<2025年6月6日French Open男子準決勝プレビュー>
個人的な現況整理
アルカラスvsムゼッティ 試合開始(日本時間予定)6月6日21:30~
シナーvsジョコビッチ 試合開始(日本時間予定)6月7日2:00~(=6日深夜2時~)
第1試合が長引けばその分、第2試合の開始もずれ込みます。
<選手の現況>
・カルロス・アルカラス(スペイン/世界2位)
優勝候補大本命にして昨年度のチャンピオン。
今年2025年はクレーコートの前哨戦モンテカルロ・ローマを獲ったことで
クレーコートの大きな大会(マスターズ以上)で全ての優勝を飾ったことになった。
フレンチ・オープンを庭とした同国の英雄ラファエル・ナダル(スペイン)が今年引退セレモニーをここで行った。
彼から「フレンチ・オープンの主」を継承することはできるか。
彼ほどでなくとも「継承候補の筆頭」であることは間違いない。
ウィンブルドン選手権(2023・24)を連覇していることからも
わかる通りテニスが多彩で対応能力がずば抜けている。
速い/遅い・高い/低いボールを見事に操り、めちゃくちゃ脚が速い。
見ればわかる。ボールも重い!
ボールが「痛い!」って言ってるもの。
頭で考える(理性)が追い付かない時にも
ボールの威力(本能)だけで戦えるあたりも強い。というかズルいよと思っちゃう。
・ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/世界7位)
今シーズン絶好調。
息子が生まれたことで勢いずく23歳。
今年出場したクレーコート前哨戦はすべてLAST4以上。
様々な予想屋からも確実にLAST4までは来ると目されていた。
イタリア人らしい直観と美しさを兼ね備えたテニスを持ち、
パワーで劣るため昨今、採用されにくくある片手打ちバックハンドを操る。
なんといってもバックハンド・スライスが美しいと思う。
それをダウン・ザ・ライン(ストレート方向)へ流してラリーを組み立てられると強い。
あのスライスはやはり両手打ちバックハンド使いにはなかなか得られない感覚なのではないか?
特に弾むクレーコートでスライス&弾むトップスピンのコンビ。
速いも遅いも、浅くも深くも織り交ざってくるスライス。
わかっていても5セットでクレーコートという長期戦においては
嫌~な闘いに相手はさせられることが間違いない。
・アルカラスvsムゼッティ 試合開始(日本時間予定)6月6日21:30~
↓戦前のATPツアー(男子テニスツアー/Association Tennis Professional)の記事
https://www.atptour.com/en/news/alcaraz-musetti-roland-garros-2025-sf-preview
と言っても今年のクレーコート前哨戦で2人は2回対戦している。
アルカラスの2戦2勝。
モンテカルロ・マスターズの決勝はムゼッティが2セット目途中から
脚を怪我したため尻切れトンボのようになってしまったが。
ローマ・マスターズでもストレートセットでアルカラスに軍配が上がった。
ローマ=ムゼッティのホームということで、そこで負けてしまったから
やはりアルカラスが優勢。
現に昨年のチャンピオン。
前述の通りクレーコートで無類の強さを発揮しつつある
自信も兼ね備えてきたアルカラスを倒すのはなかなか想像しにくい。
セットを落とすことがあっても勝利まで、
3セットをムゼッティがかっさらうには
スタートスパートをかけることが大事かなと。
”盤石アルカラス”をどう崩しに作戦を立ててかかるか。
見どころ満載の闘い。
最後に試合開始予定時間
・アルカラスvsムゼッティ 試合開始(日本時間予定)6月6日21:30~
<選手達の現況>
・ヤニック・シナー(イタリア/世界1位)
昨年のフレンチ・オープン後に世界1位に座して、
ドーピング違反で2025年2~5月に出場停止期間があったにも関わらずぶっちぎりの1位を継続中の男。
様々なメディアでボールの威力が段違い・暴力的なボールを送り続ける選手として紹介される。
ハードコートで無類の強さを誇り、ハードコートのグランドスラム直近3大会はすべて優勝(2024年US/AO・2025年AO)
また、年間ランキングTOP8のみが出場できるATPファイナルズも全勝優勝。
ハードコートにおいては攻略法が2025年中盤現在では見つかっていない。
しかし、今回はクレーコート。
そして3か月間の出場停止期間があったため
”試合勘が戻っているか”が争点であった。
そうした中で復帰戦・5月7~18日に自国開催ローマ・マスターズでは準優勝。
負けた相手が前述のクレーで強さを発揮するアルカラスだったのは仕方ないところ。
当初、出場予定だったフレンチ・オープン前週に開催された前哨戦・ハンブルグ大会は欠場。
試合勘はある程度は戻ったという判断から欠場したのかなと。
また、停止期間に猛烈にトレーニングをしてきたのか身体が大きくなっている。
3か月間を休養期間としてフレッシュな状態で来ているあたり恐ろしい。
今大会はハードコートのテニスをクレーコートでも行って
準決勝まですべてストレート勝利。
ただ、ここまでの勝ち上がりは全員ハードコートやグラスコート等の
球足の速いコートを得意とする選手としか対戦していないということ。
4回戦で対戦したルブレフはクレーコートで優勝を何度も飾っている選手ではあるけど
僕は彼はハードコーターだと思っている。
舞台がクレーコートなだけで
ハードコーターとしか戦ってきていない今大会はシナーにとってラッキーと出るかはたまた。
・ノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界6位)
説明不要の前王者。38歳を迎えた今シーズン。
AO(全豪オープン・Australian OPEN)ではLAST4。
準決勝で怪我のため途中棄権をした。
そこから早期敗退が続き(マイアミ・マスターズ準優勝を除く)
年齢も相まって期待値は薄まっていた中で準々決勝ではズベレフを圧倒しての準決勝進出。
やはり、この男は…強い。
ズベレフ=昨年のフレンチ・オープン準優勝者。準優勝者で決勝はフルセット。
誰よりも優勝に近づいた準優勝者とも言えるはず。
そのズベレフを第1セットこそ最初のブレークから追い付けないでジョコビッチは落としたものの
4-6.6-3.6-2.6-4で倒した。
彼もハードコーターだけど
すべてのグランドスラムを制している真のオールラウンドプレーヤー。
シナーのぶっちぎり具合が目立つからシナー優勢の言説が多く見受けられるけど
このジョコビッチ。
前週ジュネーブ大会にワイルドカードで出場して優勝。
つまり3週間ずっと試合に出続けている状態なのにフレンチ・オープンではフルセットにもつれた試合がない。
我々、常人の予想範囲を毎回飛び越えてくる鉄人、ノバク・ジョコビッチ。
そういう面があるから決勝に進むのはジョコビッチじゃないかなと私は思う。
最後に試合開始予定時間
・シナーvsジョコビッチ 試合開始(日本時間予定)6月7日2:00~(=6日深夜2時~)
この大会を14回制したラファエル・ナダル(スペイン・元世界1位)が今年、
引退セレモニーを行ったフレンチ・オープン。
グランドスラム=選ばれし128人しか出られない、出るだけで大変なトーナメントを14回制したナダル。
きっと二度と破られない記録を持った王者がいなくなった2025年大会。
新たなページに進んだ男子テニス界の準決勝。すごく楽しみ。
