【SSZ】スラックスの奥深さ
このスラックスは、古着屋でたまたまディグしたパンツである。「ワークパンツ」といったようにカテゴライズされており、その中にしれっと紛れ込んでいた。また、某フリマサイトでも、同等の商品が販売されていたのだがそのサイズの多くがSサイズであった。Sといえども、普通のパンツのLやXLに相当する。しかし、その中でも希少なLサイズであった。おそらくこのパンツは、もう購入することができないと思い、7,000円でも躊躇なく購入した。迷う瞬間というものはほとんどなかった。
正直、このパンツ独自のギミックや価値を知っている人なら即決するような品であるだろう。このパンツの細かい部分を紹介していく。興味のある方には、是非最後まで読んでいただけたら幸いである。
パンツのコンセプトに迫る

タイトル部分は、アカウント作成の際などに見かける「私はAIではありません」といったログインの際に見覚えがあるようなないような。同じように見える人もいるかもしれない。書いてある内容を文字起こししていく。一部、謎解きをしているような感覚があった。一部、読めずに推測した部分もあるので気になった人は、スクショなどして解読して楽しんでいただけたら幸いである。
2018s/sのテーマは、ID:Bootlegです。何度、同じ事を書いたか、わかりませんが、若かりし頃、自分が通ってきた90年代、ストリートではあるコトやモノのパロディ、サンプリングミックスが氾濫しては、ヤッタ、ヤラレたの日々が続いておりました。全て、とは言い切れませんが、そんな経験を経て、独自のスタイルが生まれ、確立されていたのではないだろうか。とくに、スケートやサーフやストリートブランドのグラフィックのデザインには、パロディが多く用いられ、そのこなしで、そのブランドのセンスやイケてる感を感じとっていた。あの頃の自分はそのパロディものから元ネタを知り逆に色々なモノ、カルチャーにのめり込んでいったような気がする。それらのBootlegとは偽物でなく、ストリートの感覚がミックスし、スケーター、サーファー、アーティストのセンスが加わる事でBootlegが、新たなモノへの変化、進化したオリジナルのカタチになるのではないか。テーマであるID:Bootlegとは、そんなストリートの流れを加味し、単純にブランドのロゴやグラフィックをサンプリングするのではなく、本来、交わらなかったであろう、ハイエンドなモードの世界で生まれた服のデザイン、アート的なディティールをエッセンスとして微妙に塩梅でミックスし、服を再構築するテーマ。ファッションの世界において、自分的(読めないが推測)に歴史に残る、リスペクトするデザイナーのディティールを今まで交わらなかったであろう、アウトサイド、カウンターカルチャーであるスケーターやサーファーに提案する。リアルを求めるには、よくわからないテーマになると思います。しかしながら、ストリートでは、リアルタイムにルールが出来ては、そのルールを守るモノ、壊すモノが存在しています。一見、混ざらないような世界、関係が、まじり合うことで出来たモノは、なにか新しいモノ、伝わるモノになっているのでは。1から新しいモノを作ろうとするのではなく、今一度、自分が通ってきた道を往復し、ファッションとして、服を、、スタイルを、どう楽しむか、リアルなスケーターやサーファーにも響くモノにしたい、そんな、非常に実験的なテーマが「ID:Bootleg」になります。
このパンツは、ポリエステル製なので洗濯も容易であり、自然と洗濯の回数も多い。また、スボンの内側にあり、皮膚に自然と密着することで文字が滲んでしまったor印刷が小さいといった困難もあった。それでも、解読というよりも文字起こしの作業を通して、どのようなカルチャーが結びついているのかといったような背景を知る機会となった。2018年にデザインされたこともあり、最近のファッションとは違って興味深い。
なぜ、裾がダブルなのか?
このパンツは、SSZのデザイナーである加藤氏の興味深い体験から生まれている。町内会のおじいさんが履いている、普通に履いているスラックスのフォーマルさと気楽に履けるといった部分から着想を得ていることを雑誌か何かで読んだ記憶がある。左のポケットの内側に誕生秘話が印刷されており、このちょっとした粋なところも気に入っている。
話が続くが、その町内会のおじいさんのスラックスをSSZなりの解釈により、ダブルになっている。あえて裾をシングルでなく、ダブルにすることにより、フォーマル感とカジュアル感を混在させた違和感があり、その違和感をファッションに取り入れる発想が興味深い。
ポケットが計7コついている
おそらく、一般的なスラックスはポケットの数は、必要最低限の数しかついていない。しかし、このスラックスはポケットが豊富である。ポケットの中にまた深いポケットが両サイドについている。また右のみコインポケットがあり、右のみで計3つあることになる。
ポケットが7コついているということもあり、このパンツを履くときは、パンツのポケットを強調できるようにあえてさまざまなものを入れ、ズボンが重そうに見えるのが好みである。またベルトループは、飾りのようなものであるのだが、ベルトループとしての役割も果たしている。あえてベルトを通して、パンツの重さを強調させるのもいいだろう。パンツの写真も参考程度に。

基本的に何も入れていない。
実質的には飾りの役割しか果たしていない。


スマホなどを収納するにも十分な大きさである。
フラッシュを焚いたので、少し白っぽいが。

主に、目薬やリップクリームを入れている。
小物入れるのに適している。

ここは、基本的に鍵などを入れがち。
万能なポケットである。

ほとんど使用したことはなく、パンツとしての飾り的な要素である。
小物を入れる機会は少ない。

これも左ポケットと同じくほとんど飾りである。



タックが入ることで、上品さも加わる。


なぜポケットが多いのか?
好んで履いているパンツは、基本的に前後のポケット含めて4つである(コインポケットも含めると5つ)。極力、持ち物を減らしたいというあまりパンツのポケットを増やしたのだろうか。スケーターやサーファーといったような人たちにも、履いてもらえるようにあえてポケットを増やしているのだろう。
フォーマルさをあえて殺す
スラックスは、フォーマルな印象が強い。裾がシングルではなく、ダブルになることでその印象が変化する。またベルトを通して履く時には、腰履きすることで、そのフォーマルさを少しルーズに履くのが個人的な好みである。ルーズではあるが、どこか洗練された印象といったように表裏一体のパンツであるというのもいい。
昨年、購入したパンツの中で出番が最も多かったパンツだったと振り返る。フォーマル感が出過ぎないように、腰に溜めて履いてみたりするといったように、試行錯誤してパンツの面白さを味わうことができる。まだまだ、試行錯誤の段階である。最近、考えている着こなしとしては「ベルトループの意義」について考え、あえてレザーのベルトをしてみるのもいいアクセントになるかもしれないということである。
まとめ
このような機能性を重視したパンツを好む背景には、おそらくパンツをガジェットという視点から捉えているのかもしれない。以前にも、紹介したガジェットポーチでも、「どのように収納するべきか」という問いを持ちながら収納を楽しんでいた。「収納」という視点でパンツを選択するのもいいのかもしれない。軽く3000字を超えてしまったのでこの辺でやめておく。また新たなは着こなし方を発見した際は、紹介したい。
