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☕クリプト通信 vol.68 "金庫"は本当に安全? Coldcard流出、約140億円が教えてくれたこと

こんにちは!「クリプトと暮らす」☕クリプト通信の時間です。

今日8月3日、ビットコイン(BTC)は1BTC=約63,381ドル前後(1ドル=約157円換算で、およそ995万円)で推移しています。派手な値動きのニュースではないのですが、今日はその"裏側"で静かに進行していた、暗号資産の「守り方」そのものを揺さぶる出来事を深掘りしてみたいと思います。ハードウェアウォレット(インターネットに繋がない専用機器で秘密鍵を保管する、いわば"デジタルの金庫")大手Coldcardで起きた大規模な資金流出事件です。


1. "金庫"から静かに引き出されていた資金

7月30日、一部のColdcardユーザーが「身に覚えのない送金」に気づいたことから発覚したこの事件、これまでに三つの波にわたって合計およそ1,367BTC、日本円にして約140億円相当(1ドル=約157円換算)が、4,585個のウォレットアドレスから流出したとみられています。最初の波はわずか25分ほどの間に約500件のウォレットから資金が抜き取られ、二波目までで被害額は約110億円(約70.2百万ドル、1,082.65BTC)に達しました。ブロックチェーン分析企業Galaxy Researchは、各波が同一の攻撃者による可能性が高いとみています。

2. デバイスに触れずに"合鍵"を作られていた

不思議なのは、被害者の手元のデバイスは誰にも触られていないという点です。原因は2021年3月にリリースされたファームウェア(機器を動かす基本ソフト)の不具合。本来は専用のハードウェア乱数生成器(予測不可能なランダムな数値を作る仕組み)を使うべきところ、一部の機種では予測しやすいソフトウェア方式の乱数にフォールバック(切り替わり)してしまっていました。これにより攻撃者は、オフラインで「ありえそうな秘密鍵(資産を動かす暗証番号のようなもの)」を計算で再現し、まるで合鍵を作るように資金を引き出すことができたのです。長年眠っていた古いウォレットほど狙われやすかったといいます。

製造元のCoinkite社はこの不具合を認めて謝罪し、緊急のファームウェア更新を配布しました。ただし重要なのは、「更新するだけでは、すでに作られてしまった弱いシードフレーズ(ウォレットを復元するための呪文のような単語列)そのものは安全にならない」という点。ユーザーは新しいシードを作り直し、資金を丁寧に移し替える必要があるとのことです。

3. FTX破綻とは"逆方向"に動いたお金

面白いのは市場の反応です。2022年のFTX破綻のときは、取引所への不信から人々が資金を自己保管(セルフカストディ)へと引き上げました。ところが今回は逆で、小口の投資家を中心に資金を取引所へ戻す動きが見られています。分析企業CryptoQuantによると、7月31日には10BTC未満の小口入金が1日で7,300BTCに急増(今年2月6日以来の水準)、アクティブなアドレス数も64.5万件から約100万件へと跳ね上がりました。「自己保管」と「取引所預け」、どちらが安全かという振り子は、状況によって行ったり来たりするものなのですね。

4. 「分散」という、昔からの知恵

Binance創業者のCZ(チャンポン・ジャオ)氏はこの件を受けて、「ハードウェアウォレットにもバグはありうる。資金をいくつかのウォレットに分けてみては」とSNSで呼びかけました。資産運用会社ARK Investの調査担当者も、自己保管には秘密鍵の紛失・盗難・操作ミスといった別のリスクが伴うと指摘しています。どの保管方法にも100点満点はなく、「一か所に集めすぎない」というのは、暗号資産に限らずお金全般に通じる、昔ながらの知恵だと言えそうです。

星の視点から

今日8月3日は、明け方5時36分ごろに月が魚座から牡羊座へと移りました。7月29日の水瓶座満月から5日目、少しずつ満ちた月が欠けていく"手放し・見直し"の時期でもあります。魚座は「委ねる」「信じる」サイン、牡羊座は「一歩を踏み出す」「自分の身を守る」サインとされます。加えて土星(現実・引き締めの星)は7月27日から逆行中。積み上げてきた仕組みを、もう一度点検してみるタイミングと重なっているのは、今日のニュースとどこか響き合うように感じられます。もちろん値動きを決めつけるものではありませんが、「信じて任せていたものを、少し確かめてみる」——そんな一日として過ごしてみるのもいいかもしれません。

まとめ

  • Coldcardのファームウェア不具合により、三波にわたり約1,367BTC(約140億円相当)が4,585アドレスから流出

  • 原因は2021年3月からの乱数生成の弱さ。デバイスに触れずに秘密鍵が再現された

  • ファームウェア更新だけでは不十分。影響を受けた可能性がある場合は新しいシードでの作り直しが必要

  • FTX破綻時とは逆に、小口投資家の資金が取引所へ戻る動きが見られた(CryptoQuantデータ)

  • CZ氏らは「資金を複数のウォレットに分散する」ことを提案。完璧な保管方法は存在しないという前提が大切

  • 小さなアクション:今日は、ご自身の暗号資産(または大切な資産)のバックアップやシードフレーズの保管場所を、ひとつだけ確認してみませんか? 一か所に集中させすぎていないか、心と時間にゆとりを持って眺め直してみるのもおすすめです

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます♪ 次回の「クリプト通信」もお楽しみに!

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