フォーク神様|#毎週ショートショートnote|1分
目が覚めると、見知らぬ部屋にいた。
腰回りを椅子に縛られ、抜け出せない。
「ここから出せ!」
隣にいる、同じく椅子に縛られた男が必死に叫んでいる。
呆然としていると、仮面を被った人物が現れた。
「これから二人には戦い合ってもらう」
「お前は誰だ? 戦うものか!」と、隣の男が逆らう。
「ここでは私が神様だ。有無を言わずに従ってもらう」
そして、<神様>は、前方のカメラを指さす。
「この様子は生中継されている。皆がお前らの苦しむ様子に期待しているのだ。しかし、素手というのは美しくない。お前らには、それぞれ用具を支給する。何かはランダムだ」
そう言うと、<神様>は、隣の男の前に、サバイバルナイフを置いた。
直後、俺の目の前に、フォークを置いた。隣の男が安堵している。
<神様>は、一呼吸置くと、前方のカメラの方を向き、開始を宣言した。
「それでは、大食い対決スタート! メニューは、ナポリタンだ!」
