見出し画像

House of Hermeに行くとき、私はなぜかHerliptoを着ていない

エルメに行くとき、私はなぜかHerliptoを着ていない。
特別意識してそうしていたわけではないけれど、気がつくと、いつもそうなっている。


もちろん、Herliptoの服は大好き。
365日 毎日着ていたいくらい。

だけど、イベントでもなく、お友達との約束でもない日に
「とびっきりのドレスで来ました!さぁ、見てください!!」という感じでどうにも照れくさい。
誰と張り合うわけでもないのに、
なんとなくそんな空気になってしまったら、それも嫌で。

となると、自然とパンツスタイルやシンプルなトップスを選ぶようになり、いわゆる“ちょっと外した”服で行くのが、恒例になっているような感じで。

それでもスマホケースには、店舗の周年記念や、季節のイベントで手に入れたステッカーを忍ばせている。
ほんの少しだけ“好き”をにじませて、わかる人にだけわかるように——
たぶんそれくらいが、私にとってちょうどいい。
(ちなみにドアマンのスタッフさんには初めての人かどうかは、なんとなくはわかってらっしゃるようです、すごい)

先日Hermeに足を運んだのは金曜日。
先行発売のカットソーがどうしても欲しくて、
本当は発売開始の木曜のうちに行きたかったけれど、時間が合わず、
「定時で上がれた今日はチャンス」と思って、迷わず表参道へ向かった。

こういうとき、自分でも驚くくらい行動が早い。
店内に入ってすぐにお目当ての品を確認し、レジに並ぶ。

Hermeではお会計カウンターに商品をもっていかずに注文を伝える形式。
アイテム名を言うか、スクショ写真を見せるか、指をさして示すか、少し迷った結果——
「新しい、ドレープのカットソーの、白色をお願いします」と伝えた。
初心者ぶるほどではないけれど、こなれすぎないように。
これも私がいつもやってしまう、照れ隠しのようなお作法である。

スタッフさんはにこやかに
「ご用意して参ります、少々お待ちください」と丁寧に応じてくれた。


そして、ちょっとだけニヤッとしてしまうのがレジでの会員証提示の瞬間。
服装だけ見れば「もしかして、今日が初めてのお客さん」みたいに見えなくもないけれど、
アプリにはしっかり購入履歴が並んでいる。
それを見て「けっこう買ってくださってるんですね」と思われるかどうかはわからない。むしろ言われない。
でも私は、わざわざ言わなくても“好き”が滲むくらいの関わり方が、心地いい。


Herliptoを着ていない日でも
私はちゃんと、このブランドが好き。
気持ちを整えて、向き合って、
今日はそんな静かなお買い物の日だった。

いいなと思ったら応援しよう!