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現役とOBのあいだ|会社のOB会に参加して感じたこと

今日は、年に一度の会社のOB会だった。
総会と懇親会を合わせた恒例行事で、参加者は30名弱。平均年齢は75歳ほどだ。
とはいえ、会社側としてやることはそれほど多くはない。OB会そのものは理事の方々が中心となって運営しており、こちらは場所の提供と設営補助くらいである。


会場は会社の食堂。総務として私も16時開始の総会に向けて、机や椅子を並べたり、受付周りを整えたりしていた。

15時を過ぎた頃から、OBの方々がぽつぽつとやって来る。久しぶりに会う知った顔もあるが、大半は初対面だ。
もっとも、名簿を見る限り、いわゆる“会社の偉かった人たち”ばかりである。会長、社長、役員、本部長、部長…… 肩書きのない一般職のOBは見当たらない。誰でも入会できるはずなのに、自然とこういう顔ぶれになるのは不思議でもあり、妙に納得もする。現役を退いたあとまで上下関係の延長線にいたくない、という人も多いのだろう。

私自身、今は部長職に就いているが、定年後にこのOB会へ入ろうとは、正直あまり思わない。人間関係というものは、現役時代だけで十分お腹いっぱいだ。


16時、総会開始。
冒頭は来賓として現役社長の挨拶。形式としては毎年同じなのだろうが、壇上の社長と、それを見上げるOBたちの姿には、どこか独特の時間の流れがある。現役とOB。その境界線が、同じ会社の中に静かに存在している感じだ。

社長が退出するタイミングで、私も会場を後にした。ここから先は、OBたちだけの時間になる。

そして一時間ほどで総会は無事に終了した。
続いて懇親会へ移るため、30分ほどの休憩を挟む。その間にテーブルを片付け、軽食の準備を進める。さすがに平均年齢75歳の皆さんに力仕事を任せるわけにもいかず、総務メンバーでせっせと動いた。


17時半、懇親会スタート。
会社側からは社長以下、役員や本部長クラスが出席し、あちこちで昔話に花が咲いていた。
アルコールとケータリングの軽食が並び、会場は和やかな空気に包まれる。

私は本来、参加者の立場ではない。ただ、“何かあった時の要員”として黒子的に会に参加していた。

しかし、こういう場にいると妙な緊張感もある。
何しろ90代の方まで参加している。失礼ながら「誰か急に倒れたりしないだろうか」と少しハラハラしていた。年齢を重ねた人たちの集まりには、穏やかさと同時に、どこか儚さのようなものも漂う。

18時半、懇親会終了。
総会から通して2時間半ほどだが、あの年代の方々にとっては、これでも十分長丁場なのだろう。

その後はOB会理事の方々と総務メンバーで後片付け。机を戻し、ゴミをまとめ、食堂を元の姿へ戻し終えた頃には、時刻は19時になっていた。


それにしても、年々OB会の人数は減ってきている。昨年も会に所属している方が8名亡くなられたそうだ。
当たり前の話ではあるのだけれど、こういう集まりには、会社そのものの“寿命”のようなものが見える時がある。

来年もまた同じように開かれるのだろうか。
そんなことを考えながら、静かになった食堂を後にした。

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