田﨑飛鳥デジタルギャラリーとは?/田﨑ファミリー&スタッフ紹介
◎田﨑飛鳥(TAZAKI Asuka)

©株式会社ヘラルボニー
●プロフィール
1981年、埼玉県新座市の出身。
生まれながらにして、脳性麻痺と知的障がいがある。
中学時代に、母親・美代子さんの故郷である岩手県陸前高田市へ、親子3人で移住し、現在に至る。
幼い頃から絵本や画集に興味を持ち、「身体に障がいはあっても、感性に障がいはない」との信念を持つ、彫金作家の父親・實さんの勧めで絵を描き始めると、次第にその才能を開花させ、アート展では数々の賞を獲得するまでに。
ところが、2011年3月の東日本大震災の津波により、「自宅」、「今まで描いてきた約200点の絵画」、「慣れ親しんできた豊かな自然とそこに住む人々」など、かけがえのない大切なものを一瞬で失い、あまりの衝撃と悲しみから、一度は筆を置く。
しかし、「言葉にできない思い、今だからこそ描かなければいけない絵があるのではないか」という實さんからの言葉で、再び筆を取りキャンバスに向かい、津波で命を落とした近隣住民を描いた「星になった人々」にて創作活動を再開。
以降もしばらくは、土地のかさ上げ工事により変わっていく風景、それと対比する心の中の震災前の街並み、そして、亡くなった人々が空を舞うハトやフクロウとなってそれら今昔の景色を見守る姿……など、鎮魂の思いを題材とした絵画を次々に発表。
その希望と再生を体現する姿勢は、映画のモデルとしても取り上げられた。
現在は、震災のテーマから離れ、自らの目で実際にとらえた動植物や風景など、様々な事柄をモチーフとして、意欲的に創作を継続。
その活動は、様々な報道媒体に取り上げられることも多く、県内外の錚々たる企業の商品やサービスに、作品がデザインとして採用されている。
本人曰く、「色は聴こえてくる」という独自の感性より導かれた「アスカピンク」に代表される鮮やかな色彩と、「心を描いている」という大胆な構図から生み出される作品は、ヘラルボニーというパートナーを得ることで、岩手を飛び越え、全国および世界にファンを増やし続けている。
●主な受賞および出展歴
・第3回いわてきららアート展
→優秀賞/森の家族
・第4回いわてきららアート展
→奨励賞/気仙川のゴイサギ
・第5回いわてきららアート展
→奨励賞/裏山のカモシカ
・第6回いわてきららアート展
→奨励賞/動物の仲間
・第15回いわてきららアート展
→奨励賞/絆
・第17回いわてきららアート展
→奨励賞/祈り‐高田市体育館‐
・第19回いわてきららアート展
→奨励賞/夕焼けの道
・第20回いわてきららアート展
→奨励賞/思い出の大杉 2
・第25回いわてきららアート展
→優秀賞/カニのお散歩
・第26回いわてきららアート展
→奨励賞/ペンギンの思い
・PARADISCAPE2025@SHIBUYA SKY
→出展&ワークショップ
・みんなでつくる未来の公園2025
→出展&ワークショップ
・大阪関西国際芸術祭2025
→壁面アート@万博会場/森の道-青い森-
⇒⇒受賞および出展作品まとめ
●作品を採用した主な企業
・株式会社ヘラルボニー
・株式会社やよいディライト
・株式会社薬王堂
・株式会社サロンドロワイヤル
・日本航空株式会社(JAL)
・東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
・株式会社カネマン
・株式会社ひまわりサービス
・株式会社丸井グループ
・株式会社K.S.P
⇒⇒採用作品まとめ
●その他
・陸前高田市ノーマライゼーション大使
(2016~)
◎田﨑ファミリー

・左:田﨑 實(みのる・父)
・右:田﨑 美代子(みよこ・母)
※コメント準備中
◎飛鳥サロン&パン工房・母笑(ががにこ)
☆實さん運営の
所蔵原画を鑑賞&購入できる「飛鳥サロン」と
美代子さん運営の
「パン工房・母笑(ががにこ)」 ※隣接
・住所
〒029-2202
岩手県陸前高田市横田町字黄金山38-5
・電話
→飛鳥サロン:0192-57-7633
→母笑:090-5238-2256
・営業時間
→11:00~16:00(但し、在宅時のみ)
→不定休
※お越しの際は
必ず事前に電話連絡をお願いいたします。
(繋がらない場合は、時間帯を変えて
再度おかけ直しください。)
※サロンの運営費用は
飛鳥さんの創作活動による収入と
作品ポストカードの売上
そして
母笑の売上にて賄っております。
ご理解とご協力のほど
よろしくお願いいたします。
◎ギャラリースタッフ

・館長:小野寺 靖(管理人)

・学芸員:関村 美幸(飛鳥ファン・代表)

・顧問:長谷川 節子(飛鳥と共に歩む会・会長)
◎館長から ~田﨑飛鳥デジタルギャラリーとは?
田﨑飛鳥デジタルギャラリーへのご訪問、ありがとうございます。
館長(管理人)を務めております小野寺と申します。
この項目では、「①私と田﨑ファミリーとのご縁」と「②このギャラリーを立ち上げた経緯」について、簡単にご説明いたします。
①私と田﨑ファミリーとのご縁
私と田﨑ファミリーとのお付き合いは、実を言うとそれほど長いものではなく、2025年初頭からのことでした。
元々、「自称・非公認アンバサダー」を務める(!?)ほどの「ヘラルボニー・マニア」であり、特にも「岩手の異彩作家」を「ハコ推し」している私は、当然のことながら、飛鳥さんやサロンの存在も以前から承知していて、いつかはお邪魔してみたい……と虎視眈々、機会をうかがっておりました。
(思い返せば……
私が初めて、盛岡本社に併設された
ヘラルボニー・ギャラリーへお邪魔した際
開催されていたのが
「田﨑飛鳥・原画展」でした。
こんなところにも
勝手に、ご縁を感じてしまいます!!)
そんな中、2025年1月に、陸前高田市のコミュニティホールにて、岩手県や陸前高田市、県教委などの後援を受けた講演を担当することになり、冬場の峠越えを考慮して、現地に前日入りする中で、サロンへの初訪問の機会を得ることになったのです。

ヘラルボニー・アートネクタイをしっかり着用!!
当日は、本ギャラリーの「学芸員」を務める関村マネージャーを伴い、ヘラルボニーファッションに身を包んだ大柄な男の訪問に、實さん美代子さんともども、少々戸惑わせてしまった印象でした。
しかし、自己紹介代わりの「姿勢調整デモンストレーション」で、お二人の身体をその場で変化させ、ハートをしっかりキャッチ!!
その後、私が大学および教諭時代に障がい者支援に携わっていたこと、「異彩アート&ファッション」に対する熱い思い、そして、あらかじめ飛鳥さんがモデルの1人となった映画・「星に語りて」のDVDを購入鑑賞したうえで抱いた感想……などなどをお話ししていく中で、すっかりと意気投合。
最後には、飛鳥さん自身にもサロンへ顔を出していただき、これまでの創作秘話などを伺っているうちに、気づけば、あっという間の3時間超。
そしてその際、私が運営する2つの店舗の待合スペースに掲示するための、飛鳥さんの絵画を用いたポストカードを、全種類2枚ずつ購入。
これで地元に戻ってからも、この日の思い出を反芻しながら、飛鳥さんの作品の魅力へ常に触れられるなぁ……とホクホク顔で宿泊予定のホテルへ向かったのです。
こうして私(&関村マネージャー)と、田﨑ファミリーのファーストコンタクトは、多幸感に包まれ、無事に完了したのでした。
②このギャラリーを立ち上げた経緯
さて、ここで話が終われば、単なる「作家ファミリー」と「いちファン」の微笑ましい交流エピソードで収まったのかと思います。
しかしこの後、本ギャラリー立ち上げに繋がる、「2つの出来事」がありました。
1つは、その日の夜の出来事。
ホテルへチェックインした私は、翌日の講演内容の最終確認をする前に、先程購入したばかりの70種類以上のポストカードの整理をすることにしました。
そして気づいたのです……「被り購入(同じものの誤購入)」が、複数あることに……。
つまりこれは、作品を愛するファンのために制作したポストカードの整理整頓が、うまく機能していないことの現れでした。
しかしこれは、ある意味、仕方のないことなのかもしれません。
飛鳥さんは、ヘラルボニーと契約する、他の岩手の「異彩作家」の方々とは違って、(花巻るんびにい美術館/ルンビニー苑・アトリエのような)創作活動を積極的に支援する施設/団体へ所属していないため、その作品管理を家庭内で行う必要があります。
(ちなみに、飛鳥さんは普段
障害者勤労継続支援事業所である
「あすなろホーム」にて
ご家族と等しく大好きな
お仲間たちと共に
日々、元気に働いています。)
実際、飛鳥さんの創作活動において、ご両親のかかわりは不可欠であることから、お二人は作品のバックボーンについて、誰よりもわかっている立場にあり、そのことをファンに伝えられる唯一(唯二)の存在といえます。
しかしながら、飛鳥さんの創作意欲は益々冴えわたり、その一方で、お二人は年齢を重ねていくという現実問題があります。
創作活動をサポートしながら、作品管理もこなし、ファン&展覧会に対応していくことの大変さは想像に難くありません。
私自身、お二人の話を聞くことで、飛鳥さんの作品への理解が更に深まった……という思いがあったので、この点はなんとかならないかなぁ……と葛藤を抱えつつも、その夜はその後、PCを立ち上げ、講演資料の最終確認へと気持ちを向けたのでした。
そしてもう1つは、その翌日の講演会での出来事。
その日の講演冒頭の「アイスブレイク(場の雰囲気を和ませ、参加者の緊張をほぐすために行う自己紹介)」に用いたネタは、もちろん、前日の「飛鳥サロン訪問」。
ファンである私からすると、市内はもちろん、県内外で何度も展覧会が開催され、地元のみならず大手企業にも作品デザインが採用され、複数の公共施設では原画までもが常時掲示されている飛鳥さんは、陸前高田のスーパースター。
意気揚々と、前日に撮影した飛鳥さんとの写真をスクリーンへ映し出し、得意げに語り始めたところ……予想外に聴衆の反応が薄く……。
いやいやいやいや!!
なんなら飛鳥さんの原画、この会場のエントランスホールに、2枚も飾られてますから!!
(陸前高田市からの要請に基づき制作された
「虹の架け橋・マーライオン」および
「奇跡の一本松」。
どちらも
「F30(727mm×910mm)」の大作。)
これには残念な気持ちとともに、正直、怒りにも似た感情が、心中で沸き起こりました。
確かに岩手は、都会と比べて、「足りないものの多い田舎」なのかもしれません。それに加えて陸前高田市のある沿岸南部は、震災の影響がいまだ色濃く、盛岡住まいの私には、想像の及ばないご苦労も多々あるでしょう。
しかし……しかしです。
ないものを数えるよりも、あるものの価値を知ることこそ、前進の(復興の)推進力になるのではないでしょうか。
そして飛鳥さんの活動は、間違いなく、地域の宝となりえます。
だから皆さん……もっともっと地元(足元)の魅力を見つめましょうよ!!
その後の講演会の盛り上がりとは同時進行に、私は心中でそんなことを考えていました。
そして講演は無事に終了し、スタッフに見送られながら盛岡へ向けてハンドルを握り、帰宅した後、飛鳥サロンへ電話をかけたのです。
「あの……
たいへん不躾で恐縮なんですが……
飛鳥さんの作品管理……
私に……
お手伝いをさせて
いただけませんでしょうか??」
以上が、(簡潔にはなりませんでしたが)「①私と田﨑ファミリーとのご縁」と「②このギャラリーを立ち上げた経緯」についての説明でした。
このデジタルギャラリーが、飛鳥さんファンはもちろん、地元・みちのくの方々の「心」に火を灯す存在になることを祈って、これから運営管理させていただきます。
長文へのお付き合い、ありがとうございました。
そして今後とも、よろしくお願いいたします!!
※企画・構成・編集
小野寺 靖
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