古くから伝わる本気のお盆飾りどこまで残せる?長男の嫁の苦悩を激白(ニイガタ嫁日記)
お盆はいかがお過ごしでしたか。
中には
帰省したよっていう方もいらっしゃるかと思います。
主人の実家に嫁いでから10年以上経ちますが
私が結婚してから一番驚いたのがコレです。
その名は「おしょれさま」

いわゆる”お盆飾り”
ですが
このど派手な飾りに度肝を抜かれました。
初めて見たときは
「ヤバイ家に嫁いでしまった・・・。」
と、”長男の嫁”として冷や汗が出たとかなんとか。
段々と昔からの風習は簡素化されていく
傾向にありますが
逆に
「伝統文化は残さないといけない」
という考えもありますよね。
今日は
嫁いでみたら驚いた
新潟に残る曹洞宗の盆飾りと
おしょれさまの謎
をご紹介します。
あなたならこの文化を繫いでいきたいと思いますか?
というか
あなたが当事者だったら繫げると思いますか?
このお話を聞いてちょっとでも
「日本文化を守る」ということについて
考えて頂くきっかけになればと思います。
お尋ねします。あなたは家の宗派をご存じですか?
若い方だと「自分の家が何宗か知らない」
という方も結構いらっしゃるんですよね。
(元葬儀屋は語る)

ちなみに私の実家は「浄土真宗」でした。
「門徒(もんと)ものいらず」
と言われるのですが
浄土真宗系は「お供え物などは不要ですよ~」
という庶民にはありがたい教えなんです。
飾りが不要なのはお盆も同じで
特別な飾りは一切ありませんでした。
お盆はお墓参りに行って終わりという
どシンプルさ。
どうだ!
(いや別にスゴクないし・・・)
楽ちんで何より。
イマドキの方は特にそう感じるかもしれません。
一方、主人の実家は「曹洞宗」
禅宗ともいわれる宗派でして
こちらは全く様相が違ってきます。
その差をはっきり感じたのが
お盆飾りだったんです。
どデカイ棚を飾って
派手な旗を飾って
謎の野菜たちが吊るされて・・・
初めて見たときは異様な光景に思えました。
なんじゃこりゃ~

目が真ん丸になったことは覚えています。
田舎の元葬儀屋ですら驚くくらいですから
シティボーイやシティガールの方々にとっては
イミフな光景でしょう。
(この文章がイミフな気がする)
ですが主人たちにとってみれば
小さい頃からのお馴染みさんなわけで
「おしょれさま」と呼んでいました。
おしょれさまの謎が今明らかに
おしょれ・・・さま?
意味は分からない
けれど
なんだかちょっと愛らしい響きです。
おしょれ・・・
しょうれ・・・
しょうれい・・・
あまりに気になって調べてみたところ
見つけました。
「しょれ」=精霊のようです。
そしてお盆に出す棚を
「精霊棚」と書いて「しょうりょうだな」と読むそうなんです。
(盆棚とも言うらしいです)

「これだ!これに違いない!」
確信しました。
主人の実家でずっと続いてきた風習は
「精霊棚」だったのです。
長年の謎ついに解けたり!
地域や宗派によって多種多様な広がりを持つ”盆飾り”
同じ地域であっても中身は千差万別。
それぞれの家庭ごとに
違う発展を遂げていくものですよね。
という意味では、この飾りは全国で唯一の
新潟に伝わる曹洞宗の盆飾り~我が家バージョン
でもあるということ。
そしてこれを次世代まで繋いでいくかは
私達夫婦の世代にかかっています。
本気の盆飾りに挑戦してみた
まずは4本の柱となる木を中心に
横木をはめて土台を作り

真ん中に棚をはめ、その上にゴザを敷きます。
あとは決まった順番通りに旗をかけて完成。

奥の五色のカラフルな旗は
曹洞宗で”施餓鬼”(せがき)という法要をするときに使うもの。
葬儀だけでなく
お盆に施餓鬼を行うなんて知らなかった。
(驚く元葬儀屋)
次に前の2枚の白旗を見てみましょう。
口に俺みたいな文字・・・
って全然読めないし!
検索しようにも文字が読めないので
分からずじまい。
阿吽あうんの吽が入っているから
きっと仁王像的な感じなのかなと予想中です。
(ご存じの方がいたら教えてください)
横面には
4枚の白い旗を左右に分けて吊るします。

増長天・持国天・広目天・多聞天の文字が
四方をぐるりと囲む形になっています。
この名前なんか見たことあるなと思ったら
東大寺などにある『四天王像』の名前ですよね。
これで結界を張っているということなんでしょうか。
そして前面です。
じゃらじゃらと色とりどりの野菜などが並びます。

・かぼちゃ(ひょうたんみたいなやつ)
・白ゴーヤ
・ほおずき
・白なす
・なし
・赤いやつ(聞くの忘れたけどトマト?)
・長い豆
・そうめん
吊るすものは野菜や果物など様々。
基本的に義母が畑で作っています。
これ全部揃えるの大変そう・・・。(本音出た)
で、この棚の上に
・お位牌
・お膳
・お供え物
を置けば
新潟の曹洞宗の盆飾り完成です。
ぃよっしゃー
(とか言いつつ、私は写真撮っただけ)
ちなみにお供えするお膳は
以前は2つ用意していたそうですが
少し簡素化されて今はこんな形だそうです
・そうめん二つ
・煮しめ
・天ぷら

仏様側に木でできた箸を何膳か置いておくそうです。
(メモメモ)
ご先祖様たちが
皆さんでつついて食べるっていうことみたいです。
そうめんを大勢でつついている姿を想像したら
なんか楽しそうに思えてきました。
どこまで続けていくかは私たち世代にかかっている
この棚ですが
戦前からずっと同じものを使い続けているそうで
いかにも年季もの。

大分ボロボロです。
棚もギシギシして今にも崩れそう。
なので重いものは載せられないそうです。
この盆飾りを引き継いできた叔父曰く
「この木が壊れたら
この棚自体やめようかとは思っているんだ」
という話。
ですがご近所の方は
「棚を新調してでも続けている」とも言います。
簡素化しているお宅もあるでしょうし
こんな飾り自体をしていないお宅もあるでしょう。
今後、私たちの代に変わったとき
・棚を作り直してでも続ける
・もっとコンパクトにする
・いっそ割り切って簡素化する
どれを選ぶかですよね。
簡素化した方が楽なのはわかっています。
でも、それで本当に良いものか。
さぁ、あなただったらどうしますか?
シンキングターイムスタート!
・・・
・・・
個人的には
できるだけ風習は残したいと思っています。
ただどこまで用意できるのか、、、心配。
どうなるかな。
ということで今日は
嫁いでみたら驚いた
新潟に残る曹洞宗の盆飾りと
おしょれさまの謎
をお話ししました。
あなたの家に残っている風習はありますか?
日本にいる大勢の日本人の中の
たった1軒の話かもしれません。
でも
このようなお盆の風習を残していけるかどうかは
私たち一人一人にかかっています。
どうするよ日本人。
あなたは何ができると思いますか?
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綺麗道こと古川綾子でした。
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