【中学受験】全国統一小学生テストの「賢い活用法」
全国統一小学生テスト(全統小)の結果、いかがでしたか?
期待以上でも、期待通りでなくても、まずお伝えしたいことがあります。それは、全統小の偏差値は、最終的な合格校の偏差値とは、ほとんど関係がなかった、ということです。
わが家の経験から、全統小の結果に一喜一憂せずに「賢く利用」する方法をお伝えします。
1. 全統小の成績は「乱高下」していた
わが家は小1から小3まで合計6回、全統小を受けました。最終的に合格した学校は、四谷大塚の80%偏差値で61〜65です。
全統小の成績は非常に不安定でした。特に小3の時は、たった5ヶ月で偏差値が10ポイント以上も変動しています。
2021年6月 全国統一小学生テスト

2021年11月 全国統一小学生テスト

6回の成績の推移がこちらです。
算数

国語


算数も国語も得点がデコボコしており、当時の偏差値と、最終的な合格校の偏差値はほとんど関係がありませんでした。
2. なぜ偏差値が関係ないのか?その裏側にある真の目的
全統小の偏差値が合格校と結びつかないのは、単に成績が不安定だからだけではありません。テストの『仕組み』と『真の目的』に理由があります。
理由1:母集団が中学受験組と違う
全統小が「無料」であるため、中学受験を予定していない家庭や試しに受けてみた家庭など、幅広い層(母集団)が受験しています。
高額な中学受験専門の模試(サピックスオープンなど)は、受験を決めた層に絞られます。母集団が異なるため、全統小の偏差値は中学受験の物差しにはならないのです。
理由2:主催者側の目的は「集客(マーケティング)」である
全統小の主催者(四谷大塚)の一番の目的は、「教育に関心が高い家庭の連絡先」という価値のある情報を大量に獲得すること、そして入塾へ誘導することです。
テストの結果返却の仕組みを見れば、その目的は明確です。
無料実施:まずは大量の教育熱心な家庭を集める。
対面返却:結果は原則、「塾での対面学習相談」か「結果報告会」で手渡されます。これは、保護者と直接対話し、塾のコースや季節講習を案内する「最強のセールスの場」を設けるためです。
3. 全統小を「賢く」利用する3つの方法
全統小は塾の宣伝イベントであると理解した上で、「高品質なテストを無料で受けられる機会」として、最大限に活用しましょう。
その1:偏差値や順位に「一喜一憂しない」
全統小の偏差値(特に低学年)は、その時の体調やテストとの相性で簡単に変動する「不安定な数字」です。
良い結果でも期待はずれの結果でも、その数字に惑わされない。これが、全統小を賢く利用する上での最も重要な心構えです。
その2:「偏差値」でなく「問題別成績」をみる(伸びしろの発見)
このテストで手に入れるべき真の「宝」は、「問題別成績」レポートです。
無料で詳細な診断をしてもらい、「伸びしろ」を発見するためにレポートを使い倒しましょう。
どの単元(例:図形、文章題)ができていないか
どういうミス(例:計算ミス、読み間違い)で失点したのか
どういう言葉の知識を知っておくべきか
正解率が低い後半の問題は、難易度が高いというより「時間配分」ができていなかった可能性もあります。保護者の方が丁寧に分析することで、活用度は格段にアップします。


その3:対面返却(面談)は「プロから情報を引き出す場」
結果返却の面談は、塾にとって最大の「セールスの場」であると同時に、親にとっては「プロから受験情報を引き出す場」でもあります。
塾側のセールストークに流されず、冷静にこちらから質問をぶつけましょう。
・「この地域の最新の受験事情は?」
・「〇〇中学(憧れ校)に行くには?」
・「小6までの具体的な流れは?」
・「トータルで月にいくらかかる?」
・「季節講習はいくら?」
恥ずかしがる必要は一切ありません。 我が家は小3の6月の結果(算数50.9!)にもかかわらず、控えめに、かつ図々しく、こう聞きました。
「渋幕(偏差値70)に憧れがあるのですが…」
四谷大塚の提携塾の先生は、こう教えてくれました(内心「はぁ?」と思っていたかもしれませんが…)
「渋幕なら、うちの塾よりも、〇〇塾(他塾)の〇〇校がいいですよ。あちらなら今年も合格者が出ています。ただ、〇〇中なら、うちの方がノウハウがありますよ」
なんと、他塾の情報まで教えてくれました。 さらに、中学受験の知識がゼロだった私に、小6までのテキストの全体像や併願のパターンまで具体的に教えてくれました。
入塾していない当時の私にとって、これは本当に有用な「プロの情報」でした。
最後に
全統小は、親子の「中学受験」という未知の世界への第一歩です。ぜひ「無料診断」と「プロとの面談」を賢く利用して、未来への糧にしてください。
