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歓迎の馬乳酒と、怒りを溶かした夕焼け【モンゴル旅3日目】

風に揺れるゲルと、モンゴルの朝焼け

早朝、ゲルのフェルトがパタパタ鳴る音で目が覚めた。
外に出ると、空の端から太陽が顔を出すところ。

冷たい空気に砂の匂いが混じり、体の奥まで澄んでいく。

だんだん夜が明けて行く
牛さんもやってきた


6時スタートと聞いていたのに実際は7時から。
なんでや。
まだ料理は並んでいなくて、ゲストは欧米人が多め。日本人は見当たらない。

果物は全て輸入だそう
私のチョイス

朝食はビュッフェ。卵料理はその場で作ってくれる。
マフィンもパンも手作り感があっておいしかった。

ヨリーンアム渓谷ハイキングへ

この日の目的地は南ゴビ地方にあるヨリンアム渓谷。標高は2500m近くあり、夏でも朝晩は10℃前後まで冷え込む。車でロッジから約1時間半、ゴツゴツした岩山の間を抜けていく。

ハイキングのあとにピクニックが待っているらしい。
母はあまりハイキングとか好きじゃないのだが、大丈夫だろうか。

雲が美しい


途中、遊牧民がヤギの乳を搾っていた。幼い子がこちらを見て笑う。
何気ない仕草に、どの景色よりも強く胸を打たれる。
観光地ではなく「日常」に触れる時間のほうが、旅の記憶に残る。

定期的に刈り取ってカシミヤにもしてるそう

渓谷に入ると、博物館にはモンゴルの動物たちの剥製や、よくある世界の昔の富豪が自宅のリビングに敷いているような頭付きの毛皮カーペットが。
撮影はできなかったけれど、不思議な迫力が残る。
今でもあのようなカーペットを敷いている家はあるのだろうか。

ガイドのバギさん

歩き始めると、砂利で滑りやすい箇所や川を跨ぐような場所が続く。

冷たい空気が肌に心地いい。川を渡る道は防水でない靴には容赦なく、石を飛び移るたびに心臓が跳ねる。

ピカ
こっち見てるジャックル
山ヤギ

片道1時間ほどのハイキング。上空には鷹が舞い、地面からはプレーリードッグ似のジャックルが顔を出す。山ヤギ、ピカ、小さな花々…。
荒涼とした谷間に、生命の存在がはっきり刻まれている。

やがて母はリタイアし、私はひとり最終地点まで。湧き水が川になり、清らかな音が谷に響いていた。

置いてもらっても、、と思いながら

元々体を動かすことが好きじゃない子供時代だったが、大人になってからは好き。

ピクニックはまさかのゲルの中

ランチはレジャーシートをどこに敷くなかなぁ。
もしかしたらテーブルセットを用意してくれてる?
と思いきや、案内されたのは遊牧民のゲルの中だった。

本当に暮らしてはります

歓迎の馬乳酒。
表面に何か浮いているのが見えて、一瞬ひるむ。

おたまはかわいい
ヤクの皮の袋に馬乳酒が

バギさんに「一口だけでいい」と言われ、飲んでみると酸っぱいヨーグルトみたいな味。

強烈で、でも飲んでしまえば不思議と後味は軽やかだった。

まさかのサングラスかけたままだった


窓のないゲルの中は薄暗く、でも暖かくて落ち着く空間。外にはヤクがのんびり草を食んでいて、ゲルの脇にはパラボラアンテナ。

チキンラップサンド

中には薄型テレビ。伝統的な暮らしと現代の設備が混ざり合っている。モンゴルの“いま”を象徴する光景だった。

ずっとのぼってる私

遊牧民の方たちは実はスマホを持っていたりとかないのかな。

晩ごはん中に大トラブル

ホテルに戻って衝撃の事実。
本来8/14に出発するはずが、なぜか8/15出発で予約されていると言われた。

ケールとマンゴーのサラダ

まただ。またやりよったな、担当Aよ。
今バギさんが言わなかったらどうなってたんや。

トマトのスープ

夕食のテーブルで急きょWhatsAppやり取り。
担当者は「君がOKした」と言うけど、メールにはちゃんと4泊分と書いてある。
支払いは4泊分なのに、予約は5泊になっていた。
なぜこんなことが起きるのか。
セスナの日程まで変更が必要になり、頭の中はぐちゃぐちゃ。

グラタン。怒ってたせいでほぼ食べれず。ごめんね。

空気が重くなったけど、母が必死に日本語でバギさんに話しかけていて、なぜかその姿に少し救われた。

モンゴルドーナツ

結局一体何があったのか。
よくわからないがウランバートルに戻ってからの予定もあったので助かった。
支払い4泊分で5泊に間違えてしてましたってさ。
これホテル的にもあかんやつでは。

怒りを溶かした夕焼け

夕食を終えて外に出ると、空が燃えるようなオレンジ色に染まっていた。
怒りや苛立ちが体に残っていたはずなのに、その景色を見た瞬間に少しずつ和らいでいく。

ゲルたち

怒りすらも包み込むような夕焼けに、モンゴルの大地の大きさを感じた。

ハプニングも景色も、すべてが旅の一部。
そう思えた夕暮れ。

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asaparis journal 旅の記録を趣味でゆるく綴っています。 もし何か感じてもらえたら、コーヒー代ぐらいの気持ちで 応援していただけると嬉しいです。