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#1 伏流水 — Subterranean Stream


伏流水

ミネラル・シリーズ ― 抽象的物質

このシリーズは、物質を描いています。ただし、実際に地球上にある物質ではありません。抽象化された物質です。

私はこれまで、光そのものを描いてきました。その場合、対象は自ら光る光源でした。このシリーズで描くのは、光源ではなく、物質に反射した二次的な光です。光は物質の表面に触れて、初めて表情を持ちます。濡れた面は鋭く光り、乾いた面は光を吸い込み、粒の粗い面は光を細かく散らします。テクスチャーの違い、反射の多様性。光源そのものより、はるかに複雑な表情がそこに現れます。その瞬間を捉えたい。

ただし、描かれているのは具体的な物質ではありません。岩でも、鉱石でも、水でもありません。どこにもない物質です。それでも画面の中の物質は、重さを持ち、複雑な形を持ち、動きを見せます。ひび割れ、腐食、堆積、流れ。物質が長い時間の中で見せる表情と、光が一瞬だけ見せる表情。その二つが、一つの画面で出会います。

そうした物質の持つ表情を、画面に著したいと思います。

伏流水

作者の言葉


地下を流れる水を描きました。隠れた鉱脈のように流れる水です。地表からは見えません――これは地中を透視した絵です。

淡い石の地の上で、水が鋭い飛沫となって噴き上がります。一粒一粒が光を受けて閃き、細かな亀裂が岩盤の裂け目のように画面を走り、暗い沈殿が下方に溜まっています。シリーズ中もっとも激しい瞬間。動きの只中で捉えられた物質です。

地下を流れるものは、ふつう地上に痕跡を残しません。私たちはそれと知らずにその上を歩いています。ここでは一瞬だけ、隠れた流れが表面を破り、姿を見せます。どこかの風景の中の川ではなく、どこにもない物質、あらゆる場所から抽象された物質として。水の重さ、飛散の鋭さ、下から運び上げられる闇。見えないものが見えるものになる、その一瞬を画面は留めています。


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