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眠れない夜に(続編)🙏肺を潤す眠りの処方箋

眠れない夜に🙏肺を潤す眠りの処方箋

第四の処方箋

肺を潤す眠りの処方箋

 乾きを満たし、やさしい呼吸で眠りへ

東洋医学において「肺(はい)」は、呼吸だけを司る臓ではありません。
気を取り込み、全身へ巡らせる働きとともに、体を潤し、外界から守る役割を担っています。

そしてもう一つ、見落とされがちですが重要なのが、
肺は「悲しみ」や「喪失感」といった感情と深く関わる臓であるということです。

言葉にできない寂しさや、ふとした瞬間に訪れる空虚感。
それらは静かに肺に影響を与え、呼吸を浅くし、体の潤いを奪っていきます。

夜、眠れないとき。
その原因が強いストレスではなく、なんとなく満たされない感覚や、理由のない不安であることがあります。
こうした状態は、東洋医学では「肺の潤い不足」として捉えられることがあります。

肺は、乾燥にとても弱い臓です。
空気が乾いていると、呼吸は浅くなり、気の巡りも滞ります。
すると体は無意識に緊張し、眠りに入りにくくなります。

現代の生活環境は、肺にとって決して優しいものではありません。
エアコンによる乾燥、長時間の会話やマスク生活、空気の汚れ。
これらはすべて、肺の潤いを少しずつ奪っていきます。

だからこそ、夜の時間には「肺を潤す」ことを意識することが大切です。

まず取り入れたいのは、空気の質を整えることです。
部屋の湿度を適度に保ち、乾燥しすぎない環境をつくる。
加湿器がなくても、濡れたタオルを部屋にかけておくだけでも効果があります。

呼吸は、空気の影響を直接受けます。
やわらかく湿った空気は、肺を安心させ、呼吸を自然と深くしてくれます。

次に大切なのが、「やさしい呼吸」です。

ここでいう呼吸は、深く大きく吸うことではありません。
むしろ、静かに、なめらかに続く呼吸です。

鼻から吸い
少し長めに吐く

その繰り返しの中で、胸のあたりがゆっくりと広がり、また戻っていく。
その感覚を感じるだけで、肺は少しずつ潤いを取り戻していきます。

呼吸を整えようと頑張る必要はありません。
ただ、「荒くならないようにする」ことが大切です。

また、温かい飲み物も肺を潤す助けになります。
白湯やハーブティーなど、刺激の少ないものをゆっくりと口にする。
体の内側から潤いを補うことで、呼吸も穏やかになります。

東洋医学では、肺は皮膚ともつながっていると考えられています。
そのため、肌の乾燥もまた、肺の状態を映し出します。

お風呂上がりに軽く保湿をする
肌に触れる衣類をやさしい素材にする

こうした小さな工夫も、肺をいたわることにつながります。

さらに、静かな音ややわらかな香りも、肺に安心感を与えます。
肺は外界との境界を守る臓でもあるため、「安心できる環境」にいるとき、その働きは自然と整います。

東洋医学には、こんな言葉があります。
「肺は気を司り、皮毛を主る」

肺が整うと、気は全身に行き渡り、体の表面まで守られるという意味です。

眠りにおいても、この働きは重要です。
肺が潤い、呼吸が整うと、体は「守られている」と感じ、安心して力を抜くことができます。

夜は、何かを足す時間ではなく、失われたものを取り戻す時間です。
乾いた呼吸をやさしく戻し、体の内側に潤いを満たしていく。

静かな空気の中で、ゆっくりと息をしてみてください。
その一呼吸ごとに、体は少しずつ緊張をほどいていきます。

肺が潤うとき、
眠りは深く、やさしく、あなたを包み込むように訪れます。


眠れない夜のBGM

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