「ハラミさん」と呼ばれるまで ~お魚屋さんのおにぎりで朝が変わった話~(308日目)
こんにちは、アラカンいんこです。
noteをご覧の皆さまは、平日のお昼には、何を召し上がっていらっしゃいますか?
私は、前の職場では、毎日自作のお弁当を持っていってましたが、現在ではいいお店を見つけたので、すっかりそのお店に頼ってしまっています。
てなわけで、今日は、おにぎりのお話です!
運命の出会い ~巨大鮭弁当との邂逅~
そのお店は、大通りに面して立つ、一軒のお魚屋さん。
お店の存在自体は、だいぶ前から知っていました。
というのも、前々の会社に勤めていた頃、たまたまお昼時に通りかかった際に、店頭で売っていた鮭弁当を購入したことがあったからです。
このときの鮭弁当の鮭が、さすが魚屋さん!というデカい鮭で、容器からはみ出し気味だったことを、よく覚えています。
この魚屋さんなんですけど、平日の夕方から夜にかけて、海鮮丼やお刺身主体の飲み屋営業をしています。
おそらくはその業態(飲み屋)がメインなのだと思われますが、お弁当やおにぎりなども、お昼時に店頭で立ち売りしていて、それも結構な人気のようなのです。
私が買った鮭弁当も、お昼営業の際にゲットしたものでした。
朝ウォーキングで見た光景
私はいつも、朝ウォーキングの際に、この魚屋さんの前を通っていました。
昼前に開店するお店ですから、早朝の時間帯は、もちろん開店はしていません。
ガラス戸からなかを覗き込むと、早出の店員さん達数人がいつも忙しそうに、発泡スチロールの箱に入った大きな魚を運び込んだり、机の上にたくさんのお弁当の容器を並べてごはんを詰めていたりと、きびきび立ち働いています。
そして、そのお弁当容器の脇には黒いお盆が並べられていて、そのお盆の上には、にぎりたてのおにぎりが、何列か並べられている━━そんなところまでが、ざっと見てとれるのでした。
勇気を出して声をかけてみた
ある日、そのガラスの引き戸が、半分くらい開いていたことがありました。そこで、私はおそるおそる、引き戸の隙間に首を突っ込んで、店のなかの店員さんに声をかけてみたのです。
いんこ「アノー、開店前に申し訳ありません。そこにあるおにぎりなんですが、今、ひとつだけ買うことはできますでしょうか?」
すると、奥の方でお弁当にご飯を詰めていたお姉さんが、顔をあげて、
「ああ、いいですよ。おにぎりですか?」
と応じてくださいました。そして、ゴム手袋を外して、こちらへとやって来てくれたのです。
お姉さん「おにぎりには、昆布とハラミとがありますが、どちらで?」
いんこ「ハラミで…。作業中でしたのに中断させてしまって、申し訳ありません。」
お姉さん「いえいえ。ありがとうございます〜。」
コンビニおにぎりには二度と戻れない身体に
このようなやり取りでゲットしたおにぎりは、大きくて、これでもか!と鮭の身が詰まった、極上のおにぎりでした。
…そしていんこは、一回これを食べたらもう、コンビニのショボい鮭おにぎりには二度と戻れない身体になってしまったのでございます。(笑)
かくして、すっかり魚屋さんの巨大ハラミおにぎりにハマってしまった私は、平日朝には必ず、朝ウォーキングついでに、おにぎりを購入するようになったのでした。
まだ開店前の魚屋さんには、本当に申し訳ない限りなのですが、毎朝、その点については内密にお目こぼしをいただいている次第です。
私は「ハラミさん」になった
魚屋さんの方でも心得たもので、最近ではどの店員さんも、私が入り口に姿を現すと、こちらがまだひと言も発していないうちに、お盆からハラミのおにぎりを一個、手に持って、こちらに来てくださるようになりました。
あのお魚屋さん内では、私はきっと、通称「ハラミさん」なのでしょう(笑)。
今日はハラミじゃなくて、たまには昆布のおにぎりがいいなー、などと内心思っていたとしても、こちらの顔を見た瞬間にハラミを持ってきてくださるので、なかなか言い出せません。
特別に取り置きしてくれていた一個のおにぎり
今日などは、少し遅めの時間に通りかかったもので、お魚屋さんは、もう店頭に机とレジとが出してあって、お弁当の店頭売りの準備が着々と整えられていたようでした。
そうしたら、そのレジの隣に、なぜかただ一個だけ、お盆の上に乗っかったハラミのおにぎりが鎮座していたのです。
なんだろうなー、と思いながら店員さんに朝の挨拶をしたら、店員さん、そのおにぎりを袋にいれて私に渡してくれて、そのお盆はそのまま、店の奥に仕舞いに行ったのです。
…どうやら、私の到着がいつもより遅かったものだから、店頭に一個だけ、「ハラミさん」用のハラミのおにぎりを出して、別置きしてとっておいてくれたもののようでした。
じーん。
何気なくそうしてくれたのでしょうけれど、たった一個のおにぎりしか買わない客のためにですよ? お盆の上に一個だけ、特別に取り置きしてくれていたと思うとね。
なんか、そのお気持ちがとても嬉しくて、朝からじんわりきてしまったのでした。
このお馴染みのお魚屋さんとも、この3月末の部署移転でお別れになってしまいます。
せいぜいそれまでに、たくさんハラミのおにぎりを頬張っておかなくっちゃ、という思いを新たにしたいんこなのでした。

脂の乗った鮭がぎっしり入っていて、絶品です!
おしまい。
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