🧚♀️ 短編小説『セリリの森と月の娘』
プロローグ(冒頭)
霧が、すべてをやさしく包んでいた。 境界も、時間も、名前さえも、 白い呼吸のなかに、そっと溶けていく。
その中を、ひとりの旅人が歩いていた。
どこから来たのかも、どこへ向かうのかも、わからない。
けれど、胸の奥に、かすかな光があった。
それは、呼ばれている”という感覚だった。
足元には、羽のように軽やかな花びらが舞い、 空には、音もなく光の輪が 浮かんでいた。
風は、まだ名もない祈りのように、 旅人の頬をそっと撫でていく。
やがて、霧の向こうに、森が現れた。
それは、地図には描かれない場所。
けれど、どこか懐かしく、 まるで、忘れていた約束を思い出すような気配があった。
森の入り口には、 ひとりの少女が立っていた。
銀白の髪、透きとおる羽、 月の光をまとったまなざし。
「ようこそ、セリリの森へ」 少女は、静かに微笑んだ。
「わたしは、ルゥナ・フィリィア。 あなたの旅の案内人です」
旅人は、ことばもなく、うなずいた。 心の奥で、何かがほどけていくのを 感じながら──
こうして、光をめぐる旅がはじまった。

序章「7つの層をめぐる旅とは」
これは、ただの物語ではありません。 ページをめくるたびに、あなたの内側の“層”がひとつずつ開かれていく、 魂の深層をめぐる巡礼の書です。
この物語には、7つの章があります。
それぞれの章は、ひとつの“層”を象徴しています。
それは、あなたの中にある
意識の階層であり、
記憶の地層であり、
存在の響きのグラデーションでもあります。
物語の主人公は、名もなき旅人。
けれど、ページをめくるうちに、 あなた自身がその旅人であることに気づくでしょう。
この物語を読むことで、あなたは──
忘れていた光や声を思い出すかもしれません。
言葉にならなかった想いが、風に乗ってほどけていくかもしれません。
静けさの奥にある“本当の自分”と再会するかもしれません。
そして、あなたの光が、誰かの夜を照らす灯火になるかもしれません。
この物語は、 “読む”というよりも、“感じる”ための書です。
詩と物語、祈りと沈黙が交差するこの森で、 あなたの内なる旅が、
そっとはじまります。
どうか、心の奥にひとすじの光を携えて、 セリリの森の扉を開いてください。
── それでは、旅のはじまりです。
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チップありがとうございます。 静かに受け取らせていただきました。
