日本語ののれん代、英語でGoodwill 2026/7/23
札幌からおはようございます。
ミャンマー語を話す、米国公認会計士・行政書士・ヨガ講師のさやかです。
【今日から札幌ビアガーデンがはじまる、わくわく✨】
みんなが楽しみにしているビアガーデンが始まりますよ!
札幌はいつも楽しいお祭りがあってわくわくします。
東京にもあったのかもしれないけど、ぜんぜん行ってない・・・
子どものころ、母の実家である池袋~雑司ヶ谷のあたりのお祭りはとても楽しかった記憶があります。↓

【日本語ののれん代、英語でGoodwill】
昨日は、会計基準の話で「のれん」について書きました。
その後考えていました。
日本語の「のれん」は、お店の入り口にかかる暖簾、つまり老舗の暖簾はそれ自体が信用の象徴で、「のれん分け」「のれんに傷がつく」という表現があるように、長年かけて築いた店の看板・ブランドの価値を指します。つまり「売り手側が築き上げてきたもの」に着目した言葉です。
英語では「のれん」は「 goodwill」日常語では「善意」「好意」。Goodwill Ambassador(親善大使)の goodwill ですね。
会計用語としての goodwill は、「 買い手が買収先に対して抱いている価値」に着目しています。常連客がまたその店を選んでくれる、取引先が信頼して付き合ってくれる――18〜19世紀のイギリスで、事業を売買するときに「顧客のひいき(goodwill of the customers)」に値段がついたのが会計用語としての始まりと言われています。
つまり、
のれん = 売り手から見た「築いてきた信用の象徴」
goodwill = 買い手が買収先に対して抱いている価値
同じ資産を、日本語はお店の側から、英語はお客さんの側から名付けているのです。
昨日「会計は経済の言語である」と書きましたが、同じ概念でも、言語が違えば切り取り方が違う。言葉の成り立ちひとつにも、それぞれの文化がものごとをどちら側から見てきたかが表れているようで、面白いなと思います。
ちなみに、私が話すミャンマー語では、評判のいいお店のことを「ナーメーシーデ(နာမည်ရှိတယ်)」と言います。直訳すると「名前がある」。日本語の「有名」も、漢字をそのまま読めば「名が有る」ですから、ミャンマー語と日本語は、まったく同じ発想で言葉を作っていることになります。「名のある店」という言い方も日本語にはありますね。
店先の暖簾・看板に信用を見る日本語、お客さんの好意に価値を見る英語、そして「名前がある」という感覚を日本語と共有するミャンマー語。言葉の成り立ちを並べてみると、文化ごとに違うところと、意外なところで重なるところの両方があって、面白いなと思います。昨日書いたとおり、会計は経済の言語です。そして言語は、それを話す人たちの世界の見方そのものなのだと感じます。
こういう感覚、概念をおもしろいと感じる方には会計の世界史という本もおすすめなのでぜひ読んでみてくださいね。
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