロ1貫600円。
北海道だから、きっと新鮮でおいしいんだろうなそう思って注文してみた。
が、正直なところとてつもなく美味しいわけでもない。
サービスもいたって普通。なんならお水やお茶はセルフ。

もちろん、味の感じ方は人それぞれだし、価格だってお店によって違う。
だけど、これは、北海道を訪れる海外からの旅行者をかなり意識した価格なのだろうか…。そんなことを考えてしまった。

「北海道といえば、おいしいもの」
わたしの中には、そんな揺るぎないイメージがあった。
だからこそ、今回の出来事は、単に「お寿司が高かった」という話ではなく、少し寂しい気持ちになったのだ。

こう考えると、東京ってすごいなと思う。
東京には、とにかくたくさんのお店がある。おいしいお店もあれば、そうでもないお店もある。価格もさまざま。

その中で、お客さんに選ばれ続けるお店は残っていく。
お店がたくさんあるからこそ、美味しいお店は残り、そうでないお店は無くなる。
だからこそ、お店側も「どうしたらまた来てもらえるか」「どうしたらおいしいものを届けられるか」と、日々努力しているのだと思う。
美味しいものを届けたいという気持ちは、伝わるのだと感じたのだ。

もちろん、海外からの旅行者に来てもらい、そこで収益を上げたいという気持ちも分かる。
観光地にとって、インバウンドが大きな支えになっていることも理解できる。

でも、日本人のお客さんは、きっと気づく。
「観光客だから、この価格なのかな」「この値段を払うほどではないな」
そんなことを感じる人もいるのではないだろうか。

海外からの旅行者が少なくなったら、このお店はどうなるのだろう。
そもそも、この価格は以前から同じだったのだろうか。
そんなことまで考えてしまった。

海外からの旅行者に支えてもらわなければならない観光地も、きっと少なくないのだと思う。

だからこそ、今一度、

「日本人が食べても、また来たいと思えるか」という視点も、大切なのではないだろうか。

aya.

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