【番外編|2026夏の甲子園展望-14】鳴門渦潮vs八王子実践を徹底展望|エース西村と二枚右腕の攻防をデータで読む(大会5日目第3試合)
はじめに
2026年夏の甲子園、大会第5日の第3試合では、徳島代表・鳴門渦潮と西東京代表・八王子実践が対戦します。
試合は8月9日16時開始予定。鳴門渦潮は2年ぶり9回目、八王子実践は春夏を通じて初めての甲子園出場です。
地方大会で両校が残した主な数字は、次のとおりです。
鳴門渦潮:5試合23得点、13失点、チーム打率.302
八王子実践:6試合39得点、13失点、チーム打率.357
鳴門渦潮は、地方大会45イニングのうち44イニングを投げた右横手投げのエース・西村大輝が投打の中心です。西村、西丸皇槻、西岡大誠、西内瑠唯の「4人の西」が打線を引っ張り、5試合すべてを3点差以内で勝ち抜きました。
一方の八王子実践は、塚原翔太と奥山慎太郎の二枚の右腕を使い分け、打線も65安打、チーム打率.357を記録。初出場校ながら、西東京の実力校を連破して甲子園へたどり着きました。
今回の対戦は、
エース西村と「4人の西」で接戦を勝ち切りたい鳴門渦潮
塚原・奥山の二枚右腕と厚い打線で押し切りたい八王子実践
という構図です。
地方大会全11試合の打撃、投手、守備成績をもとに、両校の特徴、相性、勝利条件を考えます。
※本記事の数値は、徳島大会5試合、西東京大会6試合のボックススコアを選手ごとに独自集計しています。速報値のため、後日発表される公式記録と一部異なる可能性があります。
※防御率は9回換算。WHIPは「被安打+与四球」を投球回で割って算出し、与死球は含めていません。
1.両校の地方大会での勝ち上がり
鳴門渦潮

鳴門渦潮は5試合で23得点、13失点。
すべての試合を3点差以内で勝ち抜き、準々決勝の鳴門戦と準決勝の生光学園戦は1点差でした。
初戦の徳島市立戦を4-1で制すると、2回戦では阿波に5-3。準々決勝では鳴門との投手戦を2-1で勝ち切りました。
準決勝の生光学園戦では、相手の反撃を受けながら5-4で逃げ切り。決勝の阿南光戦では14安打を許しましたが、打線が7点を奪い、7-4で甲子園出場を決めています。
中心となったのは、西村です。
西村は全5試合に先発し、決勝を除く4試合を完投。決勝でも6回まで投げた後に一度左翼へ入り、8回から再びマウンドへ戻りました。
地方大会45イニングのうち44イニングを担当しながら、打者としても3番に入りました。
西村が投打で試合を支え、打線が必要な得点を奪って最後まで守り切る。
これが鳴門渦潮の基本的な勝ち方です。
八王子実践

八王子実践は6試合で39得点、13失点。
最初の2試合を8-1、12-0のコールドで勝利しましたが、4回戦の日大鶴ケ丘戦では一転して苦しい展開となりました。
8回終了時点で3-7。さらに守備では6失策を記録していました。
それでも9回表に打線が一挙6点を奪い、9-8で逆転勝利。守備の乱れで大きくリードされても、最後まで諦めずに試合をひっくり返しました。
準々決勝以降は佼成学園に5-2、明大八王子に4-2、創価に1-0。
決勝では奥山が8回途中まで無失点に抑え、最後は塚原が一死一、二塁から登板しました。満塁までピンチを広げましたが、最後の打者を打ち取り、春夏を通じて初めての甲子園出場を決めています。
大量点を奪う試合だけでなく、投手戦、逆転試合、終盤の継投でも勝てる。
初出場校でありながら、複数の勝ち方を経験してきたチームです。
2.地方大会のチーム成績を比較する

打撃成績では八王子実践が上回っています。
チーム打率は鳴門渦潮の.302に対し、八王子実践は.357。安打数は48対65、得点も23対39です。
両校とも地方大会で本塁打はありません。
一発によって大量得点を奪うのではなく、
単打
二塁打
犠打
四死球
連続出塁
を組み合わせて得点する点は共通しています。
