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高く飛ぶほど遅くなる?飛び込みの新常識!重心位置別に見る飛び込み成功パターン完全ガイド

どうも、足ひれ社長のヨシです!

「前回の記事で重心位置を直したのに、まだスタートが速くならない...」
「重心と構えはマスターしたけど、飛び込み動作がうまくいかない…」

そんなあなた、実は当然なんです。なぜなら、前回お伝えしたのはあくまで「準備」の部分だけ。

今日お伝えするのは、その先。飛び出しから入水までの話です。

実は、ここから先の「飛び込み」について、よく現場でとんでもない勘違いをしている人が多いなと感じます。それは、とにかく「遠くに飛べば良い!」と信じ込んでいるんです。

練習のたびに、できるだけ遠くに飛ぼうと必死な人たち。撮影した映像には、まるでイルカジャンプのように、空中で高く弧を描く姿が映っている。
そして、その代償として深く深く潜っていく姿も…。

遠くに飛ぶことと、速く泳げることは、必ずしもイコールじゃない。その理由、そして理想の形を実際の画像をもとに解説していきたいと思いますので、今日しっかり覚えて明日から実践して下さい!

「遠くに飛ぶ」が飛び込みを遅くしている理由

高く飛ぶということは、重力の影響で入水時には深く潜ってしまうということ。そして深く潜ると...

まず、浮上するまでの距離が長くなります。A地点からB地点に行くとき、わざわざ地下に潜ってから行くより、まっすぐ行く方が速いですよね。

次に、エネルギーのロスが生まれます。階段を1階から3階に上がるのと、地下1階から3階に上がるのでは、後者の方が余計に体力を使ってしまう。水中でも同じことが起きているんです。

さらに、前に進むエネルギーが、上下の移動に使われてしまうせっかく台を強く蹴ったのに、そのエネルギーの半分以上が無駄になってしまうんです。

私も、昔は「できる限り遠くに行くんだ!高く飛ぶんだ! I Can Fly!!!」と思って、いかに飛ぶかを考えていた時もありましたが、遠くに飛んだ時の方がタイムが遅いことに気づいた時、本当にショックでした…。

「今まで何やってたんだろう...」

そう思いましたね。

飛び込みは「壁蹴り」と同じだった

ここで、あなたに質問です。

練習で壁を蹴る時、あなたはどんな姿勢で蹴っていますか?

おそらく、下の写真のように、身体をできる限り床と平行にして、壁を真後ろに蹴り飛ばすように蹴っていますよね。

壁を蹴る瞬間の姿勢

実は、飛び込みもこれと同じなんです。

台を「"真後ろ"に吹っ飛ばす」つもりで蹴る。これが理想的な飛び出しです。

でも、多くの人が、壁蹴りと同じなんて思いつきません。私もそうでした。

違うんです。台の側面を壁だと思えばいいんです。

壁蹴りの時、あなたは身体を床と平行にしてから壁を蹴りますよね?
飛び込みも同じ。合図と同時に、できる限り素早く、おへそが下を向くように身体を水面と平行に近づけてから、台を後ろへ蹴るんです。

このことに気づいてから、私の飛び込みは劇的に変わりました。意識することの優先順位も「身体を素早く倒すこと」が最優先となりました。

重心位置が飛び出しの全てを決める

「でも、どうやって身体を素早く倒すの?」

そう思いましたよね。ここで、まずは前回学んだ重心位置が活きてくるんです。

それぞれの重心位置が、飛び出しにどう影響するのか。実際の動画の切り抜き写真を交えてお伝えします。

①後ろ重心の場合

飛び込みの初動 - 後ろ重心の場合

まず初めの構え姿勢、重心が完全に後ろ(かかと寄り)にありますよね。

この状態だと、スタートの合図が鳴っても、身体を前に倒すのに明らかに時間がかかってしまうんです。実際にこの写真でも、腰の位置が前に来るまで、長い時間がかかっているのがわかると思います。

そして、焦って飛び出そうとしてしまいがちになり、身体が十分に倒れていない状態でもう台を蹴ってしまう

飛び出し〜空中姿勢 - 後ろ重心の場合

結果、こちらの写真の2枚目以降のように、イルカジャンプみたいに上に飛んでしまうんです。

そして、高く飛んでしまうから、重力の影響を強く受け、入水はズドーンと深くなる。さらに、深く潜ってしまうから、その後の水面への浮上に、時間もエネルギーも使ってしまう

これだけの負の連鎖が生まれてしまうんですね。原因は単純。立っている時の重心位置だったんです。

②前重心の場合

飛び込みの初動 - 前重心の場合

逆に、つま先寄りに重心がある選手もいます。

この場合、身体を倒すこと自体は、先ほどの後ろ重心の写真と比べれば一目瞭然。比較的スムーズに倒すことができます。特に、手で台を引く動作がうまくできれば、より素早く飛び出せる

でも、落とし穴があるんです。

前に体重がかかりすぎていると、上の写真の4〜5枚目のタイミングで、体重が前に移動しすぎてしまって、足裏で台にかけていた圧が分散してしまい、台を蹴る直前に滑り落ちてしまうことも。実際、私が見てきた選手の中にも、何度も台から滑り落ちた経験のある選手がいますよ。(笑)

飛び出し〜空中姿勢 - 前重心の場合

また、こちらの写真の上から2枚目のように、上半身が開く前に壁を蹴るタイミングが来てしまい、結果として、①上半身は急角度になって水面に刺さっていき、②足は台を「真後ろ」ではなく、「後ろ・上方向」に蹴り上げてしまいやすくなっちゃういます。

この①と②のダブルパンチにより、3枚目の写真のように、上半身の入水地点がめちゃくちゃ近くなってしまい、さらに、足が台を後ろではなく上に蹴ってしまうことで、前方向ではなく下方向に向けてものすごいエネルギーが発生してしまうのです。

これも悪そうなのわかりますよね?
高く飛んではないけど、結果的に、めちゃくちゃ深いところへ、自ら勢いよくダイビングしに行くことになるんです…。

こうなってしまうならまだ前重心で多少なりとも遠くに入水した方がマシかな・・・

③自然重心の場合(理想)

飛び込みの初動 - 自然重心の場合

では、理想的な自然重心だとどうなるか。

スタートの合図と同時に、前への重心移動が自然に始まります。手で台を引く動作と合わせて、身体をスムーズに倒す。この微妙な前への体重移動エネルギーを、いわゆる「助走」として使えるんです。

そして、自然な重心位置のため、構えた時に下半身が窮屈になっていないリラックスした状態だから、瞬時に大きな力をギュッと入れられて台を蹴れる。

飛び出し〜空中姿勢 - 自然重心の場合

この写真を見ていただくと、飛び出しの角度はイルカジャンプのように高くないにも関わらず、それなりに遠くに入水しそうなのがわかると思います。

3枚目がようやく台を蹴るタイミングなんですが、すでに上半身もまっすぐになっていて、このまま台を蹴れば上半身を良い角度で、良い方向に導いてくれそうなのがなんとなくわかると思います。

このように、反応速度も上がるし、台を蹴る力も最大限に発揮できる。上半身を開く時間も前重心で構える時よりも余裕がある。

そう、まさに、いいことづくめなんです!

前回の記事で重心位置を学んだあなたなら、もうこの違いが分かるはずです!

身体を倒す「速度」が勝負を分ける

ここで、一つ重要なことをお伝えします。

上手い選手の飛び込みを、横からじっくり観察したことはありますか?

私は指導者になってから、日本代表クラスの選手の飛び込みを何百回と見てきました。そして気づいたんです。

彼らに共通しているのは、「身体を倒す速度」が異常に速いということ。

合図が鳴った瞬間、まるで時間が止まったかのように素早く身体が前に倒れていく。

この「初動の速さ」が、飛び込み全体のクオリティを決定づけているんです。

じゃあ、どうすれば身体を素早く倒せるのか?

ポイントは2つです。

1つ目は、手で台を強くしっかり引くこと。これが何よりダイジ!!

台の前面もしくは側面をしっかりつかんで、身体を前に倒すように、腕全体でスタート台の天板を剥がすかのようにしっかり引く!まるでデッドリフトのような、本当にそれくらい強い引き方です。

この動作、意外とできていない人が多いんです。というか、できてる人の方が圧倒的に少ないでしょうね。手は添えているだけ、みたいな感じになってしまっている。

違うんです。手で台を「掴んで」「引く」。これが飛び込みにおいて最も大事!

2つ目は、一刻も早く水面と平行な姿勢を作ること。

壁蹴りの姿勢を、空中で素早く作るイメージです。これはさっきまでの写真を見てもらえればわかるとおもいます。

この2つを意識するだけで、飛び出しは劇的に変わります。

練習では、この「身体を倒す動作」だけを何度も繰り返すのも効果的です。腕を使って台を引き、身体を素早く倒してプールに落ちるという動作だけを練習する。

地味な練習ですが、これものすごく効きます。

入水は「一点突破」で勢いを殺さない!

さあ、ここまでの話を繰り返し練習し、うまく飛び出せました!

でも、ここで気を抜いてはいけません。

入水の瞬間こそ、最も集中すべきタイミングなんです。
イメージは、「ドリルで水面にドカーーーンと勢いよく穴を開ける」感覚。

指先、腕、頭、胸、腰、太もも、膝、ふくらはぎ、足首、フィンの先...全てが、水面の全く同じ場所を通過していく。

これがよく言われる「一点入水」です。

指先〜フィン先までが「一点入水」の飛び込み

黄色いラインは同じ地点がわかりやすいよう、縦にまっすぐ引いたものです。私のこの入水の切り抜き写真を見てもらうと、頭から体幹、太もも、そしてフィンまでが、全てこのラインが引かれた同じ地点で水の中に入っていくのがわかるかと思います。

よくいるのが、上半身が水の中に入ったらもう、体幹や脚、膝、足首、フィンは何も意識をしていない人。

「手が入ったら、もう安心しちゃうんですよね」

その気持ち、すごくわかります。手が水に入った瞬間、「よし、すぐに泳ぎ出すぞ!」って思ってしまう。

でも、この飛び込みの最終局面で気を抜くと、とんでもないことが起きるんです。

腰が反ってしまう。
膝が曲がってしまう。
フィンが高く上がって、水面を「バチン!」と叩いてしまう。
お腹からフィンまでを一気にプロレス技のように水面に叩きつけてしまう

これ、全部ブレーキなんです。せっかく台を強く蹴って作った勢いを、自分で殺してしまっているんです。

だから、フィンの先までが水に入るまで、絶対に気を抜かない。身体をまるで一本の棒のように、ガチガチに固めておく。

「でも、力むと逆に良くないんじゃ...?」

そう思いましたよね。その通りです。

力むのではなく、「引き締める」っていうイメージです。

プランクをする時のように体幹にギュッと力を入れて、お尻もきちんと締め、身体のラインを一直線に保つ。でも、肩や腕は力まない。
これはけのびの姿勢とほぼ一緒です。

この感覚、最初は難しいかもしれません。

でも、何度も練習すれば、必ずできるようになりますよ。

上達の目安は「◯m通過タイム」で測る

「自分の飛び込みが良くなったか、どうやって確かめればいいの?」

一番簡単で確実な方法があります。

それは、5m通過タイムを計測することです。
入水してもキック等をしないで5mを何秒で通過できるかを計りましょう。

今日学んだこれらの要素が改善されれば、確実に5mタイムが向上します。

・身体を素早く倒す
・台を真後ろに強く蹴る
・水面と平行に近い角度で飛び出す
・一点入水を意識する

飛び込みを改良している選手たちには、定期的に5mタイムを測ってもらっています。

そうすると、面白いことに気づくんです。

「今日の飛び込み、すごく良い感じだった!」と本人が言っても、5mタイムは変わっていないことがある。

逆に、「今日はイマイチだったかも...」と言っていても、タイムは向上していることもある。

つまり、感覚だけでは判断できないんです。数字で測ることが大事。これに慣れると、自分の感覚なんて信じるのは辞める、という選手が一定数出てきますよ。(笑)

それと、動画を横から撮影することも忘れずに。

自分の飛び出し角度と入水姿勢を、客観的にチェックしてみましょう。きっと、新しい発見があるはずです。

明日から実践!飛び出し改善3ステップ

最後に、明日からの練習で意識してほしいことを3つにまとめます。

【Step①】合図と同時に台を引き「身体を倒す」を最優先

リアクションタイムよりも、まず身体を倒す動作に集中しましょう。速く反応することは確かに大切。でも、それよりも、正しい姿勢を作ることの方が大事です。

だから、リアクションタイムは、台を引く動作を始めるリアクションタイム、身体を倒し始めるまでのリアクションタイムを追求してみましょう。そうすれば自ずと、ホンモノのリアクションタイムも上がっていることでしょう。

【Step②】台を「壁」だと思って真後ろに蹴る

イルカジャンプではなく、壁蹴りをイメージ。台を真後ろに吹っ飛ばすつもりで蹴りましょう。

間違っても台を上に蹴り上げるようなことがないように気をつけて下さい。

【Step③】フィンの先まで一点入水を意識

手が入っても気を抜かない。最後まで、身体を一直線に保ちましょう。

水中で壁を蹴ってけのびをする時と感覚的には一緒。より姿勢をしっかりマスターすることで、勢いはあるけど抵抗の少ない、効率的な飛び込みにつながります!

前回の記事で学んだ「立ち姿勢と重心位置」、そして今回の「飛び出しと入水」。

この2つを組み合わせれば、あなたのスタートは確実に変わります。

一度に全部を完璧にしようとしなくていいんです。
ひとつひとつ、丁寧に。コツコツと。

そうすれば、必ず結果はついてきます。根気強く頑張ってみましょう!

ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました。

この内容、良かった!勉強になった!と思っていただけたら「スキ❤️」と「フォロー✅」、「シェア♻️」で応援していただければ嬉しいです...!

また、これからも読者の皆さんに役立てるような発信をしていきたいので、「コメント欄」に質問や気になる内容を入力して教えてください!

それではまた次回お会いしましょう!
またね〜

フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀

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