自己批判では前に進めない。セルフ・コンパッションのすすめ
復職後、僕は何かがうまくいかないたびに、自分を責めていました。
「またできなかった」
「ああすればよかったのに」
「周りに迷惑をかけている」
「なんであんなことを言ってしまったのだろうか」
「自分は本当にダメだ」
そんな言葉を、頭の中で何度も繰り返していました。自分自身にかなり厳しい言葉を投げ続けていました。
もちろん、自分に厳しくすることには、役に立つ面もあると思います。目標に向かって頑張れたり、同じ間違いを減したり、自分を成長させる動機になることもあります。
でも、多くの場合、自分を責め続けても、状況が良くなることはありませんでした。むしろ、自分を傷つけ、心の状態を悪化させ、さらに身動きが取れなくなることのほうが多かったように思います。
ただでさえ傷ついている自分に、さらに鞭を打つ。その結果、立ち上がることができないほど自分を追い込んでしまう。振り返るとこの繰り返しだったように思います。
この記事では、僕自身の復職後の経験と、これまで読んできた本の内容を重ねながら、セルフ・コンパッションについて整理してみます。
何かに失敗したとき、すぐに自分を責めてしまう人に、自分を責める以外にも、前に進む方法はあるということを伝えたいです。

僕は自分を責めることで前に進もうとしていた
復職後、仕事でうまくいかなかったとき、僕は自分を強く責めていました。
休職を経験してから、僕の中には「自分は無能である」という考えが根付いていました。その気持ちが根底にあったからか、何か失敗するたびに「やっぱり自分はダメなんだ」と、自分にひどい言葉を投げ続けていました。
こうした自己批判は、短期的には自分を行動に駆り立てます。
「次こそは」
「ここで頑張らないと」
「もう同じ失敗をしてはいけない」
そうした焦りがモチベーションになることもある一方で、自己批判が行き過ぎると、ただ自分自身を傷つけるだけで終わってしまいます。
失敗したことの苦しさ。
体調が思うように戻らない苦しさ。
仕事が以前のようにできない苦しさ。
そこに、「こんな自分はダメだ」という責める言葉が重なると、苦しさはさらに大きくなります。もともとの苦しさに、自己批判による苦しさがさらに上乗せされるからです。
休職中も復職後も、僕は病気になった自分や、思うように働けない自分を責めていました。けれど、後から振り返ると、自己批判で目の前の問題が解決することはありませんでした。
自分を責めることで前に進もうとしていたつもりが、実際には、傷ついた自分にさらに鞭を打っているだけでした。小さな傷でさえも、自分自身で大きな傷に変えてしまい、短期的にも長期的にも状況を悪化させていました。
そのことに気づいたときに思い出したのが、本やリワークで学んだ「セルフ・コンパッション」という考え方でした。

セルフ・コンパッションは「苦しみに気づく」ことから始まる
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