B社から自費出版をすすめられた話④Nさんとのやりとり②(note121)
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Nさんが、猫にはらまきを読むと言って10日程経ったある日───。
私はある個展を見に、旦那と渋谷にいた。
個展の出口を出た直後、私のスマホが鳴った。
Nさんだ。
電話に出るや否や、Nさんは笑い声を少し混じらせながら、
「いやー、猫にはらまき、面白かったですよ」
と言った。
なんかもう、本当にそれが嬉しくて。
心が踊るって表現、こういう時に使うのかもしれない。
「今日、自宅に講評をお送りしました」
と、Nさんは言う。
一緒に自費出版の資料も入れてあるので、目を通してみてください、とのことだった。
「面白い」
なんて素敵な響きなんだろう。
Nさんはそれ以外にも何か話してくれていたと思うのだが、"面白い"が私の体を占拠していて、
ほぼほぼ覚えていない。
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数日後、自宅のポストにA4サイズの大きな封筒が入っていた。
封筒は、大学ノートが一冊入ってそうな厚さだ。
私が楽しみなのは、正直、講評だけだ。
ワクワクしながら、封を開ける。
二つ折りの分厚い紙が入っていた。
その両脇がポケットになっている。
ポケットの表面の切り込みには、Nさんの名刺がセットしてあった。
中には、
・講評が2枚分
・自費出版の案内がプリントされている紙が束ねてホチキスで止められているもの
・カラー版の自費出版についての薄いパンフレット
が入っていた。
私は、真っ先に"講評"を取り出し読んだ。
何が書かれていたかは本人から許可を頂いていないので書けないけれど、一部だけ抜粋させていただく。
『著者こそが物書きとして正当な権利を有していることの証左なのである』
と、書いてあったのだ。
嬉しすぎる。
───でもまず、"証左"を調べたよね。
褒められてる感じはしたけど、初めて聞いた言葉だったもんで。
【証左】
ある事実や主張を裏付ける根拠や証拠を意味する言葉
ふむふむ。
またひとつ勉強になった。
Nさんからの講評は、感想や書き手(私)の思考の分析のようなことまで書かれており、
心の内を読まれたようで、小っ恥ずかしくもなったが、
前半部分がぶつ切りな印象があるので、そこを工夫すればもっとスムーズに読みやすくなる、ということにも触れてくれていた。
何度も読んだあと、そっとクリアファイルにしまった。
因みにだが、
noteに載せた"猫にはらまき"は、コンテストに送付したものを、さらに推敲し、改訂版として掲載してある。
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その後は、Nさんとのメールでのやり取りになる。
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つづく
