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【鉛筆画】高原にて ーしあわせの黄色い花ー

こんにちは、のんの小さなアトリエへ。
たくさんある記事の中から選んでくださったあなた様に感謝です!

本日も 鉛筆画の投稿をさせて頂きます。

今日も とても暑かったですね。
わたしのアトリエは 先週からエアコンが壊れてしまったので
安い扇風機を買ってきて それを使って 暑さをしのいでます
こんなときは 涼し気な高原に お出かけして
すてきな 高原の 空気と 
うつくしい景色に 癒されたり
勇気をもらえたりと
そんなことを 考えつつ
いちまいの絵と 物語などを 描いてみました

よろしければ 見ていってくださいね
2700文字の記事です

高原にて

母の三回忌も無事に終わった。
先日起きた 県道のK坂トンネルでの崩落事故で
しばらくの間、病院は喧騒と阿鼻叫喚の日が続いたが
ようやく事態は沈静化の状況となった。

被害に遭われ、亡くなった方や
大けがをされた方も 数多くおられて
県外からの行楽帰りの観光客のかたも
無事に 地元の病院での受け入れが完了し
麻衣子の仕事も ひと段落が付いたところだった。

あ、きょうは 非番だった

先日の県道で起きたK坂トンネルの崩落事故で
多くのけが人が麻衣子の勤める病院に運び込まれてきた
重傷者が多く、なかなか移動できない重傷者も多かったため
麻衣子たちは引き続き、患者たちのケアに当たっていた
Paint by Atelier Non

医局で疲れて 呆けていたところ
医局長に 

こら! 麻衣子先生! 医者がそんな顔しててどうする!
おまえ、今日は非番だったろ

もう難局は切り抜けたんだ、いまは手が足りてる
いいから ちょっと 休んでこい!
これは 医局長命令だ!

休暇をもらった。

ラッキー!!

ラッキーなんだけど・・・

・・・で、あたし いったい、なにするよ。

患者さんたちは。。

放心状態でいた麻衣子。
しばらく 状況が 呑み込めず。

とりあえず、非番だし、寮に戻り、テレビをつけた。

にぎやかな音楽が流れて 華やかなアニメキャラが
所狭しと 大活躍していた

地球の平和は あたしが守るわ!

地球の平和は あたしが守るわ!

愛の戦士 トムキャッターズ! 参上!

さあ、誰から 来る
どこからでも かかっておいで!
あたしの バーミリオン・ミサイルで 
一挙にお陀仏させちゃうぞ!

ドカドカドカドカと アニメのヒロインの背中から
これでもか これでもかと ミサイルが飛んでいく。

ふたたび 派手な音楽が流れ しばらく画面に見入る

トムキャッターズのいる限り
悪の栄えた 試しなし!

トムキャッターズの放ったバーミリオンミサイルは
一挙に敵を粉砕したかに思えたが
Paint by Atelier Non

しばらく 真剣に見ていた。

と、ヒロインに危機が迫った!
虚数空間から 敵の軍団が現れたのだ!

こ、これは いくら彼女がトムキャッターズだと言っても
戦うのは無理だ!

やばっ!

と、そのとき、

「左から失礼!」

ふたたび 虚数空間が開き
ポータルが開いた

ヒロインが危機一髪の時に 
彼女の仲間たちが 応援に駆け付けたのだ。

そのとき 救いのヒーローが駆け付けた!

「左から失礼」
トムキャッターズが危機に瀕した時
ポータルが開いて、救いのヒーローが現れた!
Created by Gemini
Prompt by Atelier Non

お、お前ら アベンジャーズか!

おもわず、麻衣子は突っ込んだ

トムキャッターズとその仲間たちが 
壮絶な戦いを繰り広げる

トムキャッターズ、アッセンブル!


どこかで聞いたセリフだ


共に戦って 巨悪を一挙に やっつけた。

やった!


そして、そのとき 

なぜか 麻衣子の目からは なぜかぽろぽろと 
涙がこぼれ落ちた。

あ、だめ。
あたし これは だいぶ来てる。

こんな状態では ダメ
あたし、ダメ、ダメ、ダメだ!

素直に休暇を取ることにした。


見渡す限り、広大な広場と お花畑。
他には 何もない。

病院近くの街では
今日は 外気温が40℃近くまで上がったそうだけど
この高原は まだ春のような涼やかな空気が流れていた

不意に風が流れて 麻衣子の頬をなでていく
冷涼な空気の流れが 麻衣子の心と体を癒していく

時折聴こえる 鳥たちの声も 気のせいか
とても たのしそうだ。

疲れ果てていた 空っぽの 麻衣子の心に
なにか 清涼な何かが 流れ込むようだった

そのとき、ふと声が聞こえた

こっちおいで!
こっちおいでよ!

ふとみると
少し離れたところに
ちいさな女の子が
丘の上に向かって ぐんぐんと昇っていく

きゃははっはーー☆

ちいさな女の子が元気に丘の上に登ってくる
とても元気で 笑顔いっぱい
Paint by Atelier Non

見るからに 元気そうだ。

その向こう側で 両親と思われる男女が
ちいさな女の子に 声をかけていた

その女の子は すでにたくさんの花を摘んでいて
高原を走り回っていた

あんまり走ると危ないよ

麻衣子が声をかけた

女の子は 笑って こちらに通ってきた

これ、あげゆ。

小さな手のひらに いっぱいの花の中から
麻衣子の手に 一本の花を 渡してくれた

え?

しかも、一本だけ?
くれるなら もう少し ちょうだいよ
一瞬、そう思った。

ちいさな女の子は にっこり笑った。

ねえたんに おはなを おしゅしょわけ

ねえたんが しあわせになれますように

ばいばい!

女の子は 手を振って また すたすたと走り去っていった

麻衣子は 思わず 笑顔になった

思わぬプレゼントに 麻衣子は笑顔になった
高原にて 思わぬ出会いでした
Paint by Atelier Non

あまりにも 突然の
思わぬ 小さな ささやかなプレゼント
だけど 麻衣子の表情は あかるく 笑顔になりました

おとうさん
おかあさん

こっちおいでよ
こっち、おいで!

小さな女の子はまた とおくまで走っていきました

両親と思われるふたりは 
ひぃーと声をあげながらも
わらって 女の子のあとを 追うのでした。

そんな三人の様子を眺めながら

摘まれてしまった花だから 
直ぐ枯れちゃうかも

捨てようと思いつつ、
あの子が どこかで見ているような気がして


そのまま 寮に持って帰った

花瓶に生けてみたら

なんと、その花は
すくすくと 育ちはじめて

あのときの 女の子みたいな 
元気な花に なったのでした!

しあわせの 黄色い花

少女からもらった小さな花は
いつのまにやら たくさんの葉をつけて
きれいな花をたくさん付けたそうです
Paint by Atelier Non

その後、育てた花を 病院の受付に置いたところ
ふしぎと 混乱していた院内の様子が 落ち着き始め
無事に退院していくひとが 増えたそうです

その花の名前は 誰も知りません。
だけど、誰もが その花のことを
「しあわせの 黄色い花」
そう呼びました

高原にて

ちいさな花だけど
それは奇跡を起こした花でした
麻衣子もふたたび 大勢の患者さんたちと
向き合えるようになりました
Paint by Atelier Non

それでは、皆さま
また次の記事で
お会いしましょう

作品を見ていただいて
どうもありがとうございました!

  のんの小さなアトリエ 工房長

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