そのなかでも八王子実践は12二塁打、2三塁打。鳴門渦潮より試合数が1試合多い点を考慮しても、中距離の長打を得点へつなげています。
一方、鳴門渦潮は159打数で三振がわずか13。
八王子実践の23三振より10個少なく、簡単には打席を終わらせません。
八王子実践は安打と長打の量で上回る。
鳴門渦潮は三振を避け、打球を前へ飛ばし続ける。
打線の強みは異なります。
投手成績も対照的です。
鳴門渦潮は45回で42奪三振。ほぼ1イニングに1個の割合で三振を奪いました。
八王子実践は48回で24奪三振ですが、被安打は35。鳴門渦潮の47本より12本少なく抑えています。
つまり、
鳴門渦潮は三振によってピンチを切り抜ける投手陣。
八王子実践は打たせながら安打そのものを減らす投手陣。
という違いがあります。
ただし、八王子実践の防御率0.19は、そのまま鵜呑みにはできません。
13失点に対して自責点は速報記録上わずか1。日大鶴ケ丘戦で6失策を記録し、8失点がすべて非自責点とされたことが大きく影響しています。
投手陣の内容は優秀ですが、守備を含めたチーム全体の失点リスクは、防御率0.19ほど低くありません。
3.準々決勝以降では鳴門渦潮の打線が上回る
序盤のコールドゲームによる影響を減らすため、両校とも準々決勝以降の3試合に限定しました。

大会全体では八王子実践の打率が高いものの、準々決勝以降は鳴門渦潮が上回っています。
鳴門渦潮:31安打、打率.316、14得点
八王子実践:28安打、打率.286、10得点
鳴門渦潮は鳴門、生光学園、阿南光を相手に、地方大会全体の打率.302を上回る.316を記録しました。
相手の水準が上がっても打撃成績を落とすどころか、むしろ上げています。
さらに三振は3試合で9個。八王子実践は同じ98打数で19三振です。
大会終盤の打線の状態では、鳴門渦潮も八王子実践に見劣りしていません。
一方、投手成績では八王子実践が優位です。
準々決勝以降の27回で被安打19、4失点。塚原と奥山が佼成学園、明大八王子、創価を相手に試合を崩しませんでした。
八王子実践は大会終盤に打線の得点力がやや落ちましたが、投手力で接戦を勝っています。
大会終盤に打線の状態を上げた鳴門渦潮。
大会終盤ほど二枚の右腕で接戦を勝った八王子実践。
この二つの強みがぶつかります。
4.鳴門渦潮はどのようなチームか
鳴門渦潮打線の特徴は、三振の少なさと「4人の西」への集中です。
鳴門渦潮の個人打撃成績

攻撃の中心は「4人の西」です。
西村:打率.368
西丸:打率.444
西岡:打率.333
西内:打率.444
4人を合わせると、68打数28安打。打率は.412です。
チーム48安打のうち28安打を占め、割合は約58%。得点も4人で13点を記録し、チーム23得点の半数以上に達します。
鳴門渦潮の得点力は、「4人の西」を一つの回につなげられるかで大きく変わります。
最も警戒されるのは4番・西丸です。
西丸は18打数8安打、打率.444。3本の二塁打を記録しています。
決勝の阿南光戦でも勝ち越し打を放ち、重要な場面で結果を残しました。
一発を狙う打者というより、強い打球で外野の間を抜き、走者を返す中距離打者です。
3番・西村も長打と出塁を担います。
西村は打率.368、3二塁打、4四死球。
投手として全試合に先発しながら、打者としても上位打線の中心です。
西村が出塁し、西丸へ走者のいる状態で回すことが、鳴門渦潮の理想的な攻撃になります。
下位の西内も打率.444。
上位から中軸を抑えても、下位に高打率の西内がいます。
西内はチーム最多タイの4打点と4得点。下位から好機を作り、再び浜、山本、西村へ戻す役割も担います。
三振の少なさも重要です。
主力では浜が三振0。チーム全体でも13三振しかありません。
八王子実践は守備に不安を抱えているため、鳴門渦潮が打球を前へ飛ばし続けること自体が得点機につながります。
5.八王子実践はどのようなチームか
八王子実践打線は、上位の高打率と、下位の出塁・犠打を組み合わせます。
八王子実践の個人打撃成績

攻撃の起点は1番・近藤です。
近藤は24打数11安打、打率.458。チーム最多の8得点を記録しています。
三振は0。追い込まれても簡単には打席を終わらせず、二塁打も2本あります。
近藤が出塁すると、2番・桜が進め、亀山や山本悠生へ得点圏で回せます。
2番・桜は打率.429と4犠打。
送り役を担いながら、自ら9安打を記録しています。
バントを警戒して内野手が前へ出れば、強攻で安打を狙うこともできます。
中軸には大塚と荒木がいます。
大塚は打率.333、3二塁打、6四死球。安打と四死球の両方で出塁できます。
荒木はチーム最多の5打点。走者を返す役割を担いました。
下位の山本悠陽も打率.421。
19打数8安打、7得点。下位打線から走者を出し、近藤や桜へ戻せます。
八王子実践も、上位だけを抑えれば終わる打線ではありません。
倉持は5犠打を記録。
打率.357を残しながら、チーム最多の5犠打。下位打線からも確実に走者を進め、上位へ好機をつなぎます。
八王子実践打線をまとめると、
近藤と桜が攻撃を始め、中軸が返す。下位からも山本悠陽、倉持が出塁と進塁を担い、再び上位へ戻す打線
です。
6.最大の焦点は西村と二枚右腕の投げ合い
両校の全投手成績

鳴門渦潮は、ほぼ西村一人で戦っています。
西村はチーム45イニングのうち44イニングを担当。割合にすると約97.8%です。
全5試合に先発し、決勝では一度守備位置を変更した後に再登板しています。
44回で41奪三振。右横手から角度のある球を投げ込み、三振を奪えることが最大の強みです。
一方で、被安打は44、与四死球は18。
走者そのものをほとんど出さない投手ではありません。
走者を背負っても三振を奪い、連打を防ぎながら最後まで粘る投手
と評価できます。
最大の不安は、西村が崩れた場合です。
有馬の登板は決勝の1イニングだけ。その1回で3安打2失点を喫し、西村が再びマウンドへ戻りました。
甲子園でも西村の先発が本線であり、基本的には最後まで西村が投げる展開を想定する必要があります。
八王子実践には塚原と奥山がいます。
塚原は25回2/3、奥山は21回1/3。二人でチーム48イニングのうち47イニングを担当しました。
塚原は日大鶴ケ丘戦で165球、準決勝でも136球を投げて完投。
奥山も準々決勝を完投し、決勝では8回途中まで無失点に抑えました。
二人とも長いイニングを任せられます。
塚原は被安打20、与四球6。奥山は被安打13、与四球10。
数字上は奥山の方が四球が多いものの、安打を許す頻度は低く、地方大会では自責点0でした。
八王子実践には、
塚原を先発させて長いイニングを任せる
奥山で入り、終盤を塚原へつなぐ
相手打線の反応を見て早めに交代する
という選択肢があります。
エース一人の奪三振力では鳴門渦潮。
投手の人数と起用の柔軟性では八王子実践。
投手起用の違いが、試合後半へ影響しそうです。
7.八王子実践の最大の課題は守備

八王子実践は投手陣の自責点が速報上わずか1である一方、チーム失点は13です。
その差となる12点が非自責点と記録されています。
最大の原因が守備です。
地方大会6試合で12失策。日大鶴ケ丘戦では1試合で6失策を記録しました。
準々決勝以降も3試合で4失策。決勝でも2失策がありました。
投手陣が安定していても、
内野ゴロの処理
送球
バント処理
外野からの中継
失策後の連続守備
が乱れると、失点へつながります。
鳴門渦潮は三振が非常に少ない打線です。
八王子実践の投手が空振りを奪えなければ、多くの打球が守備陣へ飛びます。
鳴門渦潮が打球を前へ飛ばし続けること自体が、八王子実践の守備へ圧力をかける。
この相性は見逃せません。
一方、鳴門渦潮も準々決勝以降は3試合で4失策。
西村が走者を背負う投手である以上、守備のミスが出れば、八王子実践の中距離打線に複数得点を許す危険があります。
8.両校の相性と試合の焦点
第一の焦点は、西村が八王子実践の上位打線を分断できるかです。
近藤、桜、亀山、山本悠生が並ぶ八王子実践の上位打線は高打率です。
西村が全員を無安打へ抑える必要はありません。
重要なのは、
近藤に安打を許しても桜を抑える
桜に送られても中軸を抑える
下位打線を出塁させて近藤へ戻さない
四球と安打を同じイニングで重ねない
ことです。
八王子実践の連続出塁を防ぎ、単発の安打で終わらせられるかが重要です。
第二の焦点は、鳴門渦潮が八王子実践の守備へどれだけ打球を飛ばせるかです。
八王子実践投手陣から大量の安打を放つのは簡単ではありません。
しかし、鳴門渦潮は三振が少ないため、投手を完全に攻略できなくても、守備のミスを誘える可能性があります。
特に、
単打
→失策
→犠打
→西丸や西内の適時打
という形は、鳴門渦潮の現実的な得点パターンです。
第三の焦点は、八王子実践が西村へ球数を投げさせられるかです。
西村は地方大会で44回を投げています。
甲子園初戦まで休養日はありますが、八王子実践がファウルや四球で球数を増やせば、終盤の球威や制球へ影響する可能性があります。
鳴門渦潮には実績のある2番手がほとんどいません。
八王子実践としては、序盤に無理に大量点を奪う必要はありません。
5回までに球数を増やし、7回以降の西村を攻略する。
これも有力な勝ち筋です。
第四の焦点は、鳴門渦潮が二人の右腕へ対応できるかです。
塚原と奥山は、ともに長いイニングを投げられます。
鳴門渦潮が先発投手へ対応し始めても、別の右腕へ交代される可能性があります。
一人を打ち崩すことだけでなく、
投手交代直後のストライクを捉える
球筋の違いへ早く対応する
先発から得た走者を救援投手から返す
ことが必要です。
第五の焦点は、5回終了時点のスコアです。
鳴門渦潮が勝つなら、
1-0
1-1
2-1
悪くても1点差
で5回を終えたいところです。
八王子実践に3点以上を先行されると、塚原と奥山を短いイニングでつながれる可能性があります。
反対にロースコアで終盤へ入れば、八王子実践の守備に、
一つのミスが試合を決める
という重圧がかかります。
5試合すべてを3点差以内で勝った鳴門渦潮にとっては、接戦に持ち込むこと自体が勝機になります。
9.鳴門渦潮が勝つための5つの条件
1.西村が3回までを1失点以内に抑える
八王子実践へ序盤から打線をつながせず、試合を落ち着かせる必要があります。
2.近藤と桜を連続して出塁させない
1番、2番が連続して出塁すると、犠打と中軸の長打で複数失点につながります。
どちらか一人を抑え、打線を分断したいところです。
3.打球を前へ飛ばし続ける
八王子実践の12失策を考えると、三振せずに守備機会を増やすことが重要です。
強い打球だけでなく、内野ゴロやバントも得点機につながる可能性があります。
4.「4人の西」の前後をつなげる
西村、西丸、西岡、西内が別々の回で単打を打つだけでは、得点は増えません。
同じイニングで連続して出塁し、一度の好機を2~3点へ変えたいところです。
5.無失策で守る
西村は走者を背負いながら粘る投手です。
失策によって余分な走者を増やさず、西村の奪三振力を生かす必要があります。
鳴門渦潮の理想的な勝ち方は、
西村が八王子実践の上位打線を分断し、3点以内に抑える。打線は守備のミスも逃さず、「4人の西」の連打で4点を奪って逃げ切る展開
です。
10.八王子実践が勝つための5つの条件
1.西村に球数を投げさせる
際どい球を見極め、ファウルで粘り、試合後半の球威低下を狙いたいところです。
2.近藤と桜が出塁する
二人が攻撃を始めれば、中軸へ得点圏で回せます。
八王子実践の得点力は、上位2人の出塁によって大きく変わります。
3.守備の失策を2個以内に抑える
投手陣が安定しているだけに、守備で余分な走者を与えなければ、鳴門渦潮の得点機は大きく減ります。
4.「4人の西」を分断する
全員を無安打へ抑える必要はありません。
西村に安打を許しても西丸を抑える、西内を出塁させても上位へ戻さないなど、連続出塁を防ぐことが重要です。
5.塚原と奥山を惜しまず使う
先発が鳴門渦潮打線につかまり始めたら、失点する前に交代できます。
二人を短いイニングでつなぎ、同じ打者に異なる球筋を見せたいところです。
八王子実践の理想的な勝ち方は、
上位打線が西村へ球数を投げさせ、中盤以降に複数得点。塚原と奥山が守備のミスを最小限に抑え、4~5点で逃げ切る展開
です。
11.試合展開と勝敗を予想する
地方大会全体の数字では、八王子実践が上回っています。
チーム打率.357
6試合39得点
65安打
塚原と奥山の二枚右腕
準々決勝以降3試合で4失点
投手交代の選択肢
打線の厚みと投手層では、八王子実践が優位です。
一方、鳴門渦潮にも明確な勝ち筋があります。
準々決勝以降の打率.316
チーム三振13
西村の44回41奪三振
5試合すべて3点差以内
八王子実践の12失策と相性がよい打球型の打線
八王子実践の投手が好投しても、守備にミスが出れば試合は一気に接戦になります。
序盤は、西村が走者を背負いながらも三振を奪い、八王子実践も塚原または奥山が鳴門渦潮打線を抑える投手戦になると予想します。
最大の分岐点は、5回から7回です。
八王子実践が西村へ対応し、近藤、桜から中軸へ打線をつなげられるか。
鳴門渦潮が八王子実践の守備へ打球を飛ばし、一つのミスを複数得点へ変えられるか。
総合的には、投手層と打線の厚みを評価し、八王子実践をわずかに上と見ます。
本線の予想スコア
八王子実践4-3鳴門渦潮
序盤は西村と八王子実践の先発が粘り、接戦で進行。
八王子実践が中盤以降に近藤、桜の出塁から2~3点を奪い、塚原と奥山をつないで逃げ切る展開です。
鳴門渦潮も「4人の西」を中心に反撃しますが、あと一本が届かないと予想します。
鳴門渦潮が勝つ展開
鳴門渦潮4-2八王子実践
西村が八王子実践の上位を分断し、四死球を最小限に抑える。
打線は三振せずに守備へ打球を飛ばし、失策や犠打から好機を作る。西村、西丸、西岡、西内の連打で4点を奪い、西村が最後まで投げ切る形です。
この試合は、一方的な展開よりも接戦になる可能性が高いと考えます。
投手戦のまま守備勝負になれば鳴門渦潮。
投手層を使える展開になれば八王子実践。
そのようなカードです。
12.まとめ
鳴門渦潮は、徳島大会5試合で23得点、13失点。
西村が45イニング中44イニングを投げ、41三振を奪いました。打線も西村、西丸、西岡、西内の「4人の西」が48安打中28安打を記録し、5試合すべてを3点差以内で勝っています。
八王子実践は、西東京大会6試合で39得点、13失点。
近藤、桜を中心とする打率.357の打線と、塚原、奥山の二枚右腕で接戦を勝ち抜き、春夏を通じて初の甲子園出場を決めました。
最大の不安材料は、6試合12失策の守備です。
この試合の最大の焦点は、
地方大会45イニング中44イニングを投げた西村が、塚原・奥山の二枚右腕と打率.357の八王子実践にどう挑むか
です。
鳴門渦潮が西村と「4人の西」を中心に、接戦をものにするのか。
八王子実践が二枚の右腕と打線の厚みを生かし、初出場初勝利を挙げるのか。
エース西村と「4人の西」の鳴門渦潮か。
二枚右腕と厚い打線の八王子実践か。
投手層では八王子実践、接戦への強さとエースの奪三振力では鳴門渦潮。両校の長所と不安材料がはっきり表れた、実力伯仲の一戦です。
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