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ピアスは運命をかえる…のか?【回想】

ピアスの穴をあけると、運命が変わる
聞いたことないですか?

私の耳たぶは薄っぺらくて、イヤリングをしてもすぐに落ちる
落ちないように、キツめにネジをしめると今度は頭痛がしてくる

そんな耳たぶだったので、20代の私はピアスにするかどうか
結構な時間悩んでいました
悩んでいたのは親に何か言われそうとかそういうことではなく、ただただ痛さが怖かった

高校生の頃などはよく、氷で冷やして針で自分で…なんて人も珍しくありませんでしたが、とにかく痛いのが嫌いでビビりな私には無理なこと

なので『よっしゃ!ピアスあけよー!』
とは、すぐになれませんでした

当時、私と同じようにピアスをあけるか迷っている友達がいたのですが、ある日ふと見ると、彼女の耳たぶにピカーンと金色に光るピアスが!!!

『それどーしたん!?穴あけたん?!』

と、それはもう衝撃的でした

ついこの間まで一緒に

『ピアスあけたいなー』
『あけたいなー、でも痛そうで怖いし』

なんて堂々巡りな話を何度もしていたのに!

まさかまさか!
なんの前触れもなく、知らない間に1人で勝手にピアスをあけるなんて!!

事情を聞くと、なんでも買ったばかりの半年分の通勤定期を落としてしまい、腹が立ってやけくそになったと…
その足で病院へ行き、あけてもらったようでした

それを聞いて私は決心しました

彼女がやったんだから、私もやろう!
やってやろうじゃないか!

さんざんビビりたおして、どれくらい痛かったのか、どんなふうだったのか、根掘り葉掘り何度も聞きまくったのは、内緒です

私がピアスをあけたのは、夏の終わり
過ぎる夏を追いかけるようにやってきた、台風が近づいていた日でした

風が強かった

(ピアスをあけるのは、汗をかかない寒い季節の方がいいと思っていたのですが、友達がピアスにして、いてもたってもいられなくなって、秋になるのを待てなかったのです)

自分であけるなんてことは考えられないので、私も病院へ行きました
記憶があいまいですが、総合病院の耳鼻科に行ったような気がします

ピアッサーを持参して、先生にあけて頂きました

友達は、麻酔しなくてもそんなに痛くなかったよ
一瞬だし
痛って思った時には、もう痛くない
と言っていましたが、はっきり言って私は『痛い!』と思いました

なんせ痛さに弱い私なので…

けれどずっと穴をあけるのか、あけないのかをウジウジと思い悩んでいたので、精神的にはスッキリしました
とても軽やかで晴れやかな気持ちになり、まるで偉業をなしとげたかのような堂々たる足取りで、台風の強風の中を帰ったのを覚えています

母親には
『怖がりで痛がりなのに、よくピアスにできたな』
と驚かれました


そして

その約半年後
私は運命の出会いをしたのです



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