天幕のジャードゥーガル
母を亡くした。故郷からも遠く離された。 そんな幼い少女シタラを拾ったのは、学者一家の奥方、ファーティマだった。
奥方の息子、ムハンマドは言った。 勉強して賢くなれば、どんな困難が起きても、最善の選択がわかる。
その言葉が、シタラの心を動かした。 知ることの価値。学ぶことの大切さ。 彼女は教養を深めていく。いつか、あの少年に追いつくために。
同じ頃、地上最強のモンゴル帝国が勢力を広げていた。
皇帝チンギス・カンの軍勢。その歴史のうねりは、シタラの街をも飲み込む。 第四皇子トルイによって、すべてを奪われた。
シタラは捕虜になった。 手元に残されたのは、ただ一つ。
積み重ねてきた知恵だけ。
彼女は決意する。
知略で王族に入り込み、帝国を内側から崩壊させようと。
名前を捨てる。
これからは、恩人の名を名乗る。
彼女の名は、ファーティマ。
原作 トマトスープ『天幕のジャードゥーガル』
(秋田書店「Souffle」連載)
総監督 山田尚子
監督 Abel Gongora
今季アニメで 一番魅せられている作品です。
