東京Vが鹿島戦に向けトレーニングを本格化。部分合流果たした山見大登「ここまで順調にこられて良かった」
東京ヴェルディは19日、ヴェルディグラウンドでメディア公開のトレーニングを実施。次節の鹿島アントラーズ戦に向けたトレーニングを本格化させている。
トレーニング本格化

2日間のオフ明けとなったこの日のトレーニングは、普段どおりにコンディショニングやパス&コントロールといった基礎的なメニューを消化。さらに、ビルドアップとラインブレイクに重きを置いたメニューも行われ、森下仁志コーチからより具体的な指示が選手たちに掲示されていた。


一見すると、来季に向けてより能動的なフットボールを追求していく取り組みのようにも思われたが、練習後に城福浩監督は「来季というよりも、とにかく次の試合に向けて」と先週のトレーニングからブラッシュアップしつつ、今月末に控える鹿島戦に向けた準備であることを強調している。
「強度の高い守備を志向すればするほど、自分たちが主体的にボールを握る時間もなければいけない。そのためのスタートが何なのか、というところをみんなとかみ砕きながら共有していっているというプロセス。あくまでも強度の高いサッカーのやり合いを、我々らしくできるための準備を、今していると。そういう意味では先週もそうでしたが、最後に紅白戦をやって、そこで得た課題をまたみんなで認識しながら今日もやったという感じですね」
中断期間に入った直後の先週は松橋優安ら一部選手が大事を取って別メニュー調整となっていたが、この日のトレーニングでは関東大学リーグを終えたばかりの平尾勇人を含めて数名が全体トレーニングに復帰。チームは今週末に非公開で行われるトレーニングマッチを通じて、引き続きの課題抽出とともに各自がポジション争いのアピールを行い、首位チームとの重要な一戦へ万全の準備を施す。
最終盤迎えるチームに新たな朗報

チームがシーズン最終盤を迎えるなか、先日に実戦復帰を果たした山田剛綺に続いて山見大登の全体トレーニング部分合流という朗報が届いた。
ガンバ大阪から期限付き移籍で加入した昨季は2桁ゴールこそ逃すも、16年ぶりのJ1勝利に導く湘南ベルマーレ戦での決勝点に加え、チーム屈指のスコアポイントを残した背番号11。迎えた今季は完全移籍を決断し正式に緑の名門の一員に。
シーズン序盤戦では名古屋グランパス戦で1ゴール1アシストを記録するなど、リーグ戦18試合1ゴール2アシストの数字を記録。だが、6月末に行われたトレーニングマッチで右膝前十字じん帯を損傷。キャリア初の長期離脱を強いられることになった。
手術を行ったこともあって当初は6~8カ月の離脱が見込まれていたが、メディカルチームの献身と山見自身の努力もあって先月からグラウンドでのトレーニングを開始。そして、先週末に全体トレーニング部分合流を果たすと、19日のトレーニングセッションでもチームメイトとともに負荷の少ない一部メニューを消化した。
直線的なランニングのスピードに加え、持ち味のキックでは良い感触でボールの芯をとらえている印象もあるが、「怪我をしたのが右足で軸足ではないので、そこまで(キックの感触は)悪くないかなという感じはしていますね。ただ、まだ左足で蹴る時の軸足という部分ではまだ馴染んでいないので、そこを徐々に慣れていかなければいけないですね。まだ右足の状態としても100%ではないと思うので、そこをケアしながらも、ある程度やっていければいいかなと思います」と自身の現状を説明している。
「怪我をしてしまったのもしゃあないと思うので、あとは自分が戻ってくる時にチームの力になれるように、早く復帰できるようにというのを考えてやってきました。そこまで悪くは捉えなかったというか、『まあ仕方ないかな』と思っていたので、そこはうまく切り替えられたかなと思います」
「室内ではずっと一人でムタさん(牟田口宙義トレーナー)と松田さん(松田直樹トレーナー)と付きっきりでやってきてもらったので、中(ジム)でやっている時にみんなが外でやっているのがすごくうらやましかったですし、そこで合流できたというのは、一個プラスかなと思います」
ここまでリハビリが順調に進んでいたこともあり、再離脱のリスク回避は当然頭に入れながらも、チームの状況次第では残留争いにおける“切り札”として早期復帰も視野に入れていた。だが、仲間たちの奮闘によって3節を残してのJ1残留が確定したことで、そのリスクを冒す必要はなくなった。
チームのためにその準備はしてきた26歳FWだが、より余裕を持った復帰計画を立てられることに内心ホッとする部分もあったという。
「最後まで(残留争いが)もつれそうになったら『戻るかも』とずっと言われ続けてやってきていたので、そこはうまくチームも残留してくれてすごく助かりました。自分が無理してというか、今年中に復帰というのも考えていましたけど、みんなの力で残留してくれたので、そこは無理せずに再離脱というのを控えられるようなチャンスをくれたので、来年のキャンプから合流してやっていければと思います」
フィジカル面において「より強くなって戻ってくる」ことを目指して懸命にリハビリへ取り組んできた一方、自身初の長期離脱を経験したなかで復帰時により良いプレーヤーに進化すべく、フットボールに対する理解を深める努力も並行して行ってきた。したがって、来季は持ち味のテクニック・スピードに加え、より深みのある背番号11のプレーが拝めることになりそうだ。
「今までそこまでサッカーを見るということはしていなかったですけど、(リハビリで)外に出始めてからは、エクストラの練習だったり、ゲームの部分とかを見ながら、『もっとどうしたらいいのかな』というのを、より考えるようにはなりました。怪我をして体が100%無理が効かなくなる時もここから先に来ると思うので、そうなってきた時に頭で勝負できるように、というのは意識して試合とかを見ていました」
このタイミングでの部分合流を受けて城福監督は「一番は後戻りしないこと。来季に向けて良い準備ができること」を大前提に、「もちろん最終節の(ガンバ大阪戦に関して)彼は完全移籍しているので、そこにもファイティングポーズをとってもらいながら」と今季中の復帰に“含み”を持たせたが、来季を万全な状態で迎えることが最善の選択肢となる。
離脱期間にはSNSに加えてマッチデーや自治体とのコラボレーションのイベントを通じて、直接ファン・サポーターと触れあい、復帰へのモチベーションを高めてきた韋駄天アタッカーは慎重なスタンスは崩さずも、できるだけ早くピッチで躍動する姿を見せたいと意気込んだ。
「そういう触れ合いの場というのは絶対にファン・サポーターの皆さんも求めていると思うので、そこは行ける範囲であれば、『全然行きます』とは言っていたので、それは自分としても楽しかったです」
「ヴェルディだけじゃなくてガンバのサポーターからも(SNSを通じて励ましのメッセージが)いっぱいきましたし、そこはすごくありがたいです。そのためにも一日でも早く復帰できるようにというのは意識してやっていたので、ここまで順調にこられて良かったです」
「ここからまた離脱というのが一番もったいないと思うので、ある程度は慎重に自分の感覚を確かめながらやっていければいいかなと思います」
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SempreVerdy
東京ヴェルディを中心に日テレ・東京ヴェルディベレーザ、ユースの練習・試合取材をもとにしたマッチレポートやプレビュー。監督や選手のインタビュ…
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