「誰とやるか、だけを見ている」 92団体が共有する、支援の本質
2月25日・26日の全体会議では、
全国から集まった支援団体の代表者たちが、現場のリアルな声を持ち寄りました。
数字の報告だけでは終わらない、熱のある時間でした。その一部を紹介します。
誰とやるか、だけを見ている。
飲食店の新規開拓について、ある支援団体の代表はこう語りました。
「価格やメニューよりも、オーナーがこの活動の意味を理解してくれているかどうかだけを見ています。地域の祭りや行事に顔を出しているような、フットワークの軽い店主に声をかけています。」
ただ単に食事を提供できる店を増やすのではなく、想いを共有できる人と組む。
その姿勢が、利用者と店主の間に「第二の祖父母」のような関係を生み出しています。
できないことがあっていい。一緒にやればいい。
神奈川県の支援団体からは、こんなエピソードが届きました。
70代の夫婦が営む定食屋で、女将さんがスマートフォンの決済操作に慣れておらず、利用者に「教えて」とお願いするようになったといいます。
最初はぎこちなかったその関係が、今では毎回一緒に操作することが習慣になり、女将さんは利用者家族にとって「第二のお母さん」のような存在になりました。
支援する側とされる側ではなく、一緒にやる関係。
その空気が、孤立しがちな利用者の心を開いていきました。
誕生日を把握して、チケットの使い方を一緒に考えた。
ある支援団体の取り組みとして紹介されたのが、利用者の子どもの誕生日を事前に把握し、
「今月はケーキ屋さんに使ってみては?」と個別に声をかけるアプローチです。
チケットを渡して終わりではなく、使い方まで一緒に考える。
その一手間が、利用者にとって「気にかけてもらえている」という実感につながっていました。
本当に届けるべき家庭に、届けているか。常に問い続けている。
ある支援団体の代表は、こう話しました。
「全国ドコデモこども食堂から累計200万円を超える支援をしてきた。でも金額が増えるほど、本当に必要な家庭に届いているかを自問するようになった。1対1の信頼関係を積み重ねることが、すべての前提です。」
支援の拡大に浮かれることなく、一世帯一世帯と向き合い続けるその姿勢は、会議室全体に静かな緊張感をもたらしました。
利用者自身に、次の家庭を紹介してもらう。
ある支援団体では、チケットをすでに使っている利用者に「同じような状況の知人がいれば教えてほしい」と依頼する方法で支援対象を広げています。
「本当に困っている家庭ほど、自分から声を上げられない。でも同じ立場の人からの紹介なら、受け取りやすい。」
支援者と利用者の境界線を越えた、信頼のバトンの受け渡しがそこにありました。
恩送り、という言葉で動いている。
ある支援団体の代表は、活動の根底にある考え方をこう表現しました。
「自分が誰かに助けてもらったから、今度は次の誰かへ送る。
恩返しではなく、恩送り。この活動はそういうものだと思っています。」
受け取った側がいつか届ける側になる。
その循環の中に、ドコデモこども食堂は存在しています。
全国92団体、
それぞれが異なる地域で、異なる課題を抱えながら、
それでも同じ方向を向いて動いています。
この人たちの活動を支えているのが、皆さまからのご寄付です。
恩を受け取った誰かが、いつか届ける側になる。
その循環を止めないために、今日あなたの手から次の誰かへ恩送りしてみませんか。
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