開発援助から国際共創へーその道筋をたどる

国際共創にいたる援助のトレンドを、開発援助、国際協力、国際協働などのキーワードと共に説明します。

第二次世界大戦後: 開発援助 1.0 :

アメリカのトルーマン大統領による、「貧困との闘い」戦略。経済開発が中心で、ドロップ・ダウン戦略がとられた。
国民国家が対象。冷戦時代を背景とした、資本主義圏と共産主義圏の援助合戦の時代。

開発援助 2.0 :

1960年のベトナム戦争と公害や複合汚染の時代をへて、1970年代から1980年代にかけて「社会開発」の時代へ。
経済発展だけではなく、ベーシック・ニューマン・ニーズ(BHN)に代表される人間が生きるために必要な社会基盤整備がターゲットになった。
対象地域が、国よりダウンサイズされて地域やコミュニティが対象になった。

開発援助 3.0 :

ベーシック・ニューマン・ニーズの時代をへて、開発援助は、構造調整の時代へ。経済開発や社会開発でおこなわれたハード面の整備だけではなく、国の制度などソフト面にも、国際社会が介入するようになった。

開発援助 4.0 / 国際協力 1.0 :

 1990年代のUNDPの『人間開発レポート』に代表されるアマンティア・センと緒方貞子さんの「人間の安全保障」の時代へ。
これ以前にも「国際協力」という言葉はあった。しかし、経済開発、社会開発、人間開発の3つがそろうことにより国際協力のフィールドが大きく広がった。

開発援助 5.0 / 国際協力 2.0 / 国際協働 1.0 :

2000年頃より、絶対的貧困の半減を目指したミレニアム・ディベロップメント・ゴールズ(MDGs)の時代へ。BOPという考え方や、社会的起業家という言葉がちらほらでてくる。

国際協力 3.0 / 国際協働 2.0 : 

MDGsの経験を経て、2015年ごろから持続的な開発目標2030(SDGs)の時代へ。
ようやく先進国から開発途上国への開発援助から、少なくとも建前としては、先進国と開発途上国が対等なパートナーとして、地球全体の持続可能な社会をつくろうと動き出す。

国際協力 4.0 / 国際協働 3.0 / 国際共創 1.0:

これからわれわれが目指す社会。それは、開発援助や、国際協力という言葉では、言い表すことが難しい。
つまり、世界中の「平の人たち」が、同じ目線で、同じ地球人としての意識をもって、国境をこえて、一緒に社会課題に取り組む協働の世界。

それは、国際協働のアップグレード版であるが、中身は、国際共創というのにふさわしいものであってほしい。

そもそも、上記の定義は、わたしが、勝手につけたものです。
しかし、SDGsが終盤にかかっている今(2026年6月21日)、国際共創という言葉が、あたりまえのものになってほしいと思います。

一緒に、その中身を考えていきませんか。

※ 2019年3月9日の記事を加筆修正しました。

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