セルフネグレクトと介護拒否。正しさが届かない現場で 【お試し付き】
「…困難事例、お願いできますか?」
電話口の一言で、だいたい状況は察する。
玄関を開けた瞬間、言葉を失う。
積み上がったゴミ。
生活の痕跡というより、時間が止まった空間。
これは「だらしなさ」ではない。
セルフネグレクトという状態。
中に入ろうとすると、怒号が飛ぶ。
「勝手に入るな!捨てたら殺す!」
正論は、ここでは通じない。
安全も、衛生も、支援の必要性も——
すべて“外側の理屈”になる。
家族は言う。
「もう無理なんです。何とかしてください」
でも、本人は拒否する。
支援も、介護も、関わりそのものを。
ここで突きつけられる現実。
本人の意思は尊重されるべきか
命や健康のリスクはどこまで許容するのか
誰が、どこまで介入できるのか
答えは、シンプルではない。
だから現場では、
「正しい支援」よりも
**「関係を切らさないこと」**を選ぶことがある。
行政、包括、医療、家族。
すべてを巻き込んでも、動かないケースはある。
それでも、完全に離れない。
完全に切らない。
最後に残るのは、
“できることを、やり続ける”という選択だけ。
「冷たい」と言われることもある。
「もっと何とかできたのでは」と問われることもある。
それでも現場は、
理想ではなく、現実で動いている。
セルフネグレクトと介護拒否。
それは“支援が届かない人”ではなく、
**「支援の形を問い続けられる現場」**だと思う。

固定記事
#医療と福祉のあいだ
#ケアマネ
#セルフネグレクト
#介護拒否
#困難事例
#在宅介護
#地域包括ケア
#福祉の現場
#医療と介護
#支援の限界
#現場のリアル
#AI漫画
