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なぜプラトニックな関係を選んだのか。

そもそものきっかけは
「彼のマイルール」だった。

私と彼は、趣味の音楽を楽しむアプリで出逢った。
知り合ってからは約8年ほど。
アプリ内で個人的に絡むこともなく、
「音楽が好き」な者同士、
ただ純粋にお互いが奏でる音を楽しむ「仲間」だった。

とあるきっかけで、
私と彼は急接近し、
「愛してる」を交わし合う関係に変化した。
そこからは約2年。

今のような「プラトニックな恋愛関係」を
2年程度続けている。


率直に言えば、
私にとってこの2年間は、
「会いたい」気持ちとの闘いでもあった。

彼には「マイルール」がある。
それは、急接近した頃に彼の口から語られ、
その後も、ことあるごとに
念を押すように語られるもの。

その「マイルール」は
「会わないこと」だった。

そして、彼にはもうひとつ、
大切な「取説」として認識して
おかねばならないことがあった。

彼は言う。

「知りたいならすべて話すよ」
「でも、話したら俺はあなたの前から消える」
「すべてを断つ」
「それが俺のルールだから」


「会わないこと」

「パーソナルなことを一切知らせないこと」


今思えば、よくこのルールを受け入れられたな、私、と。
でも、
当時の私にとって、友人だった彼の存在は、
とても大きいものになっていた。

後から気づいたことだけど、
私はすでに彼のことを
「人として好き」になっていた。

この人は、絶対に失ってはダメな人。
失いたくない人、そんなポジションに置いていた。


そんな人が、私に「愛してる」と言ってきた。
そして彼は続けた。

「俺が言いたいと思ったから、言った」
「友人のままでも構わない」
「Aru.に愛してると言えないのは少し寂しいけど…」
「それでも俺の想いはなにも変わらないから」
「ずっと愛してると思うから」


その晩、私はずっと考えていた。
当時の私は、
婚外恋愛から抜け出した直後。

これからは
「自分はどうしたいのか」
「自分はなにを求めているのか」

それを軸に生きようと決めていた。

「私は心繋がる人と出逢いたい」

じゃあ、
「その人はどんな人だったら私は嬉しい?」
「どんな人と一緒にいたい?」

彼と急接近する少し前に、
実は「私が繋がりたい人はこんな人」という
箇条書きのリストをノートに書いていた。

このリストのことを思い出し、
ノート広げて眺めていると、
書き出した言葉のどれもが
「彼」を指していると、私には感じられた。

そのとき、
心の奥から声が聞こえた気がした。

「あの人を手放しちゃダメ」
「あの人を失ってはダメ」


そして、翌日、私は彼と話した。

私はもう婚外や不倫で傷つくことはしたくない、と。
でも、心繋がる人には出逢いたいと思っていること。
彼のことを「人として好き」だとずっと思っていること。
絶対に失いたくない人だということ。

全部正直に話したとき、彼は言った。

「そんなに俺の言動で一喜一憂しなくてもいい」
「ゆっくりでいいし、お試しみたいな、軽い感じでもいいと思う」


「一緒にいてみようか」


それを聞いたとき、
心がとてもじんわりほっこりして
「安心」のような感覚だったことを
今でも覚えている。

当時は、自分でも上手く言語化できなかったけど、
今思えば、たぶん、
生まれてはじめて、
自分の素直な気持ちを伝えたときに、それを

・やさしく受けとめて尊重してもらえて

そして、

・あなたと一緒にいたい
・あなたじゃないと嫌なんだ

そんなふうに、
「機能(恋人)」や
「役割(満たし癒してくれる存在)」だけではなく、

「私」という「存在」を見てくれている

そう感じられたのだと思う。


プラトニックな関係を続ける日々の中で、
私は、この日のことをたびたび思い出す。
そして、

「今は会えなくてもいい」
「むしろ私は既婚者だから、会えないほうがいい」
「ここまで想ってくれる人だもの」
「私が人として好きになれた人だもの」
「きっと、なんとかなる」

ここに戻ってくる。

それでも、

「でも、やっぱり会いたい」
「こんなに好きなのに、会えないなんておかしい」
「そばにいられない意味がわからない」

何度も何度も同じ壁にぶつかる。
そのたびに彼にも想いをぶつける。
彼は言う。

「俺だって会いたいさ、抱きたいとも思うさ」
「でも、これだけ愛しあってるんだぞ」
「会ったらどうなってしまうか、わかるだろ?」

それはそう。

「そんなにつらいなら、やめてもいい」
「それでも俺は愛し続ける」

彼の言動から伝わる、
このなんとも言えない不動な感じや、
一貫性のある生き方が、
私にはとてもまぶしくて、
でも、ものすごくもどかしくて。


私は思った。

彼のようになりたい、と。

プラトニックを貫こうとする彼の
本当の想いが知りたい、と。

彼が、
何をどう感じ、どう考え、どう選び、どう決めたのか。

彼は、
おそらく覚悟の上で、私に愛を告げてきている。

そう考えないとつじつまが合わない。
身体の関係を自ら遠ざけ、
それでも私に「愛してる」と
言わないままではいられなかった。

彼の中の何が、彼をそうさせたのか。

私はどうしても知りたくなった。
私も、
それほどまでに、人を愛してみたいと思ってしまった。

そして、その相手は、彼なんだとわかってしまった。


当時の私が、
「プラトニックな関係」を選んだ理由を
今の私が言語化するとこうなる。


長くなりましたが、
最後まで読んでいただきありがとうございます。

書きたいことはまだたくさんあるので、
またゆっくりお話聞きにきてください。

その日を楽しみに、
また月曜からの生活を頑張ります^^


Aru.

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