見出し画像

194/365_2026

#釣りを語ろう

一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい
八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい
永遠に、幸せになりたかったら、釣りを覚えなさい

開高健「オーパ」より

開高健が中国古諺として引用している言葉
結婚による幸せが3日間というところでどう感じるかは人それぞれ
釣りに関してはそれが、永遠に、となっている
開高は釣り師で有名で、多くの釣り紀行を残している


「オーパ!」「オーパ、オーパ!!」「私の釣魚大全」「もっと遠く」「もっと広く」などなど
彼はどちらかというと、大物釣りで、トロフィーサイズを狙って世界各地を彷徨い歩いた
そんな彼が、おそらく生涯、トロフィーを釣れなかったのはブラックバスだったと記憶している
彼の釣りは上手かった、という証言とそうでもない、という証言が残っている

彼はキャッチアンドリリースを心がけたことも有名であるが、その反面「誰でも見事なものを1匹だけは持ち帰ってもいい」とも言っていた。
グルメにしてグルマン、マッチョな男とされているが、意外と電話魔で深夜に「よれよれの開高です」とか「哀れな開高や」と気のおけない友人に電話していたという。

釣りより、開高健になってしまった。
釣りは気が長い人が向いてるか、という議論がある
これは漫画家の矢口高雄さんが釣りキチ三平に語らせていたと記憶しているが、短気な人ほど、仕掛けはちゃんとしてるか、エサはついてるか、などと考えていろいろと調整するからいいのだ、と。
開高は「釣り師にはせっかちで色好みが多い」と書いていた。


開高は釣りの妙諦を「ウン、カン、コン(運、勘、根)」と書いたが、名言だろう。
釣りキチ三平には三平のじいちゃん、三平一平という登場人物がいて、穏やかな人物で、釣りや人生に対する哲学を持つ人物として描かれる。多くの言葉を残しているが、その中の一つに「竿は所詮手の延長」というものがあった。
なんと、自身は和竿作りの竿師であるにも関わらず「所詮」という。
釣りに大切なのは「道具ではない」という。
反対に開高は道具にこだわり、リールはABUのアンバサダー、竿はフェンウィック、と揃えていた。
結局、釣りを語らず、釣り師を語ってしまった。
最後に釣りは本当にいい。

自分と竿、糸、水、ハリ、魚が一直線につながり、それが世界の全てになる。
釣れるか釣れないかが全てであり、同時に釣れなくても得るものがある。
確か、開高健がどこかに書いていた、身の回りの事物がバラバラになるような気がしたら、釣りに行け、と。
そういうことだと思う。

#コーヒーのある暮らし
#コーヒーのない暮らし
#グァテマラ

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集