『健康が一番大事』は正しい。でも、それだけでは生きていけない。
「健康を犠牲にしてまでやるべきことはありますか?」
そう聞かれたら、多くの人は「ない」と答えると思います。僕も同じです。健康より大事なものはない。これはまったくの正論です。
でも、実際に病気を抱えながら生きていると、この「正論」だけでは生きていけない現実があります。健康を守ろうとすればするほど、何もできなくなることがあるからです。
この記事では、「健康を大事にする」と「それでも人生をあきらめたくない」のあいだで、僕がどう考えているかを書いてみようと思います。
休職中の人にも、復職後にペース配分で悩んでいる人にも、何かのヒントになれば嬉しいです。
うつ病になり全力疾走を繰り返す“短距離走的な生き方“から、ゆるく長く走り続ける“長距離走的な生き方“にシフトせざるを得なかった。でも時々、全力疾走しなければ成し遂げられないイベントがやって来る。別に夢を叶えようとかたいそうな事ではなく、普通の人が普通にやる事が僕にとって全力疾走しなけ…
— あつき@うつ病会社員 (@atsuki_pro) January 2, 2025

健康を最優先にすべき、という正論で苦しくなる時
病気になってから、よく言われる言葉があります。
「無理しないでね」
「体調を優先してね」
どちらも、とても優しい言葉です。僕自身もその通りだと思います。
ただ、その「正しい言葉」に、ときどき苦しくなることがあります。なぜなら、うつ病を抱えた状態で「体調を崩さずにできること」は、周りの人が想像しているよりもずっと少ないからです。
長時間の外出。たくさんの人とのコミュニケーション。残業。急な仕事への対応。
健康なときなら何でもなくできたことでも、病気を抱えていると、それだけで体調が大きく揺らぎます。
だから「無理しないで」と言われると、頭ではありがたいと思いながら、心のどこかで「じゃあ、何もできないじゃないか」と感じてしまうことがあります。
健康を最優先にすることは間違っていません。正論です。でも、それだけでは、僕らうつ病の人の「やりたいこと」や「挑戦したい気持ち」が置き去りになってしまいます。僕はそこに、病気とともに生きる難しさがあると思っています。

リスクゼロで生きることは、ほぼ不可能
病気を抱えていると、「体調を崩さないこと」が第一目標になります。もちろん、それは大切です。僕も、体調を崩したくないですし、悪化させたくありません。
ただ、リスクを完全に避けて生きることは、正直、不可能だと思っています。
外に出ない。人と会わない。仕事で少し踏ん張る場面も避ける。
そうすれば、体調が揺れる可能性は減るかもしれません。けれど、やりたいことや大切にしたいことまで、あきらめなければなりません。
「リスクゼロで生きる」ことは、「何もしない」ことに近い。それでは、生きることが苦しい。
僕らも生きている以上、やりたいことがあります。小さな挑戦もあります。少し頑張ってみたいと思う瞬間もあります。
そのたびに「体調を崩すかもしれないから、全部やめよう」とブレーキをかけ続けるのは、やっぱり苦しいです。
リスクを取るのは怖い。
でも、リスクを取らなければ何もできない。
このはざまで、迷いながらいつも生きています。

短距離走と長距離走のあいだで生きる
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