ストレスは仕事への熱意を損ねるのか
働いている皆さん,仕事にどれくらい意欲を持っているでしょうか。仕事への意欲は,ワーク・エンゲージメントとかワーク・モチベーションと呼ばれている概念のようです。
教師の意欲
教師への仕事への取り組みの熱心さは,教師が自らの身体的・認知的。感情的なリソースを教育活動に進んで捧げることだとされます。仕事に熱心な教師は,より高いモチベーションをもち,仕事に満足しており,仕事によく定着して離脱する確率が低いと考えられます。
これまでの研究でも,仕事への取り組みがポジティブな感情の高さ,自己高y力感の向上,メンタルヘルスの改善にもつながることが示されています。
しかし,教師は国によっては,必ずしも十分な賃金で雇われているとは限らず,福利厚生制度の不十分さ,最適とは言えない職場環境,限られたキャリアアップの機会など,仕事への意欲を脅かす課題に直面する機会も多いようです。また,日々の経験によって,仕事への意欲は影響を受けやすいものです。仕事への意欲を調査するときには,一度の調査だけで判断するよりも,日々の変化を検討することが重要です。
JD-Rモデル
仕事への要求と仕事の資源とのバランスに注目して,仕事のストレスやモチベーションを評価するモデルを,仕事要求-資源モデル(Job Demands-Resources: JD-R)と言うそうです。
仕事への要求は,時間的制約や業務の複雑さなどの克服可能で個人の成長にプラスとなる障害と,組織内の政治状況や役割の曖昧さなど目標達成やキャリア開発を妨げる障害があるようです。
AET
感情イベント理論(Affective Events Theory: AET)という理論もあるようです。こちらは,仕事における感情や気分が従業員の態度や行動にどのように影響するかを説明する理論です。職場での日々の出来事や経験が従業員の感情に影響し,仕事中の出来事はポジティブまたはネガティブな感情を生じさせます,そして日々の感情的な出来事が積み重なると,仕事に対する満足度や組織への注力など,長期的な態度に影響していくことが仮定されます。
職場でのポジティブな感情は,思考や行動のレパートリーを広げ,個人の資源を構築し満足度やエンゲージメントを高めます。一方でネガティブな感情は,資源を枯渇させて焦点を狭め,満足度やエンゲージメントに悪影響を及ぼすと考えられます。
幼稚園の先生
これらのモデルに基づいて,幼稚園の先生たちを対象に調査を行った研究があります。日常的な課題や感情やマインドフルネス傾向が,仕事への熱意に影響するかどうかを検討した中国の研究です。
こちらの論文を見てみましょう(Daily challenge-hindrance stress and work engagement in preschool teacher: the role of affect and mindfulness)。
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