働かない嫁、葬儀でだけ本領を発揮する|戦力SランクとHPが削られた日
半月ぶりのnote更新となりました。
理由は葬儀があったから。
姑にとって私は使えない嫁。
(料理とか手伝ったりしな~い)
ですが葬儀のときだけはーー
私、戦力Sランクでした。

今回亡くなったのは
隣に住んでいる義理の叔父。
独身で子どももいない人でした。
お盆やお正月、大晦日には
隣の家に集まってみんなでご飯を食べる。
普段は特別に親しいわけではなく
外に出るとふらっと姿があったり
窓を開けると向こうの二階でタバコを吸っていたり。
近くないけど遠くもない。
私にとって不思議な距離感の人でした。
そんな叔父が突然の入院から
1ヶ月ちょっとで旅立ちました。

正直 誰もが驚いてた。
それまで本当に元気だったから。
あっという間ではあったけれど
長く苦しむこともなく
弱った姿を見続けたわけでもない。
「まあ、幸せだったよね。」
その一言になんとなく頷けるような
しんみりというより
しみじみとした穏やかな旅立ちでした。

さて、今回の喪主はうちの夫。(40代・別居の甥)
実姉は辞退。
同居の義母(義姉)も辞退。
回りまわって次の世代へ。
こういうときの家族システムは逃げられない。
夫は戸惑いながらも腹をくくる。
その横で私のスイッチが入る。
元 葬儀屋スキル、発動!
ブゥオ~!!!
(業界歴約16年。これはレアスキルだぜ。)

段取り確認。
寺との連絡。
会場との調整。
食事会の段取り。
親族対応。
体が覚えている。
普段は戦力外扱いの嫁ですが
この日だけは戦力Sランクでした。
しかも会場は、私の元職場。
妊娠中、つわりがひどくて離れた場所。
あのときお腹にいた子は、もうすぐ14歳。

「全然変わりませんね~」
懐かしいスタッフたちに出会い
少しだけ時間が巡る感覚。
人生は前に進むだけじゃなく
ときどきちゃんと周回するらしい。
(あのころは葬儀屋。今回は喪主の妻。なんか変な感じ。)
……と、ここまでは順調。
しかしこのゲーム
後半ステージがなかなか手強い。
ステージ1:香典返し編

打ち合わせで香典返しを選ぶ場面。
私「海苔がいいんじゃないですか。」
無難で、困らない。合理的。
すると親族の諸先輩(女性・経験値MAX)が
「子どももいるし、お菓子入ってたほうがいいんじゃない?」
そう言うなら・・・と商品を変更。
翌日。
「やっぱり子どもいる家あまりないから、海苔にしない?」
(……あんたが言ったんだろうが。)
とは言わないけれど。
「もう変更できないんですよね~。」
「え~?そうなの??」(不満げな様子)

嫁HP −30。
ステージ2:親族タイム編

すべて終わったあとの
ほぼ身内だけの時間。
実父はもう帰ってよいタイミングだと判断し
気を遣ってタクシーを呼ぶ。
父・義母にタクシーを呼んだ話は伝えていた。
そしてタクシー到着。
親族(女)登場。
「え?まだいいじゃない!早すぎるわよ!」
義母がすかさず
「私もそう思ったんだけど、この人が勝手に呼んで…」
はぁぁぁぁぁ!?
事前に伝えてましたよね!?
勝手ってなんだよーーーー!!

嫁HP-50
どうやら嫁ジョブは
権限より責任が多めに設定されているらしい。
こんなことがいろいろ重なって・・・
結果、嫁は翌日から風邪でダウン。
(ダメージの蓄積だと思っている。)

今回の学び
どうやら葬儀ではスキルよりも
先輩女性陣の主張が何よりも【強め設定】のようだ。
経験値MAXのババ〇たちは伊達ではない。
最強である。
スキルのおかげで役に立てたのは事実。
でも嫁のHPは確実に削られたのでした。
人生はRPGみたいにときどきスキルが発動する。
けれど令和の今でも「嫁」というジョブはハードモード。
戦力Sランクになれる日もある。
でも親族ステージは難易度高め。
だから次の法要では
葬儀屋スキルは発動させず
少し距離を取ろうと思っています。
嫁は影くらいのポジションがちょうどいい。
どうやら人生を重ねるごとに
自分で自分のジョブのアップデートが必要のようです。
おしまい
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そして大切なお気持ちは ”恩送り” に使わせていただきます。愉しくて温かい ”和” が広がりますように。