覚えていますか?エーテル…

 いやー、宇宙にはまだまだ不思議なことがいっぱいありますね。今日もまた、ちょっとSFというか、かつての科学の"仮説"というか、当時、勢力を誇っていた「エーテル」という存在について、無責任に妄想を繰り広げたいと思います。

 ちなみに、タイトルの語感が似てるからって、ミンメイも鉄郎も関係ないですからね!もちろんマクロスも銀河鉄道も関係ないです!ホント、ごめんなさい!


宇宙空間は「何か」で満たされている?

 昔々、科学の世界では、宇宙空間は本当に何もない「真空」ではなく、何かで満たされていると考えられていました。それが、今日のテーマ「エーテル」です。

 「え、宇宙空間には基本的に超薄い水素くらいしか存在しないんじゃないの?」と思った方は鋭い。そうです、現代の科学ではその通りです。でもね、人間って昔からいろんなことを空想しては、天動説みたいに、その時代の常識に合わせて、こじつけで物事を説明しようとしてきたんですよ。

 エーテルもその一つ。光は波であり、波が伝わるには媒体が必要だと考えられていました。水の中を波が伝わるように、宇宙の隅々まで光を伝えるための「媒体」として、このエーテルというものが仮定されたんです。

 17世紀のクリスティアン・ホイヘンスが、このエーテルという考え方を提唱し、その後、19世紀にはジェームズ・クラーク・マクスウェルが電磁気学の理論を確立する中で、エーテルの存在はますます有望視されていきました。いわば、科学界の「絶対エース」だったわけです。


絶対エースのまさかの引退、そして…

 しかし、この絶対エースは、たった一つの実験によって、まさかの引退を余儀なくされます。

 19世紀末、アメリカの物理学者、アルバート・マイケルソンエドワード・モーリーが、このエーテルの存在を証明しようと、壮大な実験を行いました。エーテルが流れているなら、光の速度もその影響を受けるはずだ、と考えたんです。

 ところが、何度実験しても、光の速度は常に一定でした。エーテルなんて、どこにも存在しなかったんです。

 この衝撃的な結果を、後にアルベルト・アインシュタインが「特殊相対性理論」で鮮やかに説明します。光の速度は、観測する人の速度に関係なく常に一定である、というアインシュタインの理論は、エーテルという概念を完全に不要なものとしてしまいました。

 こうして、科学界の絶対エースだったエーテルは、20世紀に入るとともに、あっけなくその役割を終えたのでした。


エーテルはダークエネルギーと一緒?

 ところが、エーテルの存在は否定されましたが、現代の宇宙論には「ダークエネルギー」という、またもや正体不明のものが登場しています。
 宇宙の膨張を加速させている謎のエネルギーとして、宇宙空間の7割以上を占めていると言われているのに、未だにその正体は誰も知りません。

 なんだかんだ言って、エーテルとダークエネルギー、起きてることは似てるような気がするんですよね。かつて、光の伝播という謎を説明するためにエーテルを仮定したように、今、宇宙の膨張という謎を説明するためにダークエネルギーの存在を仮定している。う~ん、なんとも不思議です。

 もしかしたら、未来の天才科学者が、ダークエネルギーなんてものは存在しない、と証明してしまう日が来るかもしれません。その時、私たちの妄想は、また新たな次元へと突入するはずです。

そう考えると、科学の歴史って、ロマンと挫折、そしてまたロマンの繰り返しなんですね。そんなことを考えながら、今日もやざくれる私なのでした。

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