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【緊急開催】スナック社会科vol.12「『いつの日かガザが私たちを打ち負かすだろう-早尾貴紀対談集-』刊行記念 早尾さんと小田切さんにもっと嫌な話を聴く」を開催します

日程:7月21日(月)祝
時間:12:00開場/12:30開演/15:00終了
場所:本屋ライトハウス
   千葉県千葉市花見川区幕張町5-465-1-106
   JR/京成幕張駅より徒歩6分
料金:会場 1,800円、学割・困窮割1,000円(飲み物つき)
   配信 1,200円、学割・困窮割500円、応援チケット各種
   (配信はアーカイブあり)
出演:早尾貴紀(東京経済大学)、小田切拓(ジャーナリスト)
司会:サトマキ(スナック社会科)
※イベント詳細、チケットは下記↓↓

 2ヶ月連続で「緊急開催」と「嫌な話」開催です。6月25日発売の早尾貴紀さんの新刊、『いつの日かガザが私たちを打ち負かすだろう-早尾貴紀対談集-』の刊行記念と銘打って、前回の「小田切さんに嫌な話を聴く」で、「延長戦やりましょう!」って言ってたことを繋げました(本書にはお二人の対談も収録されています)。

 青土社で、この装丁、これはサラ・ロイ本シリーズに続く感じですよね。10.7以降、今までにも増したイカれ具合で単著や翻訳書の執筆を続けてきた早尾貴紀さんですが、事ここに来て、最悪を更新し続けるパレスチナも最終コーナーに来てしまった感があります。
 昨年、サラ・ロイ著『なぜガザなのか』刊行後、スナック社会科にご出演いただいた時に、「いつも間に合わない」と早尾さんが仰言っていたのですが、確かに起きた「こと」に対して書けば書籍はどうしたって間に合わないと思いますが、逡巡し、ストラグルしながら、それでも逃げずに向き合い続けて、全知識と意識や感情を総動員して振り絞られる「論考」というものはどんどん遅れて、遅れて、周回遅れになっても、それを携えて目の前を走る「こと」を照準に捉える位置につける。もしくは追い抜ける。そう思っているし、信じています。

 ガザの惨状はリアルタイムでいくらでも見ることが出来るし、SNSにも回っています。毎日、毎時、毎秒、血が流れ続けています。悲惨な現場が可視化されることで国際世論が高まり、止める方向へ国際社会が動くということが今までの世界にはありました。それがどれだけ可視化されても、罠のように食糧の支給に集まった人たち目掛けて殺害するようなことが連日起こっても、病院が焼き払われても、止まる気配はありません。これは「国際社会(と思っていた西側諸国社会)」が、パレスチナを消してしまいたいイスラエルを止める気がないから、許しているから、ということが分かりました。
 こちらは先日行われたG7の声明から、国際的な抑圧(TNR)に関するG7首脳声明(TNR=TransnationalRepression)ですが、ここで「我々G7首脳は、国境を越えた抑圧(TNR)に関する報告の増加を深く懸念しています。TNRとは、国家またはその代理組織が国境外の個人またはコミュニティに対して、脅迫、嫌がらせ、危害、または強制を試みる、外国による侵略的な干渉の一形態です。(引用機械翻訳)」と言いながら、6月13日にイスラエルによるイランへの空爆で始まったこの戦闘において、イスラエルから攻撃し、圧倒的な被害の不均衡がありながらも、出されたイスラエルとイラン間の最近の情勢に関するG7首脳声明では、以下のようなものとなっています。重要なので全文引用します(引用機械翻訳、強調箇所は筆者による)。

我々G7首脳は、中東の平和と安定へのコミットメントを改めて表明します。 
この文脈において、我々はイスラエルが自国を防衛する権利を有することを断言します。我々はイスラエルの安全保障に対する支持を改めて表明します。
我々はまた、民間人の保護の重要性も認めます。
イランは地域の不安定化とテロの主な発生源である。
我々は、イランが核兵器を持つことは決してできないと一貫して明言してきた。 
我々は、イラン危機の解決がガザでの停戦を含む中東における敵対行為のより広範な緩和につながることを強く求める。 
我々は、国際エネルギー市場への影響を引き続き注視し、市場の安定を守るために、同じ考えを持つパートナーを含む関係者と連携する用意がある。

G7 Leaders’ Statement on Recent Developments Between Israel And Iran

 「え〜〜〜〜〜〜っっ!?」て、なりませんか?。自分たちから攻撃を仕掛けているイスラエルの「自衛権」って、おかしいですよね。なぜウクライナに侵攻したロシアを非難し、制裁を与えたのに、イスラエルに関しては自衛権として認めてしまうのか。また、中東地域の不安定化はシリアが瓦解した以降は、主にイスラエル(イスラエルはシリアにも武力介入し続けてきましたが)が起こしているのではないでしょうか。そして、「イラン危機の解決がガザでの停戦を含む〜」と、「ここに来て、イランのせいにするのかよ!」という責任転嫁と、「ガザでの惨状を止めたいならイラン攻撃を認めろ」と脅迫にも近いものがあります。そして、ガザの惨状と"イスラエル・パレスチナ問題"を解決するには停戦ではありえません。これを、「先進国」と言われるG7首脳声明で発したわけです。ここに、「国際社会(と思っていた西側諸国社会)」の限界が露呈したわけです。
 小田切さんが前回の打ち合わせの時に、「ガザは人類への挑戦なんですよ」と仰言っていたのだけど、本当にそのとおりだと思います。右左や西側東側などない、「人類」には。「ガザに断罪される世界」というこの本の帯文のとおりだと思います。

〈ガザ〉に断罪される世界

パレスチナではいまなお多くの人たちが傷つき、そして、先鋭化を増すアメリカをはじめとした世界の暴力的な構造の中心に、ガザがある。この現実を前に、私たち自身にあらためて真剣に問うべきこととは何か。歴史、文化、社会、政治といったさまざまな視点による6つの対話。 

早尾貴紀著『いつの日かガザが私たちを打ち負かすだろう-早尾貴紀対談集-』
(青土社)帯文より

 西洋と中東の顔を使い分け、アメリカをバックに火元になり続けるイスラエルという国の問題は、その建国と建国に至る歴史によるものも大きく、その建国の過程はアメリカ合衆国建国の過程と同様のものもあります。この辺は、早尾貴紀さんの今まで出された著書に詳しいので、「良くわからない」という方はまずは入りやすいこのへんから入っていただけたら。

 先に引用したG7声明で言われる「我々(G7首脳国)」に日本が入っていることで、「我々(私たち)」が含まれてしまっていることに、この上ない危機感を感じます。もうとっくに「とりあえず知る人が増えてくれれば」というタームはとっくに過ぎています。
 また、どんなに可視化されても止められないガザ、およびパレスチナの現状については、それを「視ている」私(たち)の側の問題もあります。これは、プラットフォーム上のコンテンツとして他のイシューやニュース、出来事とともにフラットな情報になって流れて来てしまうことで、無反応や無感覚になってしまうという、常時接続社会以降の新しい現象でもあると思います。
 望む望まないに関わらずユーザーとして、プラットフォーム上の、国境を越え国家をも凌駕しようとするプラットフォーム企業のグレートゲームに参加させられている私(たち)全員に関わる話でもありますが、これはまた別途長くなってしまうので、改めて取り上げたいと思います。これはこれで嫌な話。(この辺は先日のnoteで取り上げたイアン・アラン・ポールだけではなく、宇野常寛著『砂漠と異人たち』『庭の話』、水嶋一憲ほか編著 『プラットフォーム資本主義を解読する』を読んでいただけると!)

 嫌な話を先延ばして直視してこなかったから今なわけです。というわけで、急なお誘いではありますが、幕張で昼スナック(早尾さん命名)開店です!。また嫌な話をしましょうね。お待ちしています!




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