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水族館問題と四色問題と。

どうやら彼氏は水族館が好きらしいぞと気がついてから、デート場所に水族館を選ぶようになった。
疲れた心を癒すのは、睡眠と甘い物と彼のにこにこわくわく顔だ。
魚を見て、魚に夢中な彼を見て、無粋に夜ご飯のお寿司のことを考えたりするそんな時間がわたしも結構好きだ。
でも困ったな。水族館には限りがある。

なんだか自分の投稿を見返して、思った
「君の指は、『か』と『れ』と『し』にしかフリックできないのかね」
「君の日常には彼氏しかいないのかね」
なんて言われてもしょうがないなというラインナップだ。

惚気はどこにためておけばいいんだろう。

と思ったときにわたしはいつもnoteを選んでしまう。

惚気というオチのない話No.1、みたいなものを聞いてくれる優しい友達もいるけれど
なんだかオチどころか、特に内容もなくて、たくさん相槌やコメントをもらうのが申し訳なくなってしまった。
ほうほうそれじゃあ、普段の会話には、オチや内容がゴロゴロ転がっているのか、と言われればそうでもないけれど。


頭の中はちょっと心許ない。
自分だけが見るスマホのメモ帳で何かのIDやら買い物リストに紛れるのはなんか嫌だ。
手書きの日記は続かなかった。
とまあ、理由は多々あれどそのいくつかと承認欲求やらなんやらが合わさって
今日もぽちぽちとnoteにフリックする。
(……フリック入力の擬音語はぽちぽちでいいんだろうか。気分によってはドンダンドンダンかもしれない。)

閑話休題。
とある水族館に行ったとき、最後にぬりえコーナーがあった。
小さい子向けの椅子と机はガラガラで
どう見ても大きい子のわたしたちは
張り切って椅子に座り、机の上に色鉛筆を広げた。
さっき見たカメはどこへやら、好きな色で、カメをぐりぐりと塗るわたしを見ながら彼が言った。
「よし、四色問題する」
「四色問題?」
「うん、百さんが使わん色使うわ」

ちなみにわたしが選んだ色は、水色とオレンジで残り物の色から彼が選んだのは赤とピンクと青と黄緑だった。 
大丈夫だろうか。今からカメ塗るんだよね?
カメ=○色なんていう固定観念を押し付けるつもりは毛頭なかったけれど
そもそもわたしのカメも夏のアイスキャンデーのようだけど、
なんだか、塗り方次第で芸術にも不気味にもなりそうな色合いだなと思った。
しかも四色問題。
今ここで?笑


そうして、うんうん言いながらできあがったのは芸術とは程遠いなんとも不気味な色の集合体で、しかも四色問題は失敗していた。

芸術家でも数学者の卵でもない彼が産み出したなんだかカラフルなカメ。
ピンクの胴体、赤い目、色とりどりの甲羅。四色問題に失敗した甲羅のふち。
元気のないときわたしはこの絵を見る。
そして大笑いする。
何回見ても笑える。

家族に話したら、
「不気味〜」

「それって賢い自慢なのー?」
なんて言われてしまった。

いや前者は正しい。
あの絵は不気味だ。
でも後者は正しくないと思う。
だってこんなに笑える絵が賢い自慢に見えるだろうか。
もしかしたら、もしかしなくても、彼氏に対する「愛しい」という感情の有無が
「賢い自慢かよー」

「なにこれおもしろ」
の差なのかもしれない。

願わくば、このnoteアカウントが彼に見つかりませんように。笑

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