創作大賞2026の作品案内(ぽーとふぉりお)
自己紹介:どうも。銀色鯨🐋こと三和大悟です。
はじめまして or こんにちは。
数ある記事の中から、このページにお立ち寄りくださり、ありがとうございます(>人<)
TALESを中心に、獣や鳥など、擬人化しない動物の姿を通して、「生きるとはなにか/なんのために生きるのか」を問う「お話」を書いています。
このたび、創作大賞2026に複数作品を応募しました。
こちらに一覧としてまとめて紹介しています。 気になる作品がありましたら、ぜひお気軽にお読みください。
📚 創作大賞2026 応募作品(五十音順)
世界観は共通していますが、それぞれ独立した作品です。どれから読んでいただいても大丈夫です。気になる一作との出会いがあれば幸いです🍀
■ 極東のテン 【ファンタジー小説部門】
わたしの「お話」体験の基幹です。順番は問いません。
見上げると、たしかに〈鼓月〉が浮かんでいる。きれいな星月夜だった。点々と散らばる星屑が、〈鼓月〉を包みこむようにして瞬いている。
―—あぁ……そうか……。無数に輝くあの星は、夜空を行き交う、想いなのかもしれない……。
ナビは、ぼんやりと、そんなふうに思った。
巡る命が擦り切れて、不意に途切れてしまっても、つづいていくものはたしかにあるのだと……どうか、信じさせてほしい。この空を越えて。時を越えて。〈パラミスの教え〉のように。想いは、命を越えるのだ。
「そうであって、ほしいよね……」
だれかが、どこかで、囁いたような気がした。
■ 蝙蝠奇譚(こうもりきたん) 【ファンタジー小説部門】
深い読後感を伴う「お話」です。
「そうだね。あたしも、そう思うよ。生きてることって、めんどくさい。報われなくて、うんざりするし……理不尽なできごとばっかりさ。
だけどね、よぉく考えてみな。わざわざ自分で捨てなくたって……生きてりゃ、みんないつかは死ぬんだよ。
どうせ無くなる命なら……このいっこを、まるごとぜんぶ燃やし尽くしちまわないと、もったいないと思わないかい?
ねえ、サカサマ。あんたもさ……死ぬ前に一度、ちゃんと生きてみなよ」
■ 鳥物語 ~スズタの伝言~ 【ファンタジー小説部門】
静かな入り口として「やさしいお話」です。
「いいかい、スズタ。アタシたち鳥は、いつか必ず死ぬときがくる。ヘビに食われるか、ノラネコにおそわれるか、飢えて死ぬかはわからないけどね。その逃れられない現実は、当然、鳥ならだれもが気づいている。どうせ死んじまうのがおなじなら、なんのために必死こいて生きるのかって思うよね。だけど、アタシら鳥のご先祖たちは、それでも生きるのを……飛ぶのをやめたりしなかったんだよ」
いまなら、ヒエンにはその理由が、なんとなくわかる気がした。
——この子を殺さなくて、ほんとうによかった。
まっすぐスズタの目を見つめながら、ヒエンは最後にこう告げた。
「ぜったいに帰ってくるって保証はできないけど、これだけははっきりといえる。アタシが南に渡るのは、生きてアンタとまた会うためさ」
その言葉を聞いたスズタの目から、さびしさともかなしさともちがう涙が、ぽろぽろとあふれて、こぼれおちた。
■ 野良猫物語 ~キヅキとハテナ~ 【ファンタジー小説部門】
これは、きれいではない「お話」です。
気づけば夜空に、黄色い満月がうかんでいた。暗い闇のなかでさんさんと輝いている。
——あの家族は、幸せになれただろうか。
憎みたくはなかった。いちど好きになった相手を。
ただひたすらに怒れたなら。心底さげすみ、見下せたなら。きれいさっぱり忘れることができたなら。どんなに、楽だっただろうか。
それでも、この悲しみも、寂しさも……あの温かさに触れたから、まぶしくて尊い。
飼われていなければ、こんなにも苦しむことはなかったのかもしれない。
だけど、キヅキにとっては、あの家族といっしょに過ごした短い日々が、生涯のなかでいちばんに輝く、かけがえのない思い出でもあるのだった。
■ ムジナ異聞伝 【ファンタジー小説部門】
名刺代わりの、刺突の短編です。
骸を見ると、安心する。
ここだけの話だ。理由は二つある。
一つには、骸は嘘をつかない。信用できる。
生きている輩は、腹の底になにを隠しているかわからない。黒いだけならまだいいが、裏切り、欺き、陥れようとしてくる輩もいる。それに対し、静かに横たわる骸は、正直者だ。口無しなのだから、それも当然か。
二つには、優越感に浸れるからだ。骸を見ていると、ひしひしと思う。
——ざまあみろ、己は生きてる。
漆黒の闇で、星が輝くように。暗く塗り潰された死の傍らで、だからこそ命はきらめいて輝く。生の実感。至高の幸福。
これ以上に、生きててよかったと思う瞬間はない。
骸を見ると、安心する。ムジナならだれもが味わっている……ほかの獣にはいえない、ここだけの話だ。
■ 渡りの燕歌 【ファンタジー小説部門】
これは、あるツバメの半生記——生きる意味を問う大長編。
なぜ渡るのか。いまでもときどき自問する。戒めと後悔と祈りを込めて。あの日、あのとき、過ごした日々を……潮騒と一緒に思い出しながら。
「君たちは、なにか勘違いをしていないか? 〈渡り〉は元来、空しいものだ。これから君たちは、海の向こうで……この世の真実をきっと見る。そんなときこそ、忘れてはいけないんだ。それがすべてじゃない、ってことを」
✍️ 詩も書いています
「お話」だけでなく、日々感じた“気分”を詩として綴っています。
短い言葉だからこそ届けられる景色や感情を、楽しんでいただけたら嬉しいです。
同じところでぐるぐる回って
退屈まぎれにあくびした
ほしいのはいつも答えだけなのに
みんな問題ばかり出しては消えていって
同じところをぐるぐる回って
遠心力で少しずつ遠くへ
直進できたらどれほど楽だったろう
これがほんとの回り道って?
📖 その他の作品
■銀幕の裏側 ~三和大悟のモノ語り随筆~
「創作論・評論」と呼べるような大層なものではありませんが、わたしがどんな想いで「お話」を書いているかを書き綴っています。
ラスコーの壁画を思い出す度に、わたしは己の軌跡を省みます。
明日、命が終わるなら……最後に残るものが、この文章でいいのかどうか、を。
意味や背景がぼやけても……消えないなにかが、そこに宿っていることを祈って、わたしはヘタクソな想いを綴っています。
寝苦しい夜に、真っ暗な部屋の天井を見上げるとき……わたしは「消されにくい場所」に埋め尽くす勢いで、命を削って、心を滲ませて、なにかを残せているか——と、考えずにはいられないのです。
■交々草 ~銀色鯨の叙情詩エッセイ~
同じく「創作論・評論」と呼べるような大層なものではなく、わたしがどんな“気分”を詩にしてきたかを書き綴っています。
「わたし」という(まがいものではあるけれども、一人の)人間のなかに混在する矛盾と、葛藤と憎悪を……詩の方では少しだけ、曝け出している気分です。
おかしな生き物だな、と……どうか草を生やしてくださいませ。その草も、きっときれいに燃えるでしょうし……わたしもいつか、等しく消えていくでしょうから。
🏣 「わたし」のことをもっと知りたい方へ
note質問箱に届いた質問に答えながら、「わたし」を深掘りしています。興味を持ってくださった方はどうぞ。
なので、「書き続けることで起こった変化は?」と聞かれると……わたし自身は、たぶん昔とあまり変わっていません。
相変わらず忘れっぽくて、人見知りで、失敗ばかりで、書くことにも迷っています。
けれど、ほんのわずかですが、残るものができました。 見える世界が少し広がりました。 たくさんの出会いをいただきました。
そして何より――独りで抱えていたものを、ほんの少しだけ、誰かと一緒に見つめられるようになりました。
だから、「変化」したのは、わたしじゃなくて、わたしを取り巻く世界の方だったのかもしれません。
🐳 最後に:どうか、消えないなにかが残りますように。
作品を読んでいただけること、スキやコメントをいただけることは、創作を続ける大きな励みになります。
もしお気に入りの作品に出会えましたら、スキや感想をいただけると、とても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
銀色鯨🐋こと三和大悟より
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この「お話」や詩のなかで、
言葉にならなかったなにかが残ったとき、
その置き場所として、そっと置いてくださって構いません。