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今夜の考え事Day28 ~小学校の通知表廃止と1億総マウント社会~

通知表、誰しもが学期末に一喜一憂していたことだろう。
前期とどれくらい成績が上がったか、はたまた下がったか。この一通で親の機嫌が左右された方も多いのではないだろうか。

そんな義務教育では当たり前だった「通知表」が、今後全国的に廃止されるかもしれない。
先日、岐阜県美濃市の教育委員会は、小学校1・2年生の通知表を廃止することを決めた。主な理由は、勉強への苦手意識や劣等感を低学年のうちから抱かせないようにすることのようだ。今後は従来の「〇△×」ではなく、1年間の所見を書くとのことだ。
これに対しては当然賛否両論ある。「毎日元気に行ってくれればいい」や「周りと競争して頑張った方が成長するのではないか」など、前向きな意見はありつつも保護者からの疑問や懸念は依然として晴れない。

以上が「岐阜県の小学校で通知表廃止」に関するニュースの簡単な要約である。
さて、ここからはこのニュースを視聴した私の考えを語っていこうと思う。
ところで皆様、こんな本をご存じだろうか。

良ければ是非書店へ

私が最近読み始めた『「マウント消費」の経済学』である。2025年2月4日に初版第1刷が発行された新書であり、近年のSNS文化を読み解く上でかなり参考になる一冊である。
著者によると、現在我が国は「1億総マウント社会」であり、他者よりも優れた自分を演出することや、自分の価値を最大限示すための体験に惜しみなくお金を消費する傾向が強まってきているという。さらに、SNS上で「マウント競争社会」がますます加速したことによる「マウント中毒」や「マウント疲労」が、大きな社会問題に発展していることを指摘している。
ごもっともであり、非常に馬鹿げた話だ。自分よりも優れた他者を簡単に見つけられるようになった現代では、もはや承認欲求が一種の「病」になっている。それによる「疲れ」とは何とも情けない世の中になったものだ。
しかし、私はこの本を読んでから、通知表廃止のニュースをこう考えるようになった。

通知表廃止=「1億総マウント社会」へのアンチテーゼ

岐阜県美濃市の小学校の校長が言った「勉強への苦手意識や劣等感を低学年のうちから抱かせないようにする」という狙いは、まさに「マウント合戦」を低学年のうちから覚えさせないようにする狙いも含んでいたのではないだろうか。
確かに保護者の意見にもあった「競争による成長促進」は一見合理的に聞こえる。しかし、競争とはすなわち優劣・勝敗を最も明確にする手段であり、それらは容易に「マウント」の種になる。そして、子どもを「マウントの道具」にする親は少なくない。そんな愚行が低学年の頃から発生するべきではない。
この「通知表廃止」は、私は全国区に広がるべきだと考えている。はっきり言って「マウント消費」なんて、考えれば考えるほど、先進国の行き過ぎた経済成長の成れの果てとしか思えない。この国はあらゆることが先進国の中でもずば抜けて恵まれている。それでも「足りない!まだ足りない!」と言い続け、求めすぎた結果がこれだ。それで「マウント疲れ」だなんて・・・。

ドラえもんも少々お怒り気味なので、今日はこの辺で。

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