誰でもつながれる「ホットスポット」
そろそろ、2025年1月期のドラマも終わりに近づいてきた。
すでに最終回を迎えたものもある。
配信も含めて初回を見たものは17個。
最近にしては非常に多い。
朝ドラと大河を見ていないぶん、ほかに楽しみを求めたのかもしれない。
うち最終回まで見たか、見そうなのは以下の9個。(曜日順)
●119エマージェンシーコール
●問題物件
●晩餐ブルース
●プライベートバンカー
●クジャクのダンス、誰が見た?
●リラの花咲くけものみち
●それでも俺は、妻としたい
●御上先生
●ホットスポット
全部絶賛というわけではないが、こちらも最近ではかなり多い。
さほど面白いと思わないのに、なんとなく気になって流しているもの、画面の前でチャチャを入れながら、ケチをつけながら見ているものもある。
これは、いまが昔になったとき、私自身が自分の過ぎた日常を懐かしむために書く備忘録。
あくまでも私の好みなので、感覚が合わないのはゆるされたし。
上記の中で「ホットスポット」の最終回を見終わり、感じたことをちょっとメモっておく。
なお、あらすじは書かないので、視聴してた人しかわからない。ご容赦。
どこで線を引いているのか自分でもわからないのだけれど、占いとスピリチュアルをアピールするものは嫌いで、それ目的で血液型や星座を問われると引く。
でも、実際には幽霊もUFOも見たことがある(と、自分では思っている)。
ネッシーに会いたくてネス湖まで行ったこともある。
妖怪もいると思ってるが、これは水木しげる「のんのんばあとオレ」の影響が大きい。
見えない=ない、ではないと思っている。
幽霊もUFOも、目撃当時、話題にしたことはない。
私にとって、それは誰かに(世間に)アピールするほどのおおごとではなかったのだ。
その感覚が合致したと感じたのが、ドラマ「ホットスポット」だった。
同僚に「私、宇宙人なんです」と告白されたら、瞬間的に「えっ、そうなの?」と思うけど、「あー、そうなんだー」と思い直すのに、私はさほど時間はかからないと思う。
私はたぶん「能力を見せて」とは頼まない。
まあそこはドラマだから、「見せる場面」が必要なのだろう。
そして、それが10円玉を曲げるという何の役にも立たないことなのが好き。
宇宙人と言われてすぐに100%信じることもないだろうけど、疑いゆえに、その人への接し方や思いが変わることはないと思う。
超能力者も未来人もタイムリーパーも同じ。
そういうこと以前に、自分がその人の普段の行動とか性格をどう思っていて、自分とどう関わってきたかのほうがうんと大事だ。
いま友達であるかどうか、これからなれそうかどうか、なりたいと思う相手かどうかが問題で、なに人とか関係ないよね。
何かにつけて「多様性」と訴えかける世界が苦手だ。
「自分と違う人も受け容れましょう」とあえてアピールするのは、そもそも自分の中に差別意識があるからじゃないの?
だから、最終的に町の人のほとんどが高橋さんが宇宙人であることを知ってしまい、さらにその認識が越境しつつあることを、当たり前っぽく描かれていたのがとても心地良かった。
なに人ということを意識させない世界。
そして、現実とは違って、悪い政治家がちゃんと捕まって、町の自然や人間関係が保たれたままの未来というのに癒された。
宇宙人や未来人がいることじゃなくて、自然破壊や過疎や差別による排斥が起こらないことが、サイエンスによらないフィクションになってしまっている現実。
そこにアイロニーを感じる。
笑いながら、笑いの奥にちょっと考える余白を与える、そんな傑作だったと思う。
心身が回復する温かい場所、温泉とかけているのかどうか知らないが、街や駅で無線LANに接続できるところを「ホットスポット」と呼ぶこともある。
つまりは、誰でも繋がれるところ。
