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神社散歩#20(素鵞神社)

素鵞神社(そがじんじゃ)

所在地
茨城県小美玉市小川古城1658-1

御祭神
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)


やってしまった。
私はなんてミーハー(死語)な事をしてしまったんだ。

ある日SNSで見かけた一枚の写真。
ポリエチレン製と思しき透明の御朱印には愛らしい猫が描かれていた。
界隈ではとんでもなくバズっているらしい。
場所は茨城県小美玉市。
少々遠いが期間限定だ。
行くかどうか迷う余地などない。


いかないとだめじゃない 猫だもの  

めしを


相田みつを先生の名言を都合よく変換した言葉が胸中をよぎる。
今なら鼻で笑ってしまうような、珍しい御朱印集めをしていた頃の気持ちが甦ってくる。
そんな気持ちを何度も拭っては、「しょうがないじゃないか」と自分を正当化する私だった。
だって猫なんだもの。

迎えた当日の朝。
神社の駐車場に近づくと凄まじいまでの渋滞が起こっていた。
どう考えても神社へ行きたい車列だ。
関東各地はもちろん、東北や関西のナンバープレートも見かけた。
すごい人気である。
私はすぐさま付近を検索し、少し離れた市営駐車場に車を停めて徒歩で神社へ向かった。

帰り際の鳥居から
この後ろの狭い道路と駐車場は大渋滞

この日は豪雨といっても差し支えないくらいの土砂降りだった。
にも拘らずこの人の入り。
社務所まで続く人の列は最長で鳥居の付近まで続いた。

20~30分ほどの順番待ちの間にはいろいろ起こった。
あまりの渋滞に近隣住民の方が通報したようで警察が出動したり、転売目的と思われる人がイライラした様子で拝殿へのお参りをせずに社務所の列に割り込みしようとしてひと悶着あったり。

人気がありすぎるのも考えものである。
決して神社が悪いわけではないし、静かに順番を待つ人がほとんどだ。
のんびり静かに神社に行きたいという当初の目的から外れたこの日は、なんとも座りの悪い落ち着かない気持ちになってしまった。

拝殿
ここからL字に折れて社務所への列

人が多すぎて境内社などをじっくり参拝できなかった。
天候の悪さも相まって写真を撮るのも難儀する。
どうにか撮った写真をいくつかアップ。

稲田姫神社
みんな御朱印目当てなのか、誰一人参拝していないのが悲しい
稲荷神社
目の前に大きな水溜まりがあったがなんとか手を合わせた
御神木(ケヤキ)
手水舎
境内社には見向きもしないのに、ここに御朱印をかざして写真を撮る人ばかり
狛犬
力士のような肉付きの良さ

この他、境内には秋葉神社(雨と行列を横切る必要があって行けず)や戦没者慰霊碑などがある。

件の御朱印
猫とネモフィラ

神社を出て車へ向かう道すがら、こんな思いをしてまで手に入れたかったのか。と自問自答せずにはいられなかった。

そもそも素鵞神社と猫はあまり関係がない。
どうやら神職さん(神社関係者の方?)が猫好きのようで、猫を授与品に取り入れたらしいのだが詳しくはわからない。
茨城のネモフィラと言えばひたち海浜公園だが、小美玉市からは40kmほど離れていてそこまで近いわけではない。
瑞猫のお守りも大人気らしく機会があればいただきたいが、そのために積極的に動くことはもうないのだろうと思う。

瑞猫のお守り
神社HPより

重ねて言うが、神社は何も悪くない。
混雑対策にオンラインの受付も行っているようだし、経営のために参拝者を増やす工夫をするのは至極当然で、そのための努力もなさっている。
その上で敢えて言うならば、せめて土日祝は交通誘導員を何名か配置し、当日の混雑状況がネットなどでわかると良かったかも知れない。
いずれにせよ費用や手間はかかってしまうだろうが。

とても手入れの行き届いている神社なので、ゆっくり回れなかったことが実に悔やまれる。
猫ホイホイにつられた私は、自戒せねばならない。


キッチンさくら

お昼は隣の石岡市へ。
地元の方に愛される洋食店、キッチンさくらさん。

店内はレトロな町の洋食屋さんといった風情。
あいにくの空模様だが土曜の昼ということもあって繁盛している。

友人の家のお母さんがこんなインテリアを好んでいた
ちょっと懐かしい気持ちになった

数種類のハンバーグ、カレー、フライ、ピザなどの定番メニューが並ぶ。
どれもこれもボリューミーでとてもおいしそうだ。
周りのお客さんはハンバーグが優勢だろうか。

サーロインステーキ丼
オニオンガーリックピザ

ハンバーグに行きたい気持ちを抑え、サーロインステーキ丼をチョイス。
なぜなら前日の晩御飯がハンバーグだったから。
しかし、どれを選んでも正解だっただろう。
こちらの常連客である知り合い曰く、どれもうまいと言っていた。
実際においしかった。

私は雨が好きだ。
雨音や雨の匂いを感じながら、ホッと一息つける店内で外を眺めながら飲むコーヒーは特別な味がした。


帰ると見せかけて(誰に?自分に)霞ヶ浦へ。
目的は霞ヶ浦大橋を渡ってみたかったから。
ついでに道の駅たまつくりを物色しようという算段。
あわよくば霞ヶ浦の南側にある香取神宮に行けたらいいな。なんて思っていた。

道の駅たまつくりから霞ヶ浦大橋

晴れていたら絶対気持ちいいだろう。
大雨で増水した霞ヶ浦は少し恐かった。

香取神宮はここから1時間弱かかるそうだ。
時間的に難しそうなので諦める。
霞ヶ浦はあまりにも大きかった。

道の駅たまつくりは行方なめかたバーガーが有名だそうだ。
なかでもナマズのフライを使った「なめパックン」はおいしいと評判だ。
ステーキ丼を食べたばかりの私はさすがに食べなかったが、ナマズのおいしさは知っている。
神社散歩#19で少し触れた埼玉県川島町はナマズの天ぷらも名物だ。

「すったて」とは川島地域の名物で胡麻と味噌をすりおろしたつけ汁のこと。

神社散歩#19(川越八幡宮)より

すったてを提供する和食屋さんではナマズの天ぷらも出していることが多い。
初めは恐る恐る口に運んだが、ホクホクの白身でとてもおいしい。
だからこちらの「なめパックン」も絶対においしいに違いないだろう。
代わりと言ってはなんだが、茨城名産のメロンを使ったソフトクリームをいただいた。

おみやげ
ガマンできずに帰り道で胃の中に消えた

さらに帰りの道中。
「蔵出し焼き芋かいつか」さんを発見。
とても有名なお店。
私はさつまいもがそんなに好きではないが、連れの希望で立ち寄る。

茨城県はさつまいもも名産である。
伺ったお店では紅天使の詰め放題(たしか200円)をやっていた。
連れはいくつかのおみやげと自分用にスティック状の焼き芋?と焼き芋ラテを購入していた。
お腹いっぱいのはずなのによくそんなに甘いものが入るな。
と横目で生暖かく見守る私だった。


今回は情報に踊らされて神社巡りが疎かになり、結果ただのプチ観光旅行になった話。
リカバーしようにも大雨でどうにもならず、ちょっとモヤモヤしてしまった。

人となりもわからない、どこかの誰かの情報を鵜呑みにして視野が狭くなってしまった自分に猛省。
情報を参考にするならば、発信者自身の言葉で肌感覚の意見を語っているか否かが、信ずるに足る分水嶺になるのだなと改めて実感。

わかっているつもりでもなかなかできないのが、今の情報社会に生きる私。
上っ面の薄い情報に流されない、丈夫な根を張っていきたいところだ。


素戔嗚尊(すさのおのみこと)
櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)

何度も紹介している神様なので割愛。