土星と月と(1460文字)
土星食、見られなかった💦!
晴れてはいたのである。
だけど、のんびりお風呂に入ってて、
出たら、土星はもう月のだいぶん下のほうにきちゃっていたのである💦
でもまあせっかくなので、と、11×80の大型双眼鏡を、よっこらせと三脚にセットして――、
覗いてみたら――、
――おお!
と息を飲むことになった!
シーイング(大気の具合)がとてもよく、
滲みも揺れもない月面が、
ヒジョーにくっきりと見えた。
月を見ると、しんと静かな気持ちになる。
YouTubeで『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』をリピート再生して、
ワイヤレスイヤホンで聴きながら眺めることにした。
明るいところと暗いところの境い目あたりのクレーターが特に、
えげつないほどくっきりと見えて怖いくらいだった。
「で、土星はどうなったの??」
と、手にフィールドスコープを持って窓際にやって来て妻が言った。
もちろん、土星も見えていた。
月の、ちょっとだけ下のほう――、双眼鏡がトリミングした円の中にしっかりとおさまって輝いていた。
「あ、見えた見えた! すっごく近いね!」
とフィールドスコープを覗きながら妻が嬉しそうに言った。
フィールドスコープではもちろん、双眼鏡の11倍でもリングまでは見えない。
引っ越してくるときに捨ててしまった望遠鏡でなら、リングもきれいに見えたはずだが――(千代田区内の部屋からでもリングがはっきりと見えた)。
「土星には耳がある」とか言ったのはガリレオだっけ?
光軸のずれが、確かに、耳のように見える気がしないでもない。
土星の右横、双眼鏡がこさえた円の中に、もう1つ明るい星が見えた。黄色というか、オレンジというか――。
星図で確かめたら、水瓶座の星だった。
そっか、今夜は水瓶座で月と土星がコンジャンクションだったのか――と思った。
ってことは――、と星図を確かめると、やはりであった。
話題の冥王星も近くにあるようであった。見えたりはしないが――。
さらに天頂方面には海王星もあるらしい。
月も土星も、冥王星も海王星も水瓶座あたりに?
――と思ってリアルタイムのホロスコープを出してみた。
すると、月と土星と海王星は、水瓶座の隣の魚座でコンジャンクションしている(重なり合っている)ことになっている――??
冥王星だけが水瓶座で、ほかは魚座――??
でも実際に見上げた夜空では、月と土星のすぐ近くに、水瓶座の恒星があるのであった――。
――ま、水瓶座と魚座は隣どうしで、互いに30度しか離れていないのだから――と、なんとなく納得したが、よくわからない💦
歳差運動ってやつ??
わからん💦
ともあれ――、土星に寄り添われし半月が、
くっきりしてて、
しーんとしてて、
マテリアルな感じもこの上なくて――。
だから、
ワイヤレスイヤホンの片方を差し出し、三脚の前を妻に譲った。
『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を片耳で聴きながら妻は、
わぁ、
とか、
うぅ、
とか、
んー、
とか言いながら長いこと月を見ていた。
夕方、僕は、
月の涙――
だなんて、今宵の土星を、予想的に形容したわけだけど、
んー、まさに、
こぼれ落ちた涙のしずくに、思えなくもなかったなあ、土星。隣の水瓶座の恒星とともに。
――ジンライムが飲みたくなっちゃった。
と、唐突に思った。
キヨシローの歌の影響だろうな。
↓写真はイメージ。友人からもらったもので、僕が撮ったものではなく、むかしの接近時のもので、今回のものではありませぬ。でも、ま、こんな感じの大接近でありましたな、まさに今夜(もう昨夜か)も!

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