見出し画像

芥川賞・直木賞って結局なに?発表日に“いちばんやさしい”まとめ(2026年1月版)

芥川賞・直木賞の受賞作発表されましたね。
これまで何冊位読んだことありますか。


そもそも「芥川賞」「直木賞」はどうやって生まれた?

この2つの賞は、文藝春秋を創設した菊池寛が、友人の作家 芥川龍之介直木三十五を記念して、1935年に同時に創設したのが始まり。
いまは 公益財団法人 日本文学振興会が主催していて、年2回(上半期=7月/下半期=翌年1月)発表されます。


何が違う?(ここだけ覚えると一気に分かる)

  • 芥川賞
    雑誌(同人誌含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編が対象。

  • 直木賞
    新進・中堅作家による、エンタメ作品の単行本(長編 or 短編集)が対象。

ざっくり言うと、

  • 芥川賞=「新人の“文学の手つき”が光る一撃(中短編が多い)」

  • 直木賞=「物語として読ませる“本一冊の強さ”(長編・連作短編集など)」
    という住み分け。


どうやって選ばれる?(選考の流れ)

これも公式FAQが答えを出しています。

  1. 対象期間の作品から 予備選考

  2. 最終候補作を絞る

  3. 選考委員が討議して決定(1作 or 2作/該当作なしもある)

さらに、受賞作は

  • 芥川賞:『文藝春秋』に全文掲載

  • 直木賞:『オール讀物』に一部掲載
    …など、読める導線も用意されています。


最新(第174回・2026年1月14日発表)の受賞作

今回(2026年1月14日)の授賞作は以下。

  • 芥川賞(第174回)
    鳥山まこと「時の家」/畠山丑雄「叫び」

  • 直木賞(第174回)
    嶋津輝「カフェーの帰り道」


「過去の受賞作」って何を読めばいい?(素人向けの入口)

“歴代全部”を追う必要はなくて、まずは入口を数冊だけ。

芥川賞の入口になりやすいタイプ

  • 短めで濃い(中短編)

  • 物語の“起伏”より、文体・視点・切り取り方で刺す
    (芥川賞は中短編が対象になりやすいのが制度としての特徴)

直木賞の入口になりやすいタイプ

  • 物語の推進力が強い(ページが進む)

  • 長編や短編集で“読後の満足”が残りやすい

※「歴代一覧で探したい」なら、日本文学振興会の直木賞受賞者一覧が公式の起点になります。


おすすめ

  • 普段マンガ中心・読みやすさ重視:まず直木賞の近年受賞作から

  • 短い文章で刺さる体験がしたい:芥川賞の受賞作(中短編)を1本

  • どっちも迷う:候補作リストを眺めて「タイトルで選ぶ」でもOK(候補作→受賞→選評で理解が深まる)


全部(第1回〜最新)を紹介すると、とんでもない分量になるので、公式の歴代一覧(完全版)は日本文学振興会の一覧ページ(芥川/直木)を起点に見てもらうのがいちばん確実です。

近年の受賞作(第160回〜第174回)を一覧をご紹介


芥川賞 受賞作一覧(近年:第160回〜第174回)

  • 第174回(2025年下):鳥山まこと『時の家』/畠山丑雄『叫び』

  • 第173回(2025年上):該当作なし

  • 第172回(2024年下):安堂ホセ『DTOPIA(デートピア)』/鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』

  • 第171回(2024年上):朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』/松永K三蔵『バリ山行(さんこう)』

  • 第170回(2023年下):九段理江『東京都同情塔』

  • 第169回(2023年上):市川沙央『ハンチバック』

  • 第168回(2022年下):井戸川射子『この世の喜びよ』/佐藤厚志『荒地の家族』

  • 第167回(2022年上):高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』

  • 第166回(2021年下):砂川文次『ブラックボックス』

  • 第165回(2021年上):石沢麻依『貝に続く場所にて』/李琴峰『彼岸花が咲く島』

  • 第164回(2020年下):宇佐見りん『推し、燃ゆ』

  • 第163回(2020年上):高山羽根子『首里の馬』/遠野遥『破局』

  • 第162回(2019年下):古川真人『背高泡立草(せいたかあわだちそう)』

  • 第161回(2019年上):今村夏子『むらさきのスカートの女』

  • 第160回(2018年下):上田岳弘『ニムロッド』/町屋良平『1R1分34秒』


直木賞 受賞作一覧(近年:第160回〜第174回)

  • 第174回(2025年下):嶋津輝『カフェーの帰り道』

  • 第173回(2025年上):該当作なし

  • 第172回(2024年下):伊与原新『藍(あい)を継ぐ海』

  • 第171回(2024年上):一穂ミチ『ツミデミック』

  • 第170回(2023年下):河﨑秋子『ともぐい』/万城目学『八月の御所グラウンド』

  • 第169回(2023年上):垣根涼介『極楽征夷大将軍』/永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』

  • 第168回(2022年下):小川哲『地図と拳』/千早茜『しろがねの葉』

  • 第167回(2022年上):窪美澄『夜に星を放つ』

  • 第166回(2021年下):今村翔吾『塞王の楯』/米澤穂信『黒牢城』

  • 第165回(2021年上):佐藤究『テスカトリポカ』/澤田瞳子『星落ちて、なお』

  • 第164回(2020年下):西條奈加『心淋し川』

  • 第163回(2020年上):馳星周『少年と犬』

  • 第162回(2019年下):川越宗一『熱源』

  • 第161回(2019年上):大島真寿美『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』

  • 第160回(2018年下):真藤順丈『宝島』

知っている本、おすすめはコメントで教えてください!


いいなと思ったら応援しよう!

真山 新 ご愛読ありがとうございます。いただいたチップは写真撮影や執筆に当てさせていただきます。