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体調を崩した経験は、病気との付き合い方を学ぶ機会になる

こんにちは!

復職前の準備は大事です。

僕はこれまで、リワークや生活リズムの調整、体調管理の方法など、復職前にする準備の大切さを何度も発信してきました。

なぜなら、復職後に体調を良い状態で保ちながら働き続けることは、本当に難しいからです。

ただ、最近あらためて思うことがあります。

それは、どれだけ準備しても、体調は崩れる時は崩れるということです。

もちろん、体調を崩さないための準備は必要です。無理をしないことも大事です。再発や再休職を防ぐための工夫も大切です。

でも、それでも体調は崩れます。

ちょっとした出来事。
睡眠不足。
仕事の負荷。
人間関係。
評価される場面。
予定の重なり。

そういうものが積み重なると、病気を抱えながら働く僕らの体調は、いとも簡単に崩れます。

この記事では、体調を崩した経験を「失敗」ではなく、病気との付き合い方を学ぶための経験値として捉えてほしいということを書こうと思います。

今、体調を崩して落ち込んでいる人に向けて、「それでも前に進んでいる」と伝えたい記事です。


本田圭佑さんの話を聞いて、考えたこと

この記事を書こうと思ったきっかけのひとつに、本田圭佑さんの話があります。

僕が見たのはショート動画の切り抜きなので、本編の文脈をすべて理解しているわけではありません。なので、ここでは本田さんの主張を正確に解説しているわけではありません。あくまで、僕がその話を聞いて考えたこととして書きます。

その動画は、働き方改革の話でした。

労働時間を短くする。
生産性を上げる。
そこで生まれた時間を、仕事以外の人生に使っていく。

そういう考え方そのものは、僕も大事だと思います。

病気を抱えながら働く人にとっては特に、「ただ長く働くこと」より、「続けられる形で働くこと」を意識しないといけません。僕自身、うつ病になってから、休職前と同じような働き方はできないと何度も感じてきました。

だから、働き方を見直すこと。
生産性を上げること。
無理な労働時間を減らすこと。
仕事以外の人生も大切にすること。

これらは、僕にとっても大事なテーマです。

ただ今回の動画は、病気を抱えながら働くことをテーマにした話ではなく、あくまで一般の働き方改革についての話でした。

なので、ここから書くことは、動画の趣旨をそのまま解説するものではありません。その話を聞いた僕が、病気との付き合い方について考えたことです。

その動画の中で、本田さんは、質について語るには、まず量をこなす経験が必要だという趣旨の話をされていました。この話を聞いたとき、僕は病気との付き合い方にも、少し似た構造があるなーと思いました。

もちろん、仕事やサッカーの話を、そのまま病気の話に当てはめたいわけではありません。病気の文脈で「量をこなせ」「限界までやれ」と言ってしまうと、とても危険です。それは、ただの根性論になってしまいます。

僕が引っかかったのは、そこではありません。

僕がその時に考えたのは、限界は経験しないと分からないという部分です。病気になったあとは、体調を崩さないように働き方を整えることが大事だと、口酸っぱく主治医から言われると思います。

生活リズムを整える。
ストレスを減らす。
無理をしすぎない。
早めに休む。
体調のサインに気づく。

どれも本当に大切です。

でも、実際には、自分がどこまで行くと崩れるのかは、崩れた経験を通して少しずつ分かっていくものです。

どれくらい睡眠不足が続くと危ないのか。
どんな仕事の受け方をすると、自分は消耗しやすいのか。
どんな人間関係で体調が揺れやすいのか。
どのサインが出たら、もう休んだ方がいいのか。

これは、本やリワークで学んだ知識だけでは分かりません。知識としては分かっていても、自分の体で経験して初めて、腹落ちするものです。

だから僕は、体調を崩した経験のすべてが失敗だとは思っていません。そこには、病気との付き合い方を学ぶための経験値が含まれているからです。

むしろ、体調を崩した経験を通してこそ、病気との付き合い方は少しずつ上手くなっていくのではないかと思っています。

ただ、改めて言います。これは、体調を崩すことを推奨しているわけではありません。

体調を崩すことは、必ずしも失敗ではない

体調を崩すと、「またダメだった」と思ってしまいます。

休職中であれば、「本当に復職できるのだろうか」と落ち込むこともあると思います。復職後であれば、また休職してしまうのではないかという不安につながります。

僕自身も、体調を崩すたびに落ち込みます。

せっかくここまで戻してきたのに。
また同じことを繰り返しているのではないか。
自分は本当に働き続けられるのだろうか。

そんなふうに考えていました。

体調を崩すことは、普通につらいです。きれいごとでは済みません。

仕事に行けなくなる。
予定をキャンセルしないといけない。
家族にも心配をかける。

だから、体調を崩した時に落ち込むのは自然なことです。

ただ、それでも僕は、体調を崩した経験のすべてが失敗だとは思っていません。そこには、自分の限界や苦手な場面、回復の仕方を知るためのヒントがあります。

大事なのは、体調を崩した事実を見ることではありません。崩れたあとに、何を学べるかです。

もちろん、体調が悪い真っ最中に、無理に学ぼうとしなくていいです。しんどい時は、まずは体調が回復するように、対処することや休むことが先です。

振り返るのは、少し落ち着いてからで大丈夫です。でも、落ち着いてきた時に、「今回の不調から何が学べるだろうか」と考えることができれば、その経験は未来の自分を助けてくれます。

復職前の準備だけでは、体調はキープできない

リワークで学ぶことは、とても大切です。

認知行動療法。
生活リズムの調整。
活動記録。
ストレス対処。
体調のセルフモニタリング。
主治医や産業医との相談。

どれも復職後に働き続けるための武器になります。

僕も、復職前の準備は本当に大切だと思っています。準備をせずに復職すると、復職後に何が起きているのか分からないまま、あっという間に再休職に追い込まれてしまいます。これまで何度もそういった人を見てきました。かくいう私もや経験があります。

ただし、復職前に準備したからといって、それだけで完璧に体調をキープできるわけではありません。ここは、かなり大事なところです。

リワークで学ぶことは、あくまで理論です。本で学ぶことも、同じです。机上でしかありません。もちろん、大切です。でも、実際の職場はもっと複雑です。職場には、自分ではコントロールできないことがたくさんあります。

急な仕事。
上司からの依頼。
人間関係の摩擦。
評価される場面。
周囲との比較。
予定外のトラブル。
体調が悪い日に限って重なる会議。

そういう現実の中で、机上で学んだことをそのまま使えません。むしろ、現場に戻って、学んだことを活かそうとして、初めて分かることの方が多いです。

この対処法は、自分には合わない。
この考え方は、頭では分かるけれど、実際の場面では使いにくい。
この仕事の受け方をすると、あとで体調を崩す。
このサインが出たら、かなり危ない。

そういうことは、実際に働いてみないと分かりません。

復職は、学んだことを現場で試していくスタート地点です。いつも言いますが、「復職はゴールではなく、スタート」です。

リワークは武器を集める場所、職場は武器を試していく場所

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