#57 ボリビアの日本を訪ねる旅 サンフアン〜オキナワ
2025年7月12日 sábado
-
念願の日本人移住地へ行ってきた。
ボリビアのサンタクルス県にはコロニア・オキナワ(沖縄出身者が中心となり入植)と、コロニア・サンフアン(主に九州出身者が入植)のふたつの日本人移住地がある。ともに農牧業が盛んで、もれなく日本食(日本米、味噌、納豆、豆腐など)も、食べられる。

2月に知り合った通訳の日系人女性がサンフアン在住の方で、彼女の家に泊めてもらい、サンフアン恒例の(こちらは冬だが、日本の夏の)盆踊りに参加し、そのあと、オキナワへ向かう旅程。
年間通じて温暖なサンタクルス県であるが、私の出向く直前の数日はラパスと同じくらい寒いという異例の気候。急遽ヒートテックをバッグに詰め込む。そして過去二回サンタクルスへの旅がキャンセルになっている私に、オキナワに住む友人から「空港への道が道路封鎖されてます」との連絡が届く。
サンフアンの女性に連絡すると、「封鎖してる人たちも寒いから夜には家に帰るだろうし、大丈夫だよ」とのことで、
もう今回こそは行く!!と、決意して出発。
ラパスから1時間のフライトでサンタクルス入り。その日からまた暖かくなって、(ラッキー!!)久々に夏の陽気を感じる。(ボリビアはいま冬ですが)
空港まで向かいにきてくれたサンフアンの女性の車に乗り込む。
道中、道路封鎖明けの渋滞に巻き込まれるも、4時間ほどでサンフアン到着。

「米どころ サンフアン」と日本語で書かれた門をくぐって移住地へ入る。ちょうど夕暮れの時間。


彼女の友人の日系人、日本人のご家族と一緒に日本食の晩御飯を食べて、子供たちとカードゲーム、カルタをしながら夜がふける。
当たり前だけど、日本人とボリビア人のハーフだから自然にバイリンガルになれるわけでなく、勉強して両方使えるようにするんだな、てことにも気づく夜。
翌朝、一人で町を散歩していると、すれ違う人から「おはようございます」と。道を歩くと挨拶されるのは、日本の小さな町と同じ感覚。
お昼には、彼女の実家へ浴衣を借りに行く。
移住地の奥の方はかなりワイルドな道。道中、野生のナマケモノに遭遇した。願いがひとつ叶う。
100頭の牛と犬に出迎えられ、彼女の実家へ入る。二階へ上がると床間もある日本式のお部屋。そこで浴衣をいくつか見せてもらい、私が着るものを借りる。着付けに自信はなかったが、試着してみると意外と覚えているものでびっくりした。
夕方になり、借りた浴衣を着付けて盆踊りへ。5年ぶりらしく、かなりの人出。JICA協力隊やJICA関係者の方にも出会う。それにしても、日本の祭りがボリビアにある、、、という目の前の風景に、頭がおかしくなる。

夜はさすがに寒くなり、盆踊りで体を温め、ビールとPacumuto(肉と野菜の串刺し)で、エネルギーをチャージ。(昼に彼女の実家でお母さんが「毎年アマゾンクラブの出すものが美味しい」と言ってたので、そのアマゾンクラブを狙っていた私。アマゾンクラブ、て名前がいい。w)
花火も上がって、日本の夏祭りを堪能。ボリビアで。
そして次の日はオキナワヘ移動。途中、コーヒーで有名でもある景色の美しいBuena Vistaという小さな街へ寄って、チーズの美味しいレストランでランチをとったあと、街の広場でゆっくりしてから、オキナワへ向かう。
「めんそ〜れ オキナワへ」と書かれた門をくぐり、念願のオキナワ移住地へ到着。オキナワでは土の専門家の友人と合流。
到着した夜、オキナワのおばちゃんに「あれ?なんか、沖縄の人の顔だね〜」と言われた後、居酒屋メニューのようなご飯(天ぷら、おにぎり、パクーの刺身)をいただき、就寝。サンフアンもだが、すべて日本語で通じるので、もう、訳がわからない。オキナワに至っては、ちゃんと沖縄訛りだし。。。
翌日、友人の仕事場に同行。どこまでも平らに広がる大地。

昼食で寄った食堂には沖縄そばもあり、色濃く「沖縄」が残っているのを感じる。言葉と移住地の人たちの顔の特徴からも、まるっきり沖縄。ていう感じで、局所的に特徴が尖っているぶん、サンフアンよりも日本を感じた。私は。こんな場所が日本の裏側にあるとは。
午後、友人が「オキナワ ボリビア歴史資料館」に連れて行ってくれ、移住の歴史を見る。午前中、友人が連れて行ってくれた場所で移住地の人と運動会について話していたのを思い出し(移住地では子どもだけでなく、大人も本気で走る運動会が毎年開催される。みんな本気で練習している・・・)、昔から続いている運動会の写真を見て、連綿と受け継がれているのだな、と、ひしひし。オキナワに住むには、スペイン語でなく、動ける体の方が必要です。

そんな不思議な移住地訪問の旅。
戦後、地球の裏側までやってきて、そこに故郷の文化を根付かせて生き抜いてきた人たちの強さを感じるし、それをまた、この土地で受け継いでいこうとする私たち世代(3代目かな)ともお話しできて、よかった。
日本人として知っておきたかった場所なので、やっと来られてうれしい。

いいなと思ったら応援しよう!
ボリビアの障がい者との協働プロジェクト進行中!チップはボリビアでの活動+滞在費として使わせていただきます